美術館

佐野美術館「没後5年 堀文子」展 (4月20日)

堀文子を知ったのは2年前のこと。五浦の天心記念五浦美術館で足を運んだときに、たまたま「成川美術館コレクション展」をやっていて、そこで初めて知った。成川美術館が箱根にある近代以降の日本画専門美術館であることも初めて知った。そのときには山本 丘…

崔如琢美術館 (4月19日)

崔如琢美術館|現代中国水墨画家 崔如琢(さいじょたく)の作品収蔵 伊東から伊豆高原のあたりを国道135号で走っていると、左手にけっこう壮大な建物が見える。崔如琢美術館という大きな看板もあり、以前から気になっていた。しかし崔如琢ってなんだ。 美術館…

『ロバート・キャパ 戦争を超えて』 (4月11日)

木曜日、東京富士美で始まったばかりの『ロバート・キャパ 戦争を超えて』を観てきた。ロバート・キャパは著名な報道カメラマンである。自分も若い時に『ちょっとピンボケ』を読んだことがあるので、一応名前は知っている。ハンガリー人でパリを中心に活躍、…

府中市美術館「ほとけの国の美術」 (3月28日)

恒例の「春の江戸絵画まつり」企画展「ほとけの国の美術」に行ってきた。 この春の企画展に行くのは4年目になる。 2021年 「動物の絵 日本とヨーロッパ」展 府中市美術館「動物の絵 日本とヨーロッパ」展に行く - トムジィの日常雑記 2022年 「ふつうの系譜 …

西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」 (3月22日)

そしてその日の終着点、西洋美術館。 ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ|国立西洋美術館 (閲覧:2024年3月25日) 飯島由貴・遠藤麻衣らの抗議行動 西洋美術館で初めての…

都内周遊 (3月22日)

胃カメラのんだ後、さてとどうするかとなる。もしもポリーブなどで組織をとることがあったら、その日は酒が飲めないということだったのだが、それもない。無罪放免だからといっていきなり昼酒というのもなんだし、それほど無頼でもない。実際のところ最近は…

東京富士美術館「源氏物語 THE TALE OF GENJI」 (3月21日)

今日で終幕となった東京富士美術館「源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」をぎりぎりセーフのタイミングで行ってきた。 本企画展は、源氏物語の場面を絵画化した「源氏絵」を中心として、『源氏物語』や紫式部…

MOA美術館-UKIYO-E 江戸の美人画 (3月16日)

14日木曜日に寄ろうと思ったのだが、MOA美術館は木曜日が定休のようだ。なので小旅行最終日に寄ることにした。しかし車で行くとここはけっこう難儀な道を通る。険しい坂道を登って正門付近に着くと、そこで案内係に駐車場を案内される。それもまずQRコードを…

熱海周遊 (3月14日)

先週、木金土と伊豆旅行に行ってきた。いつものごとく健保の宿が抽選であたったから。伊東にある保養所は他の保養所に比べると施設が新しく、ちょっとしたホテルみたいな感じで人気があり、抽選でも外れることが多い。現役時代、土日や連休で申し込んで当た…

東近美に行く (2月29日)

2月29日、そうか今年は閏年か。4年後、自分はこの世にいるんだろうか。 そんなちょっとした感慨を覚えつつ、今年最初の東京国立近代美術館(東近美)に行ってきた。企画展は写真家中平卓馬の回顧展。MOMATコレクション展「美術館の春まつり」は3月15日からの…

マリー・ローランサンと堀口大学

アーティゾン美術館の「マリー・ローランサン」の回顧展の解説キャプションに印象深い記述があった。メモをとっていたのでそのまま引用する。 マリー・ローランサンと芸術 ローランサンは、同時代の芸術家たちと交流を持っていたものの、ある特定の流派に正…

アーティゾン美術館へ行く~マリー・ローランサン (2月14日)

アーティゾン美術館「マリー・ローランサン—時代をうつす眼」を観てきた。 個人的にはマリー・ローランサンはあまり興味がない。パステル色使いのいかにも乙女チックな雰囲気とかがなんとなくしっくりこない。さらにいえば、この人とココ・シャネルはパリが…

府中市美術館~現代アート体験 (2月8日)

「芸術」から「アート」へ 20世紀後半頃から、それまでの「美術」、「芸術」という言葉に代わり、「アート」という言葉がマスメディアで用いられるようになってきた。英語やフランス語における「art(アート/アール)」という言葉が、絵画や彫刻といった…

「印象派 モネからアメリカへ」 東京都美術館 (2月1日)

東京都美術館で始まったばかりの「印象派 モネからアメリカへ —ウスター美術館所蔵—」を観てきた。 企画展概要とウスター美術館のもろもろ 印象派コレクションのフロンティア メアリー・カサット モネ《睡蓮》 アメリカ印象派 テン・アメリカン・ペインター…

たましん美術館「邨田丹陵-時代を描いたやまと絵師」 (1月31日)

立川で友人に連れて行ってもらった。 たましん歴史・美術館、初めて聞く美術館。多摩信用金庫を母体とするたましん地域文化財団が運営する美術館。 たましん地域文化財団 - Wikipedia (閲覧:2024年2月3日) 【予告】企画展「邨田丹陵 時代を描いたやまと絵…

キュビスム展 (1月25日)

28日に終幕した西洋美術館の「キュビスム展」に25日に行ってきた。 この展覧会は開幕してすぐの10月に行っている。 キュビスム展美の革命 (10月12日) - トムジィの日常雑記 大型企画展なので出来ればもう一度と思っていたので、閉幕ギリギリのところで滑り…

東京富士美術館 (1月11日)

1月二回目の美術館巡りは東京富士美術館(以下富士美)。 ここを訪れたのは9月の末以来なので三か月ぶり。何度か書いているけど、家から30分くらいで行けるたぶん自宅から一番近くにある美術館。もちろん圏央道という高速道路を使っていくので一本で行ける。…

小杉放菴記念日光美術館 (1月3日)

今年も美術館の初詣は小杉放菴記念日光美術館。 ここは東照宮まで近い市営駐車場に隣接しているのだけど、駐車場の入り口で係の人に美術館利用と告げると2時間までは無料になる。 今回の企画展は「五百城文哉生誕160年記念文哉と放菴」。日光に住み日光の風…

2023年美術館回顧

1. 1月3日 小杉放菴記念日光美術館 小杉放菴記念日光美術館 (1月3日) - トムジィの日常雑記 2. 1月4日 日光東照宮美術館 日光東照宮美術館 (1月4日) - トムジィの日常雑記 3. 1月4日 宇都宮美術館 宇都宮美術館 (1月4日) - トムジィの日常雑記 4. 1月9…

今年の美術館巡りはポーラ美術館で締め (12月27日)

今年の美術館巡りの最後はポーラ美術館。 狙って訳でもないが、なんとなくそういう星巡りというか。 モダン・タイムス・イン・パリ 1925 《ブガッティタイプ52(ベイビー)》 《蓄音機(H.M.V. 32型)》 《蓄音機(H.M.V. リュミエール 460卓上型)》 《サン…

西洋美術館常設展示 (12月14日)

上野の森美術館のモネを観た後、時間が少しだけあったので西洋美術館にも寄ってみた。時間は4時くらいだったので正味1時間半の勝負。まあ何度も来ているところなので1時間ちょっとでも楽しめるし、なんとなく時間配分も自然とできる。 モネ補遺 《雪のアルジ…

「モネ 連作の情景」展 (12月14日)

「モネ 連作の情景」展を観て モネの連作について 気になった作品 《昼食》 《ザーンダムの港》 《モネのアトリエ舟》 《ヴェトイユ》 《ヴェトゥイユの教会》 《ヴェルノンの教会の眺め》 モネの空気遠近法? 《ヴァランジュヴィルの漁師小屋》 《ヴァラン…

伊藤小坡美術館 (12月9日)

伊藤小坡美術館 | 猿田彦神社(三重県伊勢市) (閲覧:2023年12月17日) ここを訪れるのは三度目。というかここ三年、伊勢志摩に行くたびに訪れている。こじんまりとした小さな美術館。世間的には土曜日で、伊勢神宮外宮周辺は駐車場待ちの車が列を連ねてい…

神宮美術館 (12月8日)

神宮の博物館 (閲覧:2023年12月16日) この美術館を訪れるのは2年ぶりくらいになるだろうか。倭姫文化の森の苑地内にある。とにかく周囲の環境、ゆったりとした建物内、すべてが素晴らしい。式年遷宮ごとに伊勢神宮に奉納された作品を展示するだけあって、…

中村屋サロン美術館と中村屋カレー (11月24日)

SOMPO美術館の後、新宿西口から東口に移動して中村屋へ行く。 遅い昼食が主目的だが、その前に中村屋サロン美術館へ。美術館は新宿中村屋ビルの3階にある。 中村屋サロン美術館について 中村屋の創業者相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術・文化に深い理解を示し、愛蔵…

「ゴッホと静物画」展を観た (11月24日)

SOMPO美術館で開催されている「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」展を観てきた。当初、三の丸尚蔵館へ行ったのだが、事前予約でいっぱいということで急遽どこぞへということで新宿に足を向けた。三の丸尚蔵館はリニューアルされ「皇室のみやび」展を開いてい…

東近美-所蔵作品展 (11月16日)

東近美の常設展示は9月20日から12月3日まで。9月の末に一度行っているので展示作品はほとんどが同じ。4階のハイライトも安田靫彦《居醒泉(いさめのいずみ)》、川端龍子《草炎》など。 ハイライト右側の突き当り部分最近ずっと原田直次郎の《騎龍観音》。重…

東近美- 棟方志功展 (11月16日)

東近美に来たのは「棟方志功展-メイキング・オブ・ムナカタ」を観るため。 生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ - 東京国立近代美術館 (閲覧:2023年11月21日) 今はどうか判らないけれど、自分のようなロートルからすると棟方志功はある意味…

インド細密画を観る (11月5日)

府中市美術館で開かれている「インド細密画展」を観た。 インド細密画 - はじめましてインド 宮廷絵画130点との対話 (閲覧:2023年11月8日) 前から気になっていた展覧会だ。会期は11月26日までなので、早目に行かなくてはとも思ってはいたのだが、なんとな…

特別展「やまと絵 受け継がれる王朝の美」リスト

とりあえず展示期間のおさらいのために作成した。 出来れば会期中にもう一度くらいは行きたいものだけど、展示期間と作品をピンポイントで狙っていくというのはちょっと難しいかもしれない。 指定 作品名 作者など 頁数 時代世紀 所蔵 展示期間 1 国宝 聖徳…