毎日かあさん 黒潮家族編

毎日かあさん 5 黒潮家族編作者:西原 理恵子発売日: 2008/12/15メディア: 単行本 出たばかりの新刊である。はや5作目になる。発売予告をアマゾンからメールで受けていたこともあり予約を入れておいた。かなりすごい売れ行きのようでアマゾンでは現在2位にラ…

江川坦庵

初日は沼津から韮崎に入り、最初に訪ねたのが江川邸である。この江川は伊豆韮山代官を代々勤める江川太郎左衛門のことである。 江川太郎左衛門 - Wikipedia なのだが一般的には韮山代官江川太郎左衛門といえば幕末に活躍した36代当主江川英龍(号は坦庵)の…

もやしもん

もやしもん - Wikipedia 今回の三連休はお出かけらしいお出かけはなし。のんびり家で寛いだ。妻は相変わらずのお出かけ病でやれ紅葉狩りに連れて行けとかずっと言っていたけど。 そんでもって少しだけ自分の部屋で音楽聴きながら読んでいたのがコミック「も…

スタッズ・ターケル死去

同じ朝日の夕刊の片隅にのっていた。 スタッズ・ターケルさん(米国の作家、社会活動家) AP通信によると、31日、米イリノイ州シカゴの自宅で死去、96歳。 シカゴ大学法学科卒。ラジオ番組で多くのインタビューを手がけながら、主に後述の人間史を記す手法で…

「21世紀少年」

[rakuten:book:12105713:image:small] 大人買いを続けていた「20世紀少年」はとっくのとおに読み終えていたのだけど、後日談的なこの2冊だけは買いそびれていた。会社の同僚も私と同様に大人買いをしていてこちらもすでに購入済みだというので借りてきて読了…

『蟹工船』が売れているらしい

いわずと知れた小林多喜二の小説、日本のプロレタリア文学の代表作がなぜか今売れているのだという。各紙の文化欄等でとりあげられていたみたいだ。 <読売> http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20080502bk02.htm <朝日> http://www.asahi.com/culture/u…

『ルポ貧困大国アメリカ』

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)作者:堤 未果発売日: 2008/01/22メディア: 新書 日本の10年後を予測するには今のアメリカを見ておけばいい。そんなことがもっともらしく語られたのは、おおよそで20〜30年前のことだったか。USAフォロワーである日本社会の…

サンボマスター礼賛

いつもいつも後ろ向きで古いジャズだの、'70年代フォークロックだのばかり聴いているんじゃ駄目だろう、たまには新しい音楽も聴かなくてはいかんよな〜と、TUTAYAでレッチリのベスト盤なんか借りて聴いている。ちっとも新しかないんだけど。レッチリとか一生…

『人のセックスを笑うな』

今公開中の映画のほうではなくその原作のほうの話。ずっと気になっていたのだが本屋で買うのには妙に気恥ずかしくそのままでいた。でもいよいよ読みたいなと思い若葉ウォークにある本屋に立ち寄ったときに購入した。映画公開中でもあり、まさにミーハそのも…

『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』

小田実が末期がんで闘病中であるという記事を読んで、そういえば赤塚不二夫は今何をしているのだろうと思った。何年も前にこの天才ギャグ漫画家はがんを宣告され、外科治療を行わず酒びたりの生活をしているということをテレビで観た記憶があった。丸顔で細…

『パーマネント野はら』

最近とみに作家色が強くなってきたというのだろうか、作品性というか文学性が出てきたと私には感じられる西原の最近作だ。といっても去年の9月刊行なんだけど。田舎の村にひとつしかないパーマ屋を舞台に、不幸で苦労ばかりの中年女たちの泣き笑いが綴られて…

『狼花』

久々の読書。昨年出たものを買いそびれていた。正月にブックオフ型の大型古書店を除いたら半額で出ていたので即購入。最近になってから一気に読みました。なんでも前作『灰夜 新宿鮫VII』から5年ぶりくらいになるのだという。 このシリーズはなんだかんだい…

「人間の心の奥底に潜む毒」って何だろう

前回に引き続いて宮部みゆきの『名もなき毒』の読後感を書く。この本がメインテーマにしている人間の心の奥底にある「毒」とは何だろう。 「じゃ、普通の人間とはどういう人間です?」 「私やあなたが、普通の人間じゃないんですか」 「違います」 「じゃ、…

宮部みゆき『名もなき毒』

帯のコピーでは、著者3年ぶりの現代ミステリー待望の刊行とある。青酸カリによる連続無差別殺人事件を縦糸に人間の心の奥底に潜む「毒」を描きだした力作だ。前作の『誰か』(日本実業出版刊)に引き続き、社内報の編集者を務める杉村氏が主人公をつとめる。…

『自暴自伝』村上ポンタ秀一著 文春文庫

最近読んだものでは一番面白かったかな。読んだのは文庫の方なのだが、ノーイメージなので単行本のほうもリンク貼っとく。まあ、文庫も単行本も表紙の装丁は一緒なんだけど。 70年代から日本のポピュラー・ミュージックのフロントで活躍してきたドラマーの語…

村上春樹氏の原稿流出

朝日のヘッドラインを見ていたら、こんな文字が目に入った。38面第二社会面に村上春樹の写真入りで「編集者から?原稿流出」との記事。 http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY200603090524.html 中央公論社の元編集者が流出元で、この編集者は03年…

『脳のなかの幽霊』

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)作者:ラマチャンドラン,V.S.,ブレイクスリー,サンドラ発売日: 1999/08/01メディア: 単行本 ここのところ少しづつ読み始めている。脳神経科学の第一人者による一般向けの本だが、とにかく興味深い。興味を覚えた部分、妻の症…

『新しいリハビリテーション 人間「復権」への挑戦』

新しいリハビリテーション (講談社現代新書)作者:大川 弥生発売日: 2004/02/19メディア: 新書まだ読みかけの本だが、とりあえず現段階での感想を書く。 国立長寿医療研究センター老人ケア研究部部長である現職リハビリ医による新しいリハビリテーションに対…

旧友来訪

古くからの友人I君から職場に電話がある。近隣の大学で会議があったので立ち寄りたいという。若葉駅近くの居酒屋で小一時間話す。彼は最初の職場で1年後輩だから20数年来の友人だ。趣味や読書傾向を一にする部分が多々あり時々会っているのだが、ここ久しく…

『壊れた脳 生存する知』

壊れた脳 生存する知作者:山田 規畝子発売日: 2004/02/27メディア: 単行本 最近読んだものの中では出色の好著だ。三度にわたる脳出血によって高次脳機能障害、片麻痺、嚥下障害などの様々な障害を持つ身となった女医の記録だ。二十代の前半に一過性虚血発作…

最近の関心事

妻がこういうことになってからというもの関心事がすべて脳梗塞、リハビリ、介護保険、神経心理学、脳科学みたいな方向に向かっている。まあしょうがないといえばそれまでだけれど、なんか淋しいね。まあ神経心理学とか脳神経科学の一般向けの本とかには興味…

高次脳機能障害の解説

アマゾンで3冊脳梗塞関連の書籍を購入。そのうちの1冊が『理解できる高次脳機能障害家庭でできる脳のリハビリ「注意障害」編』(ゴマブックス刊)。B5判128頁のドリルっぽい本。イラストが多く、活字も大きい。90頁あまりがIQテストのようなリハビリ問題集に…

再度『生協の白石さん』について

『生協の白石さん』を読んでいてもう一つ気になったことがあった。この白石氏は30代、男性の東農大工学部SB(書籍購買複合)店の担当者だという。30代の男性職員、東農大の担当者って、時代が変わったのだろうか。私が大学生協にいた時分のことでいえば、少…

『生協の白石さん』

http://shiraishi.seesaa.net/ ブログから生まれたベストセラー。ちょっと気になっていたので、年末に閉店間際の文教堂に立ち寄って購入した。東京農工大生協で組合員の「ひとことカード」への一担当者の回答が話題を呼び、ブログで紹介されたのを本にしたと…

『震度0』を読む

今や警察小説の第一人者となった横山秀夫の最新作。この手のミステリーでは珍しく朝日の書評でもとりあげられていたっけ。 阪神大震災のさなか700キロ離れたN県県警本部の警務課長の失踪を巡って巻き起こる県警幹部の対立。複数の登場人物(県警幹部)の一…

『戦後史』中村正則著(岩波新書)

所謂現代史を通読する機会にも、またそういう本にもでっくわしていなかったせいか、けっこう面白く読めました。ここんとこの構造的な不況・不景気、破綻寸前の国家財政、右傾化、保守化する人々の意識と政治状況、その他もろもろのことの契機が、私的にはな…

村上春樹『東京奇譚集』が出る

村上春樹の新作短編集がいよいよ9月15日に出るという。「新潮」に連載していたやつだな。早速アマゾンで予約した。楽しみではある。5月号に掲載された「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は読んだはずだが、中身を失念している。印象が薄いんだな〜。 …

『潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影』(横田増生著)

急成長するネット書店、アマゾンの物流現場にアルバイトとして潜入した著者によるインサイド・レポート。出版物流の現場に身を置く者としてはなかなか興味深いものがある。自身の仕事の絡みでいえば、物流だけでなくカスタマー・センターの内実とかも知りた…

村上春樹の初版本が1万円!

http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r10952634 ウソーって感じです。『風の歌を聴け』の初版本、美本、帯付きがネット・オークションで1万弱で落札だって。本当かな〜、なんかあおりっぽいものがある。 むかしむかし、純文学ってものが、社会的…

スタジオ・ヴォイスの表紙を飾る若き日の村上春樹