初めてのエコバッグでのお買い物

 7月からレジ袋が有料化された。まあ以前にもイオンとかで買い物すればレジ袋は有料だったから別になんの違和感もないのだが、基本流行り物に弱いのでさっそくエコバッグなるものを買ってみた。

 うちは基本、週末にまとめ買いをする。スーパーを二軒はしごしてかなりの量を買う。レジ袋にするとだいたい4〜6袋くらいになる。レジ袋は日常的にゴミ袋として利用しているのでいくらあっても余るということはない。これが有料になる、しかも目的はエコだ。まあ地球のためだしこれは参加しなくてはと思わないでもない。

 とはいえあまり環境のためとかで頑張る方ではない。スウェーデンの女の子に「恥知らず」と怒られてしまうかもしれない。牛乳パックもそのまま燃えるゴミに捨ててしまう不届き者だ。あれは乾かすと焚き付けに非常に有効である。以前、キャンプに持って行ったときに大変重宝した。まあどうでもいい話である。

 まあ形から入る方なのでとりあえずエコバッグなるものを入手しなければならないとなる。それもスーパーで売っているようなものよりは見栄えとか機能性とか一応考えてみたりもする。試みにブランドもののエコバッグとかってあるのかと検索してみると容易に見つかる。エルメスのエコバッグとか普通にあるのね。やっぱり広尾や白金台、成城の奥様はそういうのを使っているのだろうか。

 アウトドアに振ったものもあるのだろうかと検索するとそれも簡単に見つかる。LLビーンとか普通にあるみたい。まあいい。うちの場合は週末まとめ買いなので容量があるものが必要だ。なのでとりあえずアマゾンでつらつらと眺めている。それで購入したのがこの二つである。

 

  20Lと30Lの二つあれば多分こと足りるとは思うのだが、これらのエコバッグを入れるために以前ユニクロで買った布製のエコバッグを用意する。これはアメリカ旅行の時にお土産ものを入れるのに重宝した。

 この三つをもっていざ買い物に行く。買い物カゴはカート上下に2個つけていつものようにその二つがいっぱいになるくらいに買う。レジではお姉さんに「買い物袋はどうされます」と聞かれるので当然のごとく「けっこうです」と答える。そしてサッカー台でおもむろにエコバッグを容易する。20リットルの方は一応保温仕様なので肉とかを詰める。30Lの方には野菜とかを中心にする。まあけっこう入るものである。

 ふだんでレジ袋4袋分はほとんどこの二つで問題なく詰め込むことができる。しいていえばこの二つを担ぐのはけっこう大変で、これは多分女性とかだと難しいかもしれないなとは思った。まあこれはレジ袋でも同じだと思う。

 もう一件のスーパー、ここでは卵を買うんだけどそれ以外にも牛乳やバナナはここでというのが我が家の場合は習慣化されているのだが、ここでの買い物は余ったユニクロのトートに詰める。いつもレジ袋2つ分くらいになるのだが、これは楽々入る。

 という訳でエコバッグ3つでいつもの週末の買い物が終了とあいなった。まあビールとか米を買う時にはさらなるバッグが必要になるかもしれない。なんかエコバッグに入る量だけ買うみたいなことはうちの場合だと、買い物抑制につながるかもしれないかも。まあまだいけるとか余分に買うことはなさそうだ。

ザッツ・エンターテイメントPART3

 

ザッツ・エンタテインメント PART 2 [DVD]

ザッツ・エンタテインメント PART 2 [DVD]

  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: DVD
 

  夜、一人でリビングで観た。本当は『ザッツ・ダンシング』を観ようと思っていたのだが、見つからなかったのでこれにした。PART1はそれこそもう両手でもきかないくらい繰り返し観ている。残念ながら劇場では観ていないが、最初はビデオでもう数えきれないに、DVDが出てからも何度も観た。PART2も同じくらいに観ている。プレゼンテーターがジーン・ケリーとアステアで、二人が踊り、歌いながら各シーンを紹介する。あのときにジーン・ケリーは64歳、アステアは76歳だったということだが、二人とも年齢を感じさせないくらいに優雅に舞ってくれた。

 PART3はというと、PART1から20年を経過したMGM創立70年を記念した作品となっている。なんとなく落ち穂拾い的な部分もあるし、ジーン・ケリー、アステア、ジュディ・ガーランドに再びスポットを当てている部分はなんとなく焼き直し的なイメージもある。まあこの三人は本当に偉大なスターでもあり、MGMにも貢献大なのでこれはしょうがないところかもしれない。もっとも和田誠の本だかで読んだように記憶しているのだけど、ジーン・ケリージュディ・ガーランドは本当にMGMの真性スターなのだけれど、アステアはもともとRKOのスターで、MGM的には客演的な雰囲気もあるのだとか。

 実際、フレッド・アステアのMGMでの主演作はというと『バンド・ワゴン』、『イースター・パレード』、『恋愛準決勝戦』、『絹の靴下』あたりか。まあ4作も主演作があれば十分かもしれないけど彼がMGMと契約したのは1946年ですでに47歳になっていた。まあダンサーとしてはさすがに体力的には盛りを過ぎていたかもしれない。とはいえ我々は彼のいぶし銀の、あるいは円熟期にある華麗なダンスをMGMミュージカルで享受している。

 PART3で嬉しいのはプレゼンテーターがの多彩なところだろうか。デビー・レイノルズは第一作い次いで2回目だが、それ以外ではジューン・アリソンエスター・ウィリアムスがそれぞれ自身の作品の解説をしたりする。さらにこれが嬉しいところだが、美しいダンサーの筆頭であるシド・チャリシーがプレゼンテーターとして出演していること。さらにMGMミュージカルの看板ダンサーであったアン・ミラーも昔の面影のままに出演している。

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 さらに当時一流のジャズ・ボーカリストにして美貌のミュージカル・スターだったリナ・ホーンが往年の美しさそのままにプレゼンターとして登場する。黒人であったがために『ショー・ボート』の主演をエヴァ・ガードナーに譲った(奪われた)ことなどを語る。1940年代から50年代、どんなに美しく、どんなに素晴らしい歌を披露しても、黒人であることで活躍の場は限られてしまっていた。もし彼女が21世紀に出現していたら、どんなに凄いスーターになっていたかと思わないでもない。

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 プレゼンテーターが主役級だけではなく、ダンサーや歌手にもスポットライトを当てている点がPART3の嬉しいところだ。さらにはMGMスタジオに保存されていたアウトテイクやカットされたシーンなども取り上げている。なんでこれがカットされたんだろうという楽しみや、アウトテイクと実際に公開されたシーンで、ほとんど違いなく踊るアステアの妙義。さらに『レディ・ビー・グッド』で『魅惑のリズム』を踊るエレノア・パウエルの撮影シーンも撮ったテイクは本当に楽しい。舞台装置が切り取られ、別の舞台が挿入される。それぞれの舞台にピアノの演奏者がいる。あのピアノ・プレイヤーは多分そこそこに有名なジャズ・ミュージシャンかもしれない。

 久々にこの映画を堪能した。多分、近い時期にPART1、PART2を見返すことになると思う。この映画は死んだとき棺桶に入れて欲しいと思ったりする。そういえばPART1をこよなく愛していた父の葬儀の際、確かこのビデオテープを棺桶に忍ばせたように記憶している。もう34年も前のことになるけど。

グレゴリーのデイパックを買う

 もう仕事辞めるつもりなので、ビジネスバッグとか必要はないんだが、逆にビジネスバッグじゃないリュックサックが欲しくなるというのもまあ人情というものだ。

 今、現在メインで使っているのはエースのビジネスリュック。ヤフオクかなんだかで新品を落とした。3ウェイの質実剛健バッグである。まあポケットもたくさんついているのでけっこう使い勝手はいい。ノートPCも入れてタブレットiPhoneとかも持ち歩く。その他にももちろん書類の類も。とはいえ基本、通勤時間徒歩5分なのであまり意味はない。まあ月に何回か都内での会議、打ち合わせがあるので、それがメインの用途といえばそうだ。

 しかしここのところコロナでリモート会議が増えているので、めっきり都内に出ることも減った。もう齢64である、ビジネスバッグもお役目御免といってしまえばそのとおりだ。そうなるとビジネスユースよりはカジュアルユースにふったバッグが欲しくなる。これが人情というものだ。

 今、普段使いしているリュックはTIMBUK2のもの。これはけっこう使い勝手が良くて割と愛用している。もう5年以上使っているか。この前のアメリカ旅行の時も持っていった。これで十分事足りるのだけど、なんとなく最後の贅沢ということで何か欲しくなる。

 リュックといえばそうグレゴリーだ。そして一番オーソドックスなやつ。という訳でグレゴリーのデイパックを買うことにした。まあこういうやつだ。

 色はこれも一番オーソドックスな黒。まあ質実剛健というやつだ。

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 仕事辞めた後は、まあしばらくはのんびりと美術館や図書館にでも行って過ごそうかなどと適当に夢想している。そのお供ということでとりあえずこれだ。ノートPCとタブレット、本が1〜2冊そんなところだろうか。

 そんなこんな少しずつ仕事辞めた後おイメージ作りをとか考えている。つい最近も友人と仕事を辞める話をした時に、お互い仕事辞めたら死んじゃう病じゃないかと笑い合った。でも、確実に退職、離職は現実的なものになりつつある。

 とりあえず、退職生活のお供として、リュックなんかを買ってみた。基本、形から入ることは必然だと適当に自己を合理化している。

仕事を辞めることになると思う

 多分、仕事を辞めることになると思う。具体的には9月末か10月の頭になると思う。任期的にはあと1年ある。年金が満額支給されるのも来年の誕生日からだ。でももうそろそろ潮時じゃないかとずっと考えている。

 64歳である。ここまでずっと仕事をしてこれただけでも僥倖とでもいえるのではないかと思う。何度も書いていると思うけど、6度も仕事を変わった。3度目か4度目の転職をした頃、知人に「あんたは本当に根無草みたいだね」と揶揄されたことがある。取り敢えずアハハと笑い飛ばしたが、あまりいい気分ではなかった。その知人は同じ会社に勤め続け、鬱積を身体に溜め続けた果てにアル中からくる肝硬変で亡くなった。そういうものだ。

 ずっと本の世界、本を売る仕事についてきた。大学を卒業する間際、その時確か流通業、チェーンストアのどこかに就職が決まっていたのだが、急に会社勤めが嫌になって急遽大学内の本屋を見つけ就職した。安月給だったが一日中本に触って過ごすことができた。新学期には一月の残業がゆうに100時間を超えることもあったが、まったく苦にはならなかった。入ってくる新刊を誰よりも早く手にし、気に入った本はすぐに購入した。

 もともと子どもの頃から本屋に通うのが、本屋にいるのが好きだった。最初はマンガの立ち読み、それから学参の類を手にとったり。じきに小説とか社会問題に関する本などを手にするようになる。中学から高校の頃には、半日くらいずっと本屋で過ごしていた時期もあったのではないか。

 でも、本屋だけでなく本を扱ういろいろな仕事をしたかった。なので5年かそこらで取次に移りそこでも4〜5年勤めた。父が死に、世話をしていた祖母が何度かの入院の後で老人ホームに入った。やっと一人で生きられるようになってから小さな出版社に移った。それからは2〜3年で数社出版社を転々とした。

 40歳になる直前に今の会社に入りすぐに結婚した。それから20数年、まあよく続いたもんだとは思う。6度の転職をしながら不思議と失業の期間がない。会社を辞めると決めたらすぐに次の場所を探した。いつこれる、できるだけ早くみたいな感じで、辞めた翌日には次の会社にみたいなことばかりだった。いまでは多分信じられないことだが、これもまた幸運な時代だったのだろうと思う。

 そういう意味では40数年ずっと働き続けてきた。そして少々疲れた。15年前、カミさんが病気で倒れてからは、家事、介護、子育てものしかかってきた。もう必死で目の前のことをいかに克服するかが総てだった。カミさんが倒れた後の数年はある意味相当にピンチだったのだろうが、その時はとにかく一つ先のことを考える、いくつかの選択肢をこしらえてベターな一つを選ぶ、そういうことでやってきた。ある意味、自分の仕事のスタイルはそのへんで形成されたかと思ったりもする。まあ一言でいえば、それなりに準備する、想定外を許さないというようなことだ。

 なので、3.11後の混乱でもこと仕事的にはうまく対処できたように思ったりもする。本当は原発震災での健康被害といった面にも配慮するべきだったのだが、そのへんはすっぽり抜けてとにかく仕事のことだけだったかもしれない。

 そうやって仕事をし続けてきた。もちろんカミさんのことも一応きちんとやってきたつもりである。子どものことも頑張ったつもりだが、子どもはからは「一度もほめてくれなかった」とか「怒ってばかりいた」とか言われる。まあ余裕はなかった。

 子どもが私立の高校にあがり、そこにはいわゆる学食がなくて毎日弁当を持たせることがわかったときには目の前が真っ暗になった。それでも一応、弁当を作って持たせた。「冷凍食品が苦手になったのはお弁当のせい」と笑って言われるが、まあ仕方がないと思う。

 とりあえず子どもを大学までいかせた。少々金のかかるところだったが、なんとかなったのは50代過ぎてから仕事量に比例して収入が増えたこともあるのだろう。

 しかしいい加減身体がついてこなくなっている。おまけに最近はカミさんも可動領域がどんどんと狭まってきている。45歳で障害者になった彼女は、病気の割りにはけっこう頑張ってくれていたと思う。倒れて直ぐに脳神経内科の先生に、「良くて車椅子、悪くければ寝たきり。そのくらい重い梗塞巣がある」と言われて目の前が真っ暗になった。

 でも、転院したリハビリ病院での都合6ヶ月の治療、リハにより、短い距離であれば伝い歩きや4点杖での歩行ができるようになったし、立位、座位も安定していた。なので入浴介護も割と普通に自分でもできた。でも、コロナの影響でデイケアも2ヶ月近く休みなったこととかもあるのだろう、彼女の可動領域も急速に狭まってきている。洗い場での椅子から立ち上がって、浴槽に入るのももう一人ではできない。なんなら風呂場から脱衣場に出ることも難しい日もある。その都度、自分が先にでて椅子を用意したりとかするようになっている。

 仕事をしながら介護もかなりしんどい状況になりつつある。自分も歳だし、以前のようにふんばれない部分も増えてきている。カミさんもまた年相応の身障者になってきている。

 多分、仕事を辞める第一の理由は、仕事と家事、介護の両立が難しくなってきているからだと思う。もちろん仕事についての諸々もある。もはやモチベーションを維持するのが難しい局面になりつつあるの事実だ。そのへんはちょっとずつ書いていきたいとも思う。

 今、辞めるとなると年金は本当に雀の涙みたいなものだ。でも多少の蓄えはあるし、借金もない。カミさんは年金が出ている。子ども少しずつ自立し始めている。

 潮時がきたという思い、多分そういう時なんだと思う。

 

ブルーサンダー

 『ブルーサンダー』、これもまた録画してあったやつを観た。

ブルーサンダー (字幕版)

ブルーサンダー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  空からの警備を行うロス市警航空ヘリ部隊の話。これはもう文句なく娯楽映画の第一級作品、メチャクチャ面白い。面白い映画のエッセンスが全部詰まっている。まずは警官役をロイ・シャイダーが演じている。もうこの人はミスターデカみたいな感じで、警官役がはまり役みたい。『ジョーズ』もそうだったし、『セブン・アップス』なんかもあったな。さらにいえばヘリコプター題材となった映画ははずれがない。ピーター・ハイアムズの『カプリコン1』もそうだったし。って、このへんは今思いついた。

 ヘリでの警備を行っている航空ヘリ部隊に州政府と陸軍が開発したジェットヘリが試験的に導入される。これは来るべきロスアンゼルス・オリンピックの警部のため。しかし州政府、FBI、陸軍の一部は、この新型ヘリの効果を有効化させるため、ロスのヒスパニック地区で暴動を扇動させ、その鎮圧のために新型ヘリを活用しようとする陰謀を企てる。偶然その陰謀を目撃した主人公は、ジェットヘリを盗み出して孤高の戦いを望む。てなわけで、ストーリー的にはけっこう荒唐無稽というか、まああり得ない設定なのだが、例によって細部のリアリティがうまいこと描かれているので、すんなりとストーリーにはいっていける。

 まず主人公のヘリコプター操縦士がベトナム帰りで、戦争での心の傷を負っているというのが最初のリアリティ。この映画の製作は1983年でベトナム戦争の影響がアメリカ社会にまだ大きく影を落としていた時代でもある。そしてロスオリンピックは翌年の1984年。うまいこと時代的背景を切り取っていて、なるほど現実感がある。

 映画の中でもジェットヘリ導入が、オリンピックのテロ対策の一環であることが語られる。ミュンヘンのようなテロは絶対に起こしてはならないみたいな台詞も出てくる。11年前の1972年ミュンヘン・オリンピックのテロ事件はまだリアリティがあるある時代だし、オリンピックにおけるテロ対策は治安を担う警察にとっては優先課題だったということだ。

 さらにいえば、通常警備任務の時にヘリで覗きまがいの行為を日常的に行っているというのが、州と陸軍の暴動を扇動させるという密儀を録音するというところに繋がっていたりしてけっこう映画としてうまく消化されている。最後のヘリコプターの宙返りなんかもそうだし。

 役者では主役のロイ・シャイダーは当然のごとく好演している。脇を固めるロイ・シェイダーの上司役の部長を演じているのはあのタフでガサツさを体現をしたようなウォーレン・ウォーツ。ウォーツといえばサム・ペキンパー映画の常連だが、なんとこの映画が彼の遺作なんだとか。

 さらに敵役の陸軍の大佐を演じるのがこれもまた懐かしいマルコム・マクドウェルである。『時計じかけのオレンジ』以来、怪優っぽいイメージもあるが、名脇役として沢山のキャリアを積んだ俳優さんだ。

 この映画でロイ・シャイダーの奥さん役で好演しているのがキャンディ・クラーク。

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 ちょっとシャーリー・マクレーンみたいな雰囲気のある気の良いお姉さんっぽいイメージの人。この映画で彼女の荒っぽい運転、一方通行を無視する運転が最後のカーチェイスでえらく活きていて面白かった。

 この人はどういう人かと調べるとなんとあの『アメリカン・グラフティ』であのダメなチャールズ・マーティン・スミスと付き合ってくれる可愛い、コニー・フランシスみたいな雰囲気のやっぱり気の良い女の子役を演じていた。

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 あの女の子はいい感じで印象深く残っていると思ったのだが、当時の評価も高かったようで、アカデミー助演女優賞にノミネートされている。なんとなく気の良い女性というのが、このへんからずっとキャンディ・クラークには印象づけられているのかもしれないけど、もとより内面性から醸し出される雰囲気なのかもとか思ったりもする。この女優さんは割と好きである。

 

病院坂の首縊りの家

 懐かしい角川映画金田一耕助シリーズである。これもまたBSプレミアムであるが、アマゾンプライムで観ることができる。

病院坂の首縊りの家

病院坂の首縊りの家

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 ウィキペディアによると金田一耕助シーズの最終作なのだとある。

病院坂の首縊りの家 (1979年の映画) - Wikipedia

 この映画ほとんど覚えていないのだが、だんだんと観ているうちに一回くらいは観ているような気がしてきた。主演の佐久間良子が慮辱されるシーンだけが妙に艶めかしくも凄惨で記憶に残っていた。

 しかし筋書も人物模様もよくわからない映画である。映画がそうというよりも原作自体がすでに破綻しているという話もある。横溝正史としてはキャリアの末期の作品であるらしく、例のオドロオドロシイ雰囲気だけの作品といっていいかもしれない。

 多分、シリーズはこれで最後ということが暗黙のうちに判っていたのだろうか、セルフパロディめいたシーンもけっこうあったりする。それ以前にプロローグとエピローグに横溝正史自身が出演し、プロローグではそこに石坂扮する金田一耕助が訪問するというシーンとなっている。金田一耕助セルフパロディ大林宣彦の『金田一耕助の冒険』があるが、これはあくまで市川、石坂による金田一もののフィナーレ作品という趣だ。

 この映画にしろ、他の金田一ものにしろ、筋立てはあまり意味をなしていない。ただただオドロオドロシく、因縁めいていて、最後に金田一耕助がみんなの前で犯罪の全貌を明らかにし、その間にだいたいのところ主犯の美しいヒロインが自殺するというものなんで、まあそういうものだと思っていればいい。しかし、横溝正史はそういう度黒いシチュエーションのモチーフとしてとにかく近親相関とかそういうモチーフを持ち込むけど、もうそういうのポリコレ的にも難しいのではないかと思ったりもする。

 地方、田舎の因習、悪しき血縁により因縁、その中で翻弄される女性たち。まあだいたいこの手のパターンである。それでも犬神、八墓、本陣とかにはなんとなくロマンめいたものもあり、小説的にもけっこう面白く読んだりもしたし、映画もけっして嫌いではないのだが、こうもパターン化されてくるとそれもゲンナリするところもある。

 なので良いところを探すとすれば、やっぱり市川崑の美学というか、映像は美しい。そして女優陣をきちんとその役どころにあわせて美しく撮っている。怪しげな雰囲気とともにイメージショット的な映像を楽しめればそれでいいかもしれない。市川金田一シリーズは中年の美しい婦人というメインのヒロインとは別に、運命に翻弄される若き美少女という役柄が配置される。ほとんど覚えていなかったのだが、今回その役は桜田淳子が演じている。彼女はデビューから6~7年目、多分20代前半なのだけど、これがまたけっこう好演している。普通に美しいし、これは市川崑のの力業かもしれない。

 桜田淳子はデビュー以来けっこう見ている。普通に好きだったかもしれない。多分、花の中三トリオの中では一番好きだったかも。初主演映画の『スプーン一杯の幸福』も劇場で観た記憶がある。アハハ。歌も演技力もキャリアを重ねるごとに増していたから、カルト宗教というファクターがなければ大成したのではないかと思ったりもする。まあこれも歴史のIFかもしれない。映画というのは役者さんの一番華があるときを永遠に記録できるメディアだから、こうして若くて美しい人の姿が記憶に残っているのはそれはそれでいいことかもしれないと思う。

 あとはこの映画に関して何か・・・・・、ないな。

 しいていえば、この映画では石坂金田一耕助と掛け合いみたいな形で金田一の助手役を草刈正雄が演じている。これがけっこういい味だしていたりもするのだが、ひょっとしたら角川春樹と市川には、石坂金田一耕助とは別に草刈をメインにした探偵モノの企画でもあったのではと思ったりもする。

 カドカワ映画、小説と映画のメディアミックスによる相乗効果を狙った商売は70年代に大成功を収めた。もう忘れられた存在だった横溝正史に目をつけ、金田一耕助シリーズで売り出した。そして新進気鋭のミステリー作家だった森村誠一を売り出した『人間の証明』などなど。

 カドカワ映画、プロデューサーたる角川書店の二代目社長角川春樹はまれにみる才能にたけた編集者だったと思う。そして裏方であるべき編集者がプロデューサーとして全面に出てくるという点でもこれは初だったのだと思う。

 それ以前の名編集者といえば坂本龍一の父親でも河出書房の坂本一亀、文芸春秋池島信平、岩波の小林勇といったオールドネームが思い浮かぶ。それら作家との交流から出た編集者とはまったく位相が異なる形で出現したのが角川春樹だったと思う。彼といえばカドカワ映画、メディアミックスで一時代を築くも、映画、出版いずれでも失敗し、覚醒剤で逮捕され、さらには実弟角川歴彦にとって代わられて角川書店を追放された。

 しかし、若き日の角川春樹は目利きのきく編集者であった。映画公開前後に版権をとり出版された『ある愛の歌』はベストセラーとなったし、スウェーデンの警察小説マルティン・ベック・シリーズを売り出したのも彼だ。そう、70年代前期、角川は翻訳小説の世界に新しい風を吹き込んだ。それまで翻訳ミステリーは早川と東京創元の独壇場だったが、そこに参入したのが角川春樹だったように記憶している。なので、自分にとって角川春樹は派手な映画プロデューサーというよりも秀逸な編集者というイメージがつ強い。彼の編集としての目利きはひょっとすると、彼のフォロワーでもあった幻冬舎見城徹なんかよりはるかに上だったのではと思ったりもする。

 まあいいか。『病院坂の首縊りの家』は古き良きカドカワ映画、市川、石坂金田一耕助シリーズのフィナーレ作品といえる。ただただそれだけの作品でもあるし、それだけで十分観る価値ある映画だとは思っている。

エンド・オブ・ホワイトハウス

 昨晩から映画を立て続けに観ている。みんないつ取ったかも覚えていないBSプレミアムのやつ。まずはというと『エンド・オブ・ホワイトハウス』。

エンド・オブ・ホワイトハウス(字幕版)

エンド・オブ・ホワイトハウス(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  これは多分観るの二回目だとおもう。TSUTAYAでDVD借りてきたのかな。ホワイトハウス北朝鮮テロリストに襲撃され、わずか20分足らずで制圧される。大統領、副大統領、国防長官等がホワイトハウスの地下にあるシェルターで人質になってしまう。そこに以前、不慮の事故で大統領夫人を死なせてしまった元シークレット・サービスの主人公が1人救出に向かう。

 まずは荒唐無稽な設定で、そこに超人的な主人公が奮闘する。戦場となったホワイトハウスを舞台にしたダイ・ハードみたいな映画なのだが、割と細部が良くできていて面白い。大統領と副大統領が人質になったため全権を委ねられた黒人の下院議長役を名優モーガン・フリーマンが演じていてこのへんもリアル感がある。

 そういや昔、大統領の不慮の事故、副大統領が重病で責務を放棄のため、急遽黒人の下院議長が大統領代理となるという映画を観た覚えがある。『ザ・マン/大統領の椅子』だったとおもう。

 二期にわたるオバマ大統領の治世を知っている我々からすれば、アメリカの大統領が黒人であっても別に驚くことはないけど、1970年代にあってはこれはガラスの天井どころじゃなく、およそリアリティがない政治的シチュエーションだったのだと思う。そこにあって、けっこう重厚な映画に仕上がっていたように記憶している。初の黒人大統領役を演じたのは名優。この人はスター・ウォーズのダースベイダーの声の人でもある。

 この映画でアメリカ大統領の継承順序を覚えたような気がする。大統領、副大統領、その次は下院議長となる。そうなると、今、トランプとペンスに何かあるとわずかな在任期間でもナンシー・ペロシが大統領になるということかと、今それに思いついた。

 話を「エンド・オブ・ホワイトハウス』に戻そう。アメリカ国内が敵国に襲撃されるというシチュエーションがまずリアリティがない。多分、こんな風にやられることはまずない。と、これは20世紀までの常識だったのだが、2001年の9.11で軽く吹っ飛んでしまった。9.11以降はアメリカへの先制攻撃はあり得る現実となった。

 しかしアメリカを攻撃する敵国というのがまずない。なぜなら攻撃したとたんに世界戦争が勃発することが必須だから。20世紀まではアメリカの仮想敵国は基本的にソ連だったが、ソ連アメリカに侵攻するという設定の映画はまずなかったと思う。アメリカが攻撃に遭うという設定をアメリカ人が受容するはずもなかったから。

 しいていえばジョン・ミリアスの『若き勇者たち』くらいか。あれはソ連キューバの連合軍がアメリカに侵攻し、田舎の高校生たちがゲリラ戦を展開するという内容だった。ゴリゴリのタカ派反共主義者ジョン・ミリアスが作った反共宣伝映画というレッテル張りにあったが、自分はこの映画けっこう好き。アメリカが占領されるというあり得ないシチュエーションの中、極限状況に置かれた高校生たちの姿がリアルに描かれる青春映画だったと思っている。ミリアスの作品では『ビッグ・ウェンズデイ』と同じくらいに好きな作品だ。

若き勇者たち [AmazonDVDコレクション]

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  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: DVD
 

 この映画は1984年製作、この時代はレーガン大統領の時期であり、ソ連とは緊張関係にあった時代だ。だからこそこうした反共映画が許容されたのだとは思う。しかし、ソ連キューバニカラグアの連合軍がアメリカに侵攻、それに対してアメリカ、カナダ、中国が立ち向かい、ワシントン、北京は核攻撃を受けて壊滅とか、ほとんどあり得ないシチュエーションが今だったら笑えるところだ。

 当時、国力で圧倒的に劣っていた中国は、アメリカにとっては割と親和性があったということだ。基本、アメリカ国内の田舎町が舞台なので、国際関係の話は出てこないけど、ロンヤス関係にあった日本はまったくお呼びでないのは言うまでもない。

 20世紀後半、アメリカにとっての敵は基本ソ連だった。それがベルリンの壁ソ連邦の崩壊により、アメリカ一強となった世界政治の図式では、明確なアメリカの敵はなくなってしまった。それに代わる国際テロ組織、60年代、70年代であればスペクターだのスラッシュやケーオスなんかがあった訳だけど、21世紀はだいたい首尾一貫して中東関係だったように思う。20世紀の末期からはイランだったし、それがイラクとなり、アルカイダだのISだのとなる。

 その一角にこの映画あたりから北朝鮮が加わったということだ。とはいえ、トランプが金正恩と二度も会い、和解モードを振りまいた今となってはこのシチュエーションも難しくなるかもしれない。

 なんだかわからないが『エンド・オブ・ホワイトハウス』をアメリカの仮想敵国の変遷の流れで観るとより面白さが増すとか。嘘ですけど。

 基本的にこの映画は、ダイ・ハード好きな人には概ね暖かく受け入れられると思う。自分がそうだったか。