秩父~羊山公園

 カミさんが前から行きたいと言っていた秩父羊山公園に行ってきた。

 まあここは芝桜が有名。見事といえば見事な景色ではある。

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 連休中は公園内の駐車場への乗り入れは禁止で、下の方の臨時駐車場を誘導され、そこから徒歩かバスで公園内に入るのだが、身障者には配慮されていて、手帳を提示すれば公園内の駐車場まで行くことができる。まあそうでもしないと、車椅子ではなかなか行きづらいかもしれない。

 小1時間くらい芝桜を楽しんでからちょっと足を延ばして、秩父湖までドライブした。まあそこにはカミさんの大好きな吊り橋が二つかかっているということだったので。

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 で、お目当ての吊り橋に行ってみると、なんでも吊り橋を渡った先でがけ崩れがあるとかで通行禁止になっていた。

 後で誰かが教えてくれたのだが、ここはとんでもない心霊スポットらしい。まあいわれてみれば吊り橋なんて夜来ようものなら何があるかわからんとは思った。

東筑波ユートピア

 カミさんがテレビで見て行きたいというので行ってみた。

 なんでも日本一客の少ない動物園だという。

h-yuutopia.com

 テレビは多分志村動物園だとか。

 ここの凄いところはアクセスが半端なく悪いということ。とにかく山道を延々と上らなくてはならないこと。車走らせていてもなんか途中で不安になる。

 そして着いたとたん、なんというかここまでして来るべきところかという疑問に晒される。山の斜面を切り開いて作った動物園なので、ほとんどがアップダウンの連続。うちの場合、カミさんが車椅子なんでこれはもうとにかくしんどい。

 まあ日本一客の少ないはなんとなくわかるような気がする。GW真っ最中というのにある意味ガラガラな雰囲気。険しい山道上ってきてこれかよみたいな感想をもつ部分もある。

 とはいえここは動物との距離が近くお触りコーナーもけっこう充実してたりする。もっともこの動物園の売りの一つである猪牧場やらウリ坊とのふれあいコーナーは例の豚コレラの影響で全部中止。岐阜から愛知にかけて発生している伝染病の影響はこういったところにも出ている。

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 この動物園にはネコカフェならぬネコとのふれあいコーナーがある。これがもう半端なく楽しい。マイナスイメージもあるにはあるが、このコーナー一つでこの動物園の好感度はマックスになる。要はネコ好きだというだけなんだが。

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 ネコ以外では鳥さんたちの凛々しいお姿も割と印象に残った。

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マグリット「大家族」

 宇都宮美術館の常設展示では、この美術館の目玉とでもいうべきルネ・マグリットの「大家族」を観た。この美術館にはもう3回くらい来ているのだが、貸し出し中やらなんやらで一度もお目にかかっていない。もっとも京都市立美術館でやっていたマグリットの回顧展で多分一度観ているようにも思う。この回顧展、確か新国立かなんかでやっていたのを見逃して、京都まで追っかけたんだと思う。

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 これ宇都宮美術館の開館にあわせて6憶で購入したものだとか。シュールリアリズムといってしまえばそれまでの作品だが、正直理解不能。まあ普通に面白がればいい作品と思えばいいのかもしれない。

 マグリット自身、かなり人を喰ったタイプの人だったようだし、それこそ毎日スーツを着て、ネクタイをきちんと締めて、台所でこういう意味不明な作品を描き、それにまた作品とはまったく連関しない題名をつけた。多分、観る者を困惑させて、それを愉快に感じる確信犯だったのではないかと、そんかことを勝手に思っている。

 

宇都宮美術館-勝井三雄展

 日光は前夜からけっこうな雨が降っていたので、どこにも行くところがない。しかたなく宇都宮美術館へ行くことにする。一昨日は諸橋近代美術館、昨日は福島県立美術館ミュージアム巡り三連荘。こういうのも悪いことじゃない。

 宇都宮美術館の企画展はこれ。

宇都宮美術館|企画展

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 で、勝井三雄って誰よという感じ。

勝井三雄 - Wikipedia

 寡聞にして存じ上げない人なんだが(最近このフレーズばっかり)、要はグラフィック・デザイナーの草分け的存在の人らしい。コンピュータ・グラフィックスをかなり早い段階から取り入れてきた人でもある。なにか特徴的にはグラデーションを多用した色鮮やかな作品が多い。装丁した書籍とかを見ると、それこそ「ああこれこれ」みたいな感覚になる。ほぼ同時代的にこの人の作品を享受してきたことを再確認させられる。

 その装丁作品を一堂に会した展示スペースがこんな感じである。これはもう壮観の一語に尽きる。現役クリエイター、編集者は一度足を運んでおいた方がいいかもしれない。

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 パネル展示してあったのだが、勝井三雄は百科事典のデザインにあたって、文章レイアウトのモジュール化、図版のパターン化を試みたのだという。それが講談社『現代百科事典』全3巻。1971年のことだという。

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 なるほど、最近の百科事典のレイアウトはみんなこれを踏襲しているように思う。まあ『広辞苑』あたりはビジュルアルよりテキスト重視なので、まったく独自の世界を歩んでいるようにも思う。

 パネルにはそのレイアウトコンセプトが様々に解説してあった。もうリタイア目前のジイさんだというのに、なんでかしらず必死にメモをとってしまった。

1.モジュールとパターン

百科事典の在り方を提示するため、「規格化」(モジュール)を試みた。さらにレイアウトにコンピュータを導入、膨大な図要素に対しては編集意図を明快に表現し、統一されたトーンを実現するためパターン化を試みた。

〇意味:図版のテーマ→ヨコ軸

〇表現:造形要素→タテ軸

2.レイアウト

能率的かつ効果的にレイアウトするため積極的にコンピュータを活用し、ページ構成のうえでは、5行1単位のモジュール(95字)によってレイアウトを管理した。これによって文章との位置関係を統率し、全頁にわたって安定感と統一感を与え、さらに情報の検索性を著しく向上させた。

3.レイアウトの基本原則

① 図版類は本文項目のあるページに。

② 中小図版(1段、2段)は本文項目の近くに中積み方式(頁の中心に

  図版を集中させる)。

③ モノクロ写真、イラストは1、4段に置く。

④ 化学構造式は項目の本文6行目から入れる。

⑤ 他項目の図版で本文を切断しない。

⑥ 本文、図版のスペース変更のための予備スペースとして、1ページ

  につき5行の余白がコンピュータによって割付られる。

⑦ 1ページに図版が多数入る場合は、内容別、タイプ別にまとめて

  配列することがある。

 

  これは本だけでなく、今のウェブデザインにも必要かもしれない。我々は無料の検索サイトやウィキペディアに慣れてきてしまっているけど、けっして読み易い、検索し易いデザインとはいえない。より使い勝手のよいページを構成するためには、ウェブ時代の新しいレイアウト、デザインの手法が作られるべきかもしれない。ある部分、このジャンルはまだ確立していないのではないかと、そんなことを漠然と考えた。

 

福島県立美術館へ行く

 以前から行ってみたかった福島県立美術館へ行った。

 裏磐梯からは山越えで115号を走って福島市に抜けた。割合と快適なドライブだった。13年前に裏磐梯に来たときはグランデコとかけっこう周辺観光を楽しんだが、今回は前日に諸橋近代美術館と五色沼に行っただけ。ほとんど泊まりと通過だけみたいな感じだ。とはいえ福島まで来ないと県立美術館まで行くのは相当しんどい。

 GWとあってか美術館は昼前だというのにすでに混んでいて、駐車場待ちの車で渋滞していた。誘導員に身障者がいると告げると、手帳はあるかと聞かれ、提示すると優先的に案内してくれて、美術館の入り口付近に駐めることができた。こういうときだけは、体が不自由な者がいるということで細やかな恩恵がある。もっとも五体満足だったなら、そんな便宜は全然必要ないということではあるのだが。

 美術館は景観も含めてとても美しい、雰囲気のある建物。

HOME - 福島県立美術館ホームページ

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 そして混んでいる理由がこれである。

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伊藤若冲展 - 福島県立美術館ホームページ

 若冲は今人気が凄い。福島でも昼過ぎくらいでも物凄い人だった。とはいえワクワクドキドキかというと、なんとなくもう食傷気味みたいな部分もある。とにかくお客さんが多くてゆっくり鑑賞できないということもある。それとは別に、たとえば今年に限っても東美でやっていた奇想の系譜展などでも沢山観ていたことなんかもあり、どことなく自分の中ではもう若冲は当分いいかなと思う部分もある。

 群鶏図等にあるような細密描写でありながら、顔の表情などはデフォルメされたユーモラスな部分に癒しやほっこりとさせられる部分もあるにはある。若冲はデフォルメが魅力と半可通的に思ったりする部分もある。そんな考えを壮大に肯定してしまうような、究極のほっこり絵がこの一枚である。

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猿猴捕月図

 これはもう北斎ならぬ若冲漫画といってよいかもしれない。

 福島県立美術館に来たかったのはもともと収蔵品が充実しているから。なので実は若冲よりも常設展の方が目玉的だった。

 いきなり飛び込んできたのは速水御舟の作品群。なかでも夫人をモデルにしたというこの二つの作品は惹きつけるものがある。

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女二題

 そして安田靫彦のこの作品も張り詰めた緊張感溢れる。

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茶室

 さらに初めて知る画家だが池田遥邨のこの作品も気に入った。

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大漁

 また洋画の方でもコロー、モネ、ピサロルノワールの名品が展示されていた。

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モネ「ジヴェルニーの草原」

 さらにここにはワイエスの作品が数展収蔵されている。そのうちの3点を観ることができた。細密な写実画でありながら、その重くダークな描写をすべて水彩で描いている点はある種の感動でさえある。

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そよ風
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松ぼっくり男爵」と「小屋」だったか

 

ペンションこめらのこと

 泊まったのはペンションこめらという宿。ここは13年前、妻が病気になって初めてお泊りをした宿だ。脳梗塞片麻痺となった妻に出来るだけ普通の生活をさせたいと思い、車椅子の障害者でも利用できそうな宿を探し、バリアフリー対応ということで見つけ二泊したんだった。

tomzt.hatenablog.com

 居室や食堂が二階ということでバリアフリーという意味ではちとクエスチョンな部分もあるが、二階までは電動階段リフトもあるし、一階の風呂には介護用の椅子とかも備えられている。そういうのがけっこう有難かった。

 前回はいろいろとお世話してくれたオーナーはずいぶん前に前立腺ガンで亡くなられていて、今は奥さんが一人で切り盛りしている。てきぱきとした方で、気持ちの良い対応をしていただいた。

 思えばここが最初の場所だった訳だ。妻はその時の旅行で自信をつけたようで、すぐに健保の宿などを物色し、あちこち連れていけと言うようになった。何度か近場の健保の宿に小旅行に行き、翌年には淡路島、その次の年には北海道、さらにその次はアメリカ西海岸と、ずいぶんと足を延ばすことになった。

 片麻痺車椅子にはなったが、健常でもなかなかいかないようなところへもずいぶんと行った。ある意味我が家の趣味は家族旅行という部分もあるのかもしれない。それもこれもこの裏磐梯のペンションから始まったといえる。

 部屋はこじんまりとしてテレビもないが、その分静かなおだやかな時間を過ごすことができる。食事もそこそこに美味しかったし、今回はワインフルボトルがつくプランを選んだ。それにはカマンベールチーズもついていたので、けっこう贅沢な食事ができた。

 そして朝食にはこれも13年前の記憶そのままの美味しいパンを食べた。たまにここに来て諸橋近代美術館でダリを観るというのもいいかもしれないと改めて思った。

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夕食

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朝食

p-komera.com

裏磐梯・ペンション こめら - うぇブログD3

五色沼再訪

 諸橋近代美術館の後に立ち寄った。五色沼はナビで検索するとほんの数分の距離だった。連休中ではあるが3時を少し回っていたので、駐車場もけっこう空いていた。13年前はもっと駐車場スペースが少ない印象だったが、ずいぶんと整備されている。当時はまだ身障者用の駐車場も1台分くらいしかなかった。

 その時の記憶だが、そこにけっこう裕福そうな老夫婦がでかいクラウンを止めていて、こっちは狭いスペースにようやく止めた。健康そうな夫婦でなんとなく大企業の役員みたいな雰囲気だった。男のほうにここは障害者用スペースだけどと話しかけたが、男は手を振って聞く耳をもたないといった感じで歩いていった。なんとも腹立たしい気分だった。おもわず怒鳴りつけてケンカでもうってやろうかとも思ったが、車椅子のカミさんや小学生の子どもがいたこともあり思いとどまった。そう、五色沼にはあまりいい思い出がなかった。

 今回はというと、駐車場については本当に整備されていたし、車椅子マークの駐車スペースも5台以上確保されていた。高齢化が進んだこともあり、時代は変わったということかもしれない。

 五色沼の風景はというと、これはもう13年前とまったく同じだった。エメラルドグリーンは大げさかもしれないが、緑色の美しい水面。そして沼のほとりには植物が点々としている。よくみると水芭蕉が咲きだしているのも見えた。

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 13年前、裏磐梯を周遊したときのことはこんな風に綴っていた。

tomzt.hatenablog.com