アル・クーパーについて

 アル・クーパーについてどれだけのことを知っているだろう。

 BS&Tの中心メンバーながら、1968年にアルバム1枚作った後ブレイクする前に脱退したこと。ちなみにアル・クーパー脱退後、バンドはボーカルとしてローラ・ニーロをスカウトしようとしたが実現しなかったとか。ローラ・ニーロをメインボーカルでブラスセクションのあるリズム&ブルースバンド。どんなものになっていたのだろうか。

 同じく1968年にマイク・ブルームフィールド、スティーヴン・スティルスによるスタジオ・セッションの名盤『スーパー・セッション』を制作発表。自分が唯一持っているアルバムも実はこれ。凄いスタジオ・セッションという印象。1968年にロックはここまで来ていたのかと思ったものだが、セッション・ワークそのものよりも、実はアル・クーパーのプロデューサー的な能力の産物だったと知ったのはずいぶん後のことだったかもしれない。

 例えばA面はマイク・ブルームフィールドとのセッションだが、体調不良からか次のセッションにブルームフィールドは参加していない。彼の不参加は不眠症とも薬中ともいわれている。そこでアル・クーパーはロス・アンジェルス周辺で参加できそうなギタリストに出演交渉の電話をかけまくる。そこでたまたまスケジュールの空いていたスティーヴン・スティルスがOKして行われたのがB面のセッションなのだとか。

 さらにいえば、録音後にアル・クーパーはブラス・セッションなどの音入れをしている。あのアルバムはスタジオによるロック・ミュージシャンによる奇跡の一夜みたいなものとはどうも性質が異なるもののようだ。でもそういう風に作られてもいる。

 アル・クーパーについて知っているのは実はこの程度かも。あとはボブ・ディランの60年代後半のアルバムにオルガンなどで参加していること。ローリング・ストーンズのアルバムへの参加や、レイナード・スキナードのプロデュースをしていることなど。

 そして今年に観たディランの伝記映画『名もなき者』の中で、飛び入りで録音に参加して『Like a rolling stone』のオープニングのオルガンを弾く。たしかギタリストとして呼ばれていたが、スタジオにはマイク・ブルームフィールドがいたため出番がない。そこでいきなりオルガンで参加してあの有名なオープニングを弾くというエピソードだ。

 当時まだ21歳のアル・クーパーは、一説によればオルガンを弾いたことがないという。たぶんそれは伝説、神話の一つだろう。マルチ・タレント的なミュージシャンは、おそらくギター、ピアノ、ドラムなど一通りこなしていたはずだし、アル・クーパーはオルガンはきちんと弾いたことがないにしても、たぶんピアノを演奏したり、ピアノで作曲はしていたんじゃないかと思う。でも、あの歴史的名演奏に飛び入りするというエピソードは映画的にけっこう効いてたなと思う。

 

 このオルガンの一音は本当に衝撃的。というかこのイントロはまさに歴史的なものかもしれない。ロック・ウルトライントロみたいのがあったら、多分ある種の年齢、ロックをずっと聴いてきた人はドラムの一発目でみんな解答出せるのではないかと思ったりもする。

 ちなみにこの歴史的名曲はビルボードで最高2位、1位になっていないのだ。このときに第1位だったのはビートルズの「Help!」で3週1位を続けた。さらにいうと3位だったのはビーチ・ボーイズの「California Girls」。4位はライチャス・ブラザースの「Unchained Melody」、5位はフォートップスの「It’s the Same old song」。そういう時代だったんだな。

 

 話はやや脱線。ようするにアル・クーパーについては断片情報だけで、きちんと聴いたのは『スーパー・セッション』だけみたいなことになる。でもどこから入るかもよくわからないので、とりあえずベスト盤をということになる。なんかここ20年くらいこういうのが多い。ポップスやロックだときちんと聴いたことがないアーティストが驚くほど多い。なのでまずベスト盤から入る。そのまま何枚かアルバム聴くものもあれば、そのままベスト盤で終わるものもある。まあニワカの悲しい性というところか。

 とりあえずアル・クーパーのベスト盤ということでポチったのがこれである。

 

 曲目リストがこれ。

  1. Hey Jude (rehearsal tape)
  2. Brand New Day
  3. FLY ON
  4. WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU
  5. JOLIE
  6. Missing You
  7. BACK ON MY FEET
  8. WITHOUT HER
  9. THE MONKEY TIME
  10. I Don't Know Why I Love You
  11. Coloured Rain
  12. COME DOWN IN TIME
  13. New York City (You're A Woman)
  14. I CAN'T QUIT HER
  15. This Diamond Ring
  16. SEASON OF THE WITCH
  17. SAD, SAD SUNSHINE
  18. SHE GETS ME WHERE I LIVE
  19. UNREQUITED

 いきなりビートルズである。しかもビッグバンド風アレンジのインストルメンタルナンバー。アル・クーパーってこういう人だったのってことになる。

 アレンジはアル・クーパーとチャーリー・カレロ。このチャーリー・カレロは、もともとフォー・シーズンズのアレンジやっていた人らしいが、自分たちが知っているのはローラ・ニーロのプロデュースやったことか。60年代後半ののポップスの世界ではけっこうキーパーソンだった人で、山下達郎もあの「CIRCUS TOWN」のA面ニューヨークサイドのプロデュースをしている。

 

 次の「Brand new day」はなんかいいぞ。アコースティック・ギターのイントロにブラスが被る盛大にしててんこ盛りのサウンド。ボーカルはソウル風。

 個人的にはこのイントロの雰囲気はシカゴの「Low down」とか「Beginnings」を想起させる。このへんはどっちが先とかではなく、アル・クーパーやBS&Tとシカゴは同じ方向を向いていたんじゃないのかなどと思ったりもする。

 

 2曲目「Fly on」

 これはアル・クーパーがフォー・トップスを想定して書いたという。要するにアル・クーパーブルー・アイド・ソウルの人なんだな。しかも典型というか走りというか。60年代後半にこの路線、要するに白人でソウルミュージックをやっていたのは、彼とかローラ・ニーロとか。そして70年代に入るとトッド・ラングレンやホール&オールなんかも出てくる。そういうことなんだな。

 アル・クーパートッド・ラングレンローラ・ニーロは異母三兄妹と誰かが称したという話を何かで読んだことがある。みんな黒人音楽を聴いてそれを血肉にしてきた才能あるアーティストだ。さらにいえばその影響は遠くアジアの地でも山下達郎とかにも与えていそうな。

 

 そして3曲目の「Where Were You When I Need You」。

 ピアノのイントロはなんとなくシカゴの「Sturday in the park」は想起させる。そしてそこにオルガンがかぶさってくる。全体的にはソウル風のダンスナンバー。「ソウル・トレイン」でダンサーが躍るなかでこういうナンバーよくかかっていたような記憶がある。なんていうんだろう、アル・クーパーモータウンよりもフィラデルフィア系とかシカゴ系のソウルにより影響受けているんじゃないかとか、まあ適当に思ったりもする。まあ彼は生粋のニューヨーカーらしいけれど。

 

 さすがに全曲、YouTubeから音源を拾うのもなんだけどあと何曲か。

 この「JOLIE」はおそらく日本でもっともヒットしたアル・クーパーの曲らしい。いわゆるメロウ・サウンドの最高峰なのだとか。たしかに何度も耳にした曲だけどアル・クーパーとして意識したことはなかったか。この泣きのメロディ、歌詞、まさにキラー・チューンだな。これも有名な話らしいが、この「JOLIE」とはクインシー・ジョーンズの娘で、当時アル・クーパーとつき合っていたのだとか。

 どんな人かとググるとそれらしいバイオグラフィーが見つかった。確かに美人さんで、1960年代にはティーンエイジャーでモデルみたいなことをしていたようだ。

Biography — Jolie Jones' Sacred Spaces

 

 あと音源が見つからなかったけど、6曲目の「Missing You」はイントロ一発目のピアノがアバの「Dancing Queen」ぽかったりとか。たぶん時代的にいえばアル・クーパーのほうが先だろうから、たまたまかもしれないし、諸々引用されているのかなどと思ったりもする。

 

 そして最後に8曲目「Without her」。

  カクテルラウンジでかかりそうな能天気なポップス。一応ボサノバだけど、これはBS&Tのファーストアルバムに収録されているもの。曲はハリー・ニルソンなのだとか。デビューしたばかりのBS&Tはこういう都会的な能天気な曲もやっていたのか。これがアル・クーパーの趣味だとしたら、グループ脱退も仕方がないだろうな。この曲をその後グループを牽引したあの汗くさいボーカル、デヴィッド・クレイトン・トーマスが歌う姿は想像できない。

 BS&Tの初期はまだあのリズム&ブルースを基調とするようなブラスロックは確立していなかったということで、ブラック・ミュージック、ボサノバ、ロックなどを融合したサウンドを模索していたということなのかもしれない。

 

 いずれにしろ今回のアル・クーパーのベスト盤「フリー・ソウル」は大当たりというか、自分的にはストライクゾーンという感じで、これからも長く愛聴したいと思いました(まあそれほど長くはないかもしれないけど)。

アル・クーパー - Wikipedia

最近買ったものなど

椅子を買った

 

 椅子がね、欲しかった訳ですわ。

 出来ればゲーミングチェア的なやつが。でも家具屋さんやホームセンターに行くと、その手のものはだいたい15000円くらいから。まあちょっといいものはだいたい25000円前後する。椅子なんだから当たり前といえば当たり前。

 これでも5年くらい前はいちおう会社ででっかい椅子使っていました。「〇長椅子」というやつ。でもこれはあくまで会社であって、プライベートではとてもとても。

 だいたいにおいて自室で使っているデスクと椅子は、かれこれ40年くらい前(最近このかれこれ40年がやたらと多い)、勤めていた会社から払い下げてもらったもの。お洒落な白を基調としたやつです。たしか青山のオフィスで、すべてリニューアルするというので机、椅子からなにからすべて新調。おまけに照明はすべて暖色系のダウンライト仕様だったりして、まあとってもお洒落。でもとても仕事できませんみたいな感じだったか。まあいいか。

 そのときに社用車使って持ち帰った机と椅子をそのまま使い続けているのだけど、どうにも使い勝手が悪い。まあ経年劣化もあるだろう。もともと仕事人間なので、家では持ち帰り仕事とかはあっても、それ以外で机に向かう習慣もないので、それでも許容できたというか。でもリタイアして机に向かうことが増えたというか、一応通信教育の学生やっていると、机に座ってのお勉強時間も増える。そうなると特に椅子の使い勝手がけっこう気になる。

 もっとも自室が狭いこともあり、大きな机や椅子を置くのは無理な部分もある。去年の11月にコンパクトなオフィスチェアというのを購入したのだが、これが当たり外れでいったらまちがいなく外れ。座面が浅くてちょっと低め。なんとなく女性仕様かなと思ったり。

 とりあえず座布団敷いて使っていたのだけど、時々Amazon楽天を物色していて見つけたのが上記のもの。まあいかにもチープな感じだが、とにかく安い。「造反有理」ならぬ「廉価有理」をモットーにして生きてきた人間にはこの値段ならまあダメでもいいかと。なんか自分の人生って、ほぼ「安物買いの銭失い」を地でいくものだなと、時々二日酔いから覚めたみたいな気分になるけど、まあいいか。虎の縞は洗っても落ちないし。なんか支離滅裂ではある。

 ポチってすぐに届いて組み立てて使ってみる。座り心地極上とはいえないけど、とりあえずまあ普通に使える。なによりもコンパクトなので狭い部屋でも問題なく使える。椅子に座り、ベッドに足を伸ばして読書なんかをしていてもなんも問題ない。どうせ30分もすれば睡魔が襲ってくるので、長時間そのまま使うみたいなことも実はない。

 メッシュ式は蒸れないというメリットがあるようだ。ひじ掛けは上げることもできる。簡易的なロッキン機能もついている。あとは耐久性なんだけど、この手の椅子は通常耐荷重が150kgなんだけど、これは100kgまで。まあ値段が値段なので多分耐久性に難ありかもしれないが、半年かそこらで壊れても後悔しないだろうしほとんど期待していない。本来、机や椅子は一生モノというか、いいもの(高い)を長く使うというのがいいのだろうとは思う。でもまあ貰い物の机と椅子を40年も使っているくらいなので、まあいいかとなる。

 繰り返すが「安さは勝利」だ。ということで机の前に座ってお勉強をすることにしています。

洗濯ハンガーを買った

 

 ずっと使っているハンガーが劣化している。我が家で80~90センチ幅で40~50くらいピンチのついているハンガーを二つ使っている。いずれもいつ買ったのか記憶にないくらい前。たぶん10年近く使っているかもしれない。

 ハンガーはどのようにして劣化するか。一つは物干しざおをとめる部分。ここがバカになってくる。まあこれはストッパーがダメになっているだけなので、そのまま使い続けている。もう一つはピンチの劣化だ。プラスチック素材のため割れたり、こなごなになる。洗濯ものを干そうとしてピンチを押さえると、そのまま割れて細かくなってしまう。

 たいていこういうのが一つ、二つ出てくると、これは買い替えのサインである。洗濯ハンガーは毎日使うものだし、さほど高いものでもないので、ホームセンターなりスーパーなりで買えばいい。それだけの話だ。

 でも貧乏人は違う。なんとかして既存のもので凌ごうと考える。割れてダメになったピンチは交換すればいいではないかと。今はたいへん便利な世の中で、ダイソーなどの100均ショップでは洗濯ばさみの類はたくさん売っている。中には洗濯ハンガー用の交換ピンチなるものも売っている。こんなやつだ。

補修用スペアピンチ -100均 通販 ダイソーオンラインショップ【公式】

 当然、これを使ってみる。問題なく使える。

 でもね、もともとついていたピンチはどんどん壊れていき、半分以上がこの交換したピンチとなってくるとどうにもこれはいよいよ感がでてくる。そこでホームセンターで物色してみるのだが、値段、大きさ、素材などで今一つ思ったものとフィットしない。

 我が家の屋根がついているベランダは狭いので、物干しにかけるハンガーは80センチまでが理想。80センチを超えると風で回ると窓の網戸に干渉したりする。でも最近のハンガーは割と80センチを超えるものが多い。そして骨組みやピンチがアルミタイプだったりする。あれって捨てるときは燃えないゴミになるか。まあハンガー類はたいていそうだとは思うけど。

 ハンガーってどうも目的買いというよりなにかのついでにみたいにして買って、後でちょっと違うなと思うことがこれまでに何度かあった。なのでホームセンターで見かけても、もう一度家のやつと比べてみようとか思ったり、今度はきちんと寸法測ってからこようとか、そんなこんなで買いそびれて次回にみたいなことになる。結局劣化ハンガーを使い続けるのはこういう部分が多かったからかもしれない。

 ということで今回は通販でどうかとなる。結局、なんでもAmazonみたいなことになる。Amazon依存症とでもいうべきだろうか。で、見つけたのが上記のもの。まあちゃんと探せばホームセンターでも普通に売ってそう。でも一応、ピンチが50ついていて、ジーンズとか厚物をはさむピッチ、普通のピンチ、靴下やバンダナなんかを干す小さ目と三種類ある、幅は80センチということで、まあ条件は揃っているので購入。このくらいのもの、ホームセンターだと1980円前後するのでAmazonは価格面でも安い。

 いざ届いてみると、しっかりとした段ボールに入っていて、送料、梱包資材費用などを考慮すると、実際のハンガーの値段はいくらなんだろうと思わないでもないが、まあいいか。使ってみるととりあえず普通的。物干しにかけるフックがやや短く、低い物干し用となっているようだけど、普通に高めの物干しにかけても男性だとまったく問題はない。まあ我が家で洗濯するのは自分だけなのでなにも問題はなさそう。

 あと最近の洗濯ハンガーには風で回るのを防ぐ回転止めフックがついている。これはちょっと風強いと外れるみたいなので、たぶんあまり使わないとは思う。今回の洗濯ハンガーは何回か使ってみて不満ないようだったら、もう一つ買ってもいいかと思っている。

 しかし今は洗濯ハンガーですら、ネット通販かと思ったりもする。

DC扇風機を買った

 これは前回の日誌的にも書いた。チラシの目玉として扇風機980円につられて行ってみたのだが、これは当然の如く売り切れ。そこで同じくチラシにも掲載されていたテクノスDCモーターのものが4980円(税込み5478円)で出ていた。DCモーターだとまあまあ安いかもしれない。でもそれだけだったら買わないのだが、今年になって店舗は違うけどこの家電量販店でエアコンを3台買っていて、ポイントが3500円くらいにある。なので実質2千円弱ということで、清水の舞台から飛び降りるつもり購入(どんだけセコイ)。

 扇風機は普段自室で使っているものは山善のもので、たぶん10年選手。当時としては割と高めのものだったが、たぶん8月とか9月で在庫処分みたいなものを5千円くらいで買ったんだか。これが去年だったか掃除をしていたら、羽を止めるネジの部分のプラスチックが欠けてしまった。仕方なく接着剤を使って固定しておいたのだが、今年使おうとしてみると接着剤で固定されていない。回すとガタガタと音がする。仕方がないので養生テープで固定して使っている状態。ガタガタ音はないけど、それでも少し音がする。

 エアコンはつけたり消したりするけれど、扇風機はつけっ放しでいることが多いのだが、小さくカタカタ音がする。そもそもACモーターなので音がけっこうするにはするのだけど。しかし長く使うと扇風機もけっこう不具合でるにはでるな。ただし経年劣化ももちろんあるけれど、意外と最近買ったものが先にダメになることもある。

 今はほとんど使っていないが、数年前にカインズで買った扇風機は首振りが左右だけでなく上下もするというけっこう画期的なもので、すぐに飛びついて購入した。でも2~3年するとヘッド部分が壊れて首振りしなくなった。仕方なくこれも養生テープでグルグル巻きに固定して、首振りのしない扇風機として使っている。我が家は様々な箇所で養生テープが大活躍しているかもしれない。

 ということで我が家では現在4台ある扇風機のうち2台が養生テープで補修したものになっている。なので今回のポイント使って扇風機を買うのはある種の必然性もあるかもしれない。

 今、Amazonで価格を見ると5400円(税込み)。購入したデンキチでは本体4980円で税込み5478円。やっぱりAmazonは安いんだなと改めて思ったりもするが、まあ今回はポイント使うことが目的だったので78円差は問題なしか。

 実際使ってみるとこのDCモーターというのは本当に静か。風量は6段階あるけれど、最初の2段階はまったく無音。3段階でようやくかすかに音がしてくる。おまけに青く光るLEDも寝るときには消すことができるなど至れり尽くせりみたいな感じで、扇風機も随分と進化しているのだなと思った。

 とはいえ今、普通にDCモーターは静かとかいっているけど、そもそもDCモーターって何と問われるれば、わかりませんということになる。一応Google先生というか、最近はAIになるのか、聞いてみる。

DC式の正式名称は「直流」で、英語ではDirect Current(ダイレクトカレント)の略です。AC式の正式名称は「交流」で、英語ではAlternating Current(オルタネーティングカレント)の略です

 そしてDCモーターはというとこんな説明が。

DCモーターとは、直流電流で動作するモーターのことです。電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、回転運動を生み出します。模型や家電、自動車など、様々な製品に使われています。

DCモーターの仕組み

DCモーターは、主に以下の部品で構成されています。
    • ステーター (固定子):永久磁石または電磁石で、磁界を発生させます。
    • ローター (回転子):巻線が施された部分で、ステーターの磁界によって回転します。
    • ブラシ:ローターに電気を供給するための部品です。
    • 整流子:ブラシと接触し、ローターに流れる電流の向きを切り替えることで、ローターを回転させ続けます。
 
DCモーターの種類
DCモーターには、主に以下の2種類があります。
  • ブラシ付きDCモーター:ブラシと整流子を使用し、構造が比較的単純で安価です。しかし、ブラシの摩耗や騒音、寿命の短さといった欠点があります。
  • ブラシレスDCモーター:電子回路でブラシと整流子の役割を代替するため、ブラシの摩耗や騒音がなく、高効率、長寿命です。
DCモーターの特徴
  • 回転速度の制御:供給する電圧を調整することで、回転速度を簡単に制御できます。
  • 高い起動トルク:比較的大きな力で回転を始めることができます。
  • 小型化:ブラシ付きDCモーターは小型化が容易です。
DCモーターの用途
DCモーターは、以下のような幅広い用途で利用されています。
  • 家電製品 (扇風機、エアコン、洗濯機など)
  • 自動車 (窓の開閉、ワイパー、電動パワステなど)
  • 産業機器 (工作機械、ロボットなど)
  • 医療機器
DCモーターは、私たちの生活を支える重要な技術の一つです。
 

 あかん、理科というか物理の範疇だ。とりあえず文系バカの自分は、DCモーターは直流モーターで静かだということだけ覚えておくことにします。

ノートパソコンとまたもネジ舐め

 

 ここのところ外で使うことが多いのは、富士通のノートPC、U9310/D。777gと軽量なこともあり、使う使わないに関わらず、デイバッグにいつも放りこんでいる。やっぱりノートPCは軽さが第一かなと思ったりもする。

 家ではほとんど使わないのだが、何気出して使ってみる。入力してなんか違和感があるなと思ったところ、キーボードのスクロールキーの右向きがない。っていうか開けたときに気づけよっていう感じか。

 あわててデイバッグの中を洗いざらいしたら出てきました右スクロールキー。これは経験則でいえば、上から押し込むようにすればくっつくはずである。大昔の20代の頃、パソコンのキーを外して別の場所に付け替えるというイタズラしたことがある。例えばFのキーがLのところにあったり。すると習いたての部下君はキーボードを前にしてそのまま固まってしまった。まだブラインドとかそういうレベルではなかったから。

 かれこれ40年前の牧歌的時代だったしとか、まあそれにしても酷い話だけどまあいいか。とりあえず外れたキーを押し込んで完了と思いきや、これがまたすぐに外れてしまう。どうもキーの裏側と、パンタグラフの挟み込む部分の接続がうまくないみたい。どうもどちらかに欠けかなにかあるようだ。

 仕方なくアロンアルファをちょっとだけつけて取り付ける。まあスクロールキーはあまり使わないし、なくても突起の部分を押せば普通に使える。

 とはいえ、どうにも見た目的によくないし、気分が悪い。なので持ち歩くノートは別のものにするかと思う。第一候補はLenovoのX28か。U9310の前はこれを持ち歩いていたし、これでいいんだけどちょっとだけ重い。たしか1.13キロくらいだったか。でもいったん1キロ以下のものを使うと、どうにも1キロ超えはしんどい。

 実はU9310/Dはもう一台持ってはいる。5月に勢いでヤフオクで落としたもの。程度はまあまあ使用感ありの中古PCという感じで、裏蓋にけっこうスレがあるのと、ゴム足が3つない。これはダイソーで売ってる透明な汎用ゴム足を代用。動作確認とかCinebench回したりすると発熱がけっこう凄かったりする。すぐに75度くらいにはりつくような感じか。冷却に難ありかなとそのまま放置しておいた。

 U9310のキーがとれたので、買って放置してあったのを引っ張りだしてみる。NVMeが256なのでこれを512に換装し、ついでにヒートシンクでもつけてみたらちっとはマシになるかなと思ったりする。さっそくAmazonでポチってクローンして換装してみる。

 

 

 

 これまでライフブックは裏ブタ開けて開腹するときや、SSDを取り外すたびに必ずネジ舐めする。3回か4回やっているけれど、ほぼ10割の確率でネジ舐めする。そのたびにネジ舐めしたときの滑り止め剤や特殊ドライバーなどを購入する羽目に陥っている。さすがに今回はと慎重に行う。なので開腹は問題なかったのだけど、NVMeを止めているネジでやっぱりまたネジ舐めしてしまった。もうLIFEBOOKブックはそういう仕様なんじゃないかと、ようはNVMeの交換を嫌がらせする仕様ではないかとそう思った。

 そして今回の対処だけど、これがいつにもまして強力なネジ舐めで、これまで何度も危機を救ってきた滑り止め剤もまったく歯が立たない。こういう時に使う小型のペンチが「ネジザウルス」なるものがあるという。ネジの頭のほとんど極小の高さにかませてネジを回すペンチらしい。こんなやつ。

 早速入手して使ってみるが、やっぱり微妙にかまない。これはもう対処なしだなと。そこでもうこれはついている256のNVMeを物理的に破壊する以外にないと思い、手持ちのラジオペンチでNVMeをはさみ、少し曲げるようにして外してみる。するとどうにかネジとは反対側の部分から脱着できた。NVMeを外したあとだととめてあったネジに、ネジザウルスもかませることができたので、ネジも無事に外すことができた。

 それからコピーしてあった512gbのNVMe(ヒートシンクを装着済み)を装着してネジ止めして裏蓋つけてネジ止めしないで電源オン。きちんとNVMeを認識したようなので、ネジ全部止めて作業終了。

 その後シネベンチなどで、フル稼働させてみたけど、温度もさほど上昇しないで50~60度くらいで推移している。新しいNVMeのせいか、さらに取り付けたヒートシンクのせいもあるのか、とりあえず発熱問題は回避。

 ということで持ち歩きノートは今回の新たな中古(へんな表現)U9310/Dに変更。スクロールキーのとれた方はお蔵入りとなった。

 ちなみにラジオペンチで少し曲げて取り外したNVMe(256)はというと、試しに読めるかどうかハードディスクカバーにつけてパソコンに接続してみると、なんと普通に中身も見える。ディスクチェックをしても特に問題ないよう。とはいえいつオシャカになるか判らないので使うつもりはないけれど、NVMeってタフなんだねと改めて実感した。

 どこかのYouTuberがパソコン部品の物理的耐久テストとかで、発熱したCPUで焼肉焼いて食べるという動画を見たことがあるけど、身近で使うNVMe、SATASSD、メモリなんかの物理的耐久テストとかやってくれないかなと思ったりもする。水かけたり、少し曲げてみたり、ちょっと煮てみたりとか。

 それはそれとしてとりあえず10世代ノートを使い始めているが、まあ自分の使い方でいえばたぶん十分すぎるとは思う。なんなら普段使いのデスクトップは8世代だけど何の問題もない。なのでそれ以上のものは特に必要ないのだけど、なんとなく11世代とかがちょっと触りたくなる。ついでにいえばMacのM1以降も興味はあるのだが、あれはバカ高いのでまったく手が出ない。とはいえ今持っている10年前のMacbook airではGarageBandが使えないので、どうにかならんかと思ったりもしている。

 事程左様に老いたとはいえ、物欲的にはなかなか枯れないな。

「浜の真砂は尽きるとも 世に物欲の種は尽きまじ」

 

 

7月の日誌的①

7月1日(火)

 とにかく暑い。図書館に行って学習をしたいのだが、暑くて外に出る気にならない。6月半ばから卒業研究の準備に入り、参考文献の読み込みなどを始めるつもりでいたのに、まったくといって進まない。提出はだいぶ先なのだが、できれば早めにと思っていたのに、すでに半月経過している訳で、このダラダラ、グズグズがずっと続きそうな期もする。

 夕方、デイから帰宅した妻と一緒に駅前のスーパーにスンドゥプの材料を買いに行く。SNSで何方かが鍋やってる画像を上げていたので、なにか無性に鍋的なものをやりたくなった。「夏こそ鍋もしくは夏も鍋」みたいな。

 その後、隣町のドラッグストアにネスカフェの特売品が広告の品であったのを思い出し、そっちにも足を運ぶ。我が家はずっとゴールドブレンド派で、在庫5を切るとなんとなく不安になる。まあそういうものだ。

 なぜか妻がファンデーションが欲しいという。この前安いのを一つ、たしかセザンヌかなにかを買ったはずなのだが、どうもそれは値段的に気に入らないみたい。結局コーセーかなにかの廉価品をケース込みで2500円くらいで購入。これも多分、化粧品としては安いものなんだろうが、個人的にはなんかえらい出費感が。化粧品とかは費用対効果を持ち出しては、たぶんいけないものなのだろう。

7月2日(水)

 午前中、昨日BSで録画した『エリン・ブロコビッチ』を観る。やはり面白い。この映画については以前、長文の感想を書いていたので、それを見つけ出して読んでみたが、感想的なこと、言いたいことはほぼ書き尽くした感じで、とくに付け加えることはないなと思った。

「エリン・ブロコビッチ」を観る - トムジィの日常雑記

 ときどき自分の昔書いた駄文を読んで、顔を赤くすることが多いが、まあ記録だし、ずっと続けてきたことだしということで、いまは諦念的なもので放置している。でもある時期にこんなこと考えていたのかとか、もうとっくに忘れてしまったモノコトについて、詳細な感想を述べているとかそれはそれで面白い。まあウレシ恥ずかしみたいなもので、個人的にはもう全部許容するしかない。

 今回、ちょっと気になったのは、監督のソダーバーグがジュリア・ロバーツのアップを多用していること。こんなにアップ撮っているんだと思うくらい。そしてそれに応えるようなジュリア・ロバーツのアップの表情が圧巻。アップで勝負できる女優は凄いと思う。

 思えば1950年代までのハリウッドには、どアップで存在感を発揮する女優が沢山いた。なので当時の美人女優はみんな顔がでかい。今のような小顔全盛とは時代が違う。同様に日本の女優もみんな顔がデカくて、アップに耐える表情豊かな美人さんが多かった。原節子京マチ子山本富士子若尾文子などなど。

7月3日(木)

 朝、5時頃に起きる。前夜11時頃に寝たせいか。なんか6月の前半、徹夜しては午後寝てみたいな生活が続いていたのが、なんとなく生活リズム的に半周して、なにか人並な生活に戻ったような感じである。

 とはいえ午前中はなんとなく自室でグダグダ。どこか美術館に行こうかと思ったが、なかなか興味のある企画展がない。今さら会期末の「ミロ展」もないし、府中市美の橋口五葉も食指が動かない。美術館によっては夏休み用の企画展の準備で休館中のところも多い。

 昼過ぎにようやく始動。というか妻のお出かけモードに付き合うため。とりあえず4月に行った川島の田んぼのど真ん中にあるお洒落カフェ、アスタリスクへ。そこで昼食、妻はハンバーグのプレート、自分はチリビーンズ。コーヒー付きでそれぞれ1200円はまあ普通。ただちょっと量が少なめという印象だが、年寄りにはちょうどいいかも。

 前回同様に、コーヒー飲みながらワイエスの画集などをペラペラめくってのんびりさせてもらった。今回は裏にあるお庭も見せてもらった。欧風の庭園で、たぶんイングリッシュガーデン風なんだろうか。なかなかいい感じだったが、いかんせん暑くて。もう少し涼しい時期だとけっこういいかもしれないなと思った。

 次にはご近所ということもあり、遠山記念館へ。ここではNHK大河ドラマのやや便乗企画的に、所蔵品の浮世絵などを常設展示してあった。前期展示の目玉は歌麿の肉筆浮世絵、後期は長澤芦雪と宮川長春らしい。遠山邸や小ぶりの回遊式庭園の散策など小1時間のんびりさせてもらった。

 最後に川島の定番である平成の森公園へ。バラも菖蒲も完全に終わっていたけれど、蓮がまさに開花の時期を迎えている。蓮は基本午前中なのだろうが、なかなかキレイだった。

 その後、近くのスーパーで買い物。ちょうど半額になった肉を買い、自宅で焼肉。まあまあいい肉が半額になったので有難い。ついでに焼肉屋でよくあるカボチャ、ナス、シイタケなどを焼き野菜にしたら、妻は喜んでいた。

7月4日(金)

 アメリカの独立記念日だな。まあどうでもいいことだけど、子どもの頃山下公園で花火をよく見た記憶がある。接収されていたみずほふ頭あたりから、米軍が打ち上げていたのだろうか。

 横浜で子ども時代を過ごしたこと、父の商売がクリーニング屋で、主な顧客が本牧キャンプの米軍家庭だったことなどがあり、実はアメリカへの親和感が染み付いている部分がある。はっきりとした記憶がないが、死んだ兄にいわせると、兄と自分は駆逐艦に乗せてもらい、操舵室の中も見せてもらったことがあるのだとか。記憶の中のアメリカ軍はたいていフレンドリーだった。

 まあこういうのはどこまで本当なのか判らない。でも昭和30年代の横浜は、なんとなく植民地的で宗主国アメリカに対してきわめて親和性があった。

 夕方から出かける用事があったので、午前からけっこう真面目に家事をした。

 朝、ゴミ出しに行こうとしたら、家の前にアリが列をなしている。大量というわけでもないのだが、なんとなく白い卵を抱えているようなアリもいる。巣分けの時期かもしれない。シロアリとかではないので、放置してもいいのかもしれないが、一応巣穴を中心に薬剤を撒いておく。たぶんこれで駆除できるはず。

 その後は洗濯を何度して干したりを繰り返す。妻が部屋で老眼鏡を無くしたというので探す。次に翌日来客があるのを思い出して、おもむろに掃除を始める。ウィークデイに掃除をするのは久々。本当こうやって、毎日とはいかないにしろ、週に何度か掃除をすればいいのだが。まあ主夫しているのだから、できないことはないのだと思うけど、たぶんやらない。

7月5日(土)

 午前中に保険屋が来る。自分の保険が少しだけ安くなるというので再契約する。あわせて妻も医療保険に入れる。月々1万と少し。これも毎月自分の口座から引き落とされる。まあ保険はまさになにかあった時の保険なので、これは致し方ないかもしれない。

 今、自分が医療保険とガンに特化した保険を一つずつ。妻は従来の年金型保険(医療保険付き)に今回新たに医療保険。いずれも最低限だけど、これから手術とか入院リスクも増えるだろうから、まあこれは致し方なしかもしれない。しかし毎月の保険払いもバカにならない。さすがに保険金で生活費圧迫とはならないだろうけど(その可能性もなきにしも)。

 夕方、夕食の総菜を買いに近所のスーパーへ。明らかに見切り品、30%オフだの半額だのねらい。スーパーにはその手の総菜を目的にした自分らみたいな人たちが多数。まあそういうものだ。

 その後、少しはなれた隣町のスーパーが新装オープンとうことで行ってみることに。夜、8時過ぎだというのにけっこう混んでいる。ここで例の備蓄米を混ぜたブレンド米を初めて見かける。この手のはいつ行っても「売り切れ」の札しか見てなかったから。今回のブレンド米はたしか1980円だったか。躊躇なく購入しましたよ。庶民の性っていうやつ。

 いまだ米は5キロの米で3800円前後する。消費税入れれば4000円超えになる。去年まで1800円前後で買っていたことからすれば倍以上。なのでたとえ古古米だろうが古古古米だろうが、家畜のエサだろうが、買いますよ、食べますよみたいな感じである。

 レジ行くとマイバスケットのプレゼントというのをやっていて、買ったものを別のバスケットに入れてそのままどうぞという。そして次回このマイバスケット持参すると2円引きだとか。いろいろスーパーのあの手この手をしている。

7月6日(日)

 朝、8時過ぎに起きるも自室でグダグダ。Netflixシャーリーズ・セロンの主演する『オールド・ガード』の続編がサブスク公開になっていたのですかさず観る。やっぱりシリーズ化したんだという実感。さらにラストシーンは若いしたアンディとクインが、ユマ・サーマン扮するラスボスとの闘いに挑むところで終わる。たぶん、これ第3作も一緒に制作しているのがミエミエ。おそらく来年早々には公開になるんだろうか。

 しかし『マッドマックス』以降、シャーリーズ・セロンはすっかりアクション女優化してしまった感がある。大好きな女優なのできっと見続けるんだろうけど、『モンスター』や『スタンドアップ』以来のファンとしては、コテコテアクションではない彼女も見たいという思いもある。

オールド・ガード2 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 Xの新文化のポストを見ていたら、ポプラ社の前社長千葉均氏が日本誠真会という極右政党から東京地方区に立候補するようだ。この誠真会とやらは、大日本帝国憲法を国の基本法と考えるような極右で、どうも参政党から分派したところのようだ。

千葉均氏(ポプラ社前社長)、参議院選出馬へ - 新文化オンライン

 例のポプラの前社長、東大出のコンサル出身で出版とは違う前歴の人だったけど、物腰の柔らかい紳士然とした人だった。まあお会いしたのは二回くらいだったけど、いったい何があったのだろう。

 ポプラはそのもっと前の編集あがりの社長がいろいろやらかした人で、トーハン天皇みたいに長期に君臨した元会長が、この人を社長にもってこようとして、大株主である大手出版社や書店から総すかん食らったとか、そんな話もあった。普通に児童書版元として売れるもの出しているのに、なにかとお騒がせな部分があるのはなんなんだろうね。まあいいか。

 

 午後、昼食をとるために外出。その後、飯能のフーコットへ行き、バラ肉のかたまりを二つ、あとはカレー用の野菜などを買う。ずっと愛飲しているサントリーの196シリーズのビターテイストがどうもメーカーで製造中止になったみたいでどこにも見当たらないのだが、なぜかフーコットで普通に売っていたので、6本入りを二つ購入した。たぶんこれが最後かもしれない。

 最後に近くに埼玉だけで展開している家電量販店デンキチがあったので、扇風機を物色。チラシの品という980円のものは売り切れ。今年になってからエアコンを3台購入したこともあり、ポイントが3500円分くらいあったのでDCモートの扇風機5980円を購入。税込みでだいたい1980円くらい払っただろうか。

フルリモコンDCリビング扇風機KI-327DC(W) - TEKNOS (テクノス) 生活必需品ブランド|株式会社千住

 家で使ってみるととても静か。まあいい買い物だったかもしれない。

ラロ・シフリンが亡くなったとか

 

 昨日の朝刊の訃報欄に載っていた。

 そうか、ラロ・シフリンが亡くなったか。しかも93歳、けっこう長命だったようだけど。

 ラロ・シフリンというとアルゼンチン出身の作曲家、アレンジャー、映画音楽などで活躍した人ということになるのだろうか。アルゼンチン出身というと、自分はピアソラガトー・バルビエリとこの人くらいしか知らない。あっ、マルタ・アルゲリッチもアルゼンチンか。

 

ラロ・シフリン - Wikipedia

 長いキャリアの最初はディジー・ガレスピー楽団のピアニスト兼アレンジャーだったとか。アルゼンチン時代はバレンボイムの父親にピアノを習ったとか。

 

 自分にとってラロ・シフリンはジャズ・アレンジャーだった。最初にこの人を知ったのはジミー・スミスの「The cat」だっただろう。これである。

 1964年作、ジャズとしては異例の大ヒットした。ビルヴォードで100位に入ったんだから。ジミー・スミスも一躍売れっ子になった。

 とにかくこのカッコいいアレンジは印象的、スタイリッシュで、ギターリフやドラム、パーカッションを多用するような感じだったか。

 とはいえ1964年というと、自分はまだ7~8歳。おそらくこのアルバムを聴いたのは中学に入った頃だっただろうか、ジャズ好きの兄の影響で聴き始めた頃。エイト・ビート・ジャズ、ジャズ・ロックというのだろうか、入りやすかった。自分的には「キャット」とリー・モーガンの「サイド・ワインダー」がけっこう入り口だったか。

 そしてラロ・シフリンのこのアレンジはジャズ・アレンジを強く意識させられた。ジャズ聴き始めで、ジャズ・アレンジというと、ギル・エヴァンスラロ・シフリン、オリバー・ネルソンあたりが聴き始めた。そしてCTIのドン・セベスキーやクラウス・オーガーマン、デオタードなんかを聴き始めた。

 この頃のアレンジャーのスタイルっていうのは、なんとなく特徴的な感じがしたような記憶している。もちろん中学生、高校生なのであまり聴きこんでいないから、受け売り的な皮相的な部分での理解だけど、なんとなく聴いていると、これってラロ・シフリン? ドン・セベスキーみたいな反応していたかもしれない。そのなかでもラロ・シフリンギル・エヴァンスのアレンジはなんか特徴的で、独自のスタイルがあったような気がする。

 いまでこそビッグ・バンド的なアレンジ、しかも映画やテレビ・ドラマのテーマ曲というと、クインシー・ジョーンズが代表格だけど、1960年代後半から70年代というと、ラロ・シフリンはまったく負けていない。双璧というとか、ある意味クインシー・ジョーンズを凌ぐような感じもあった。

 当時のクシンシー・ジョーンズというとこれ一択だったかな。『愛のコリーダ』以前ということでいえば。

 

 そしてラロ・シフリンのテレビ・ドラマのテーマ曲といえばこれか。

 

 『スパイ大作戦』は1966年から、『アイアンサイド』は1967年でほぼ同時代。ラロ・シフリンは一時期クインシー・ジョーンズの楽団にも在籍していたらしいから、どっちがどっちということなく、二人ともジャズ・ロック的なアレンジというと点でいえば、影響しあっていたのかもしれない。

 そして70年代に入ってクインシーは『愛のコリーダ』が大ヒット、ラロ・シフリンも『燃えよドラゴン』のテーマが大ヒットした。

 

 

 70年代、ラロ・シフリンの映画やテレビ・ドラマでの活躍はある種怒涛の進撃みたいな感じもしたか。『ブリット』、『ダーティ・ハリー』、『スタスキー&ハッチ』などなど。Wikipediaの記録をみると、クリント・イーストウッドが彼を多用しているような印象。そして個人的には好きな監督だったピーター・イエーツドン・シーゲルもよく使っている。そういう点では自分が好きな映画音楽、作曲家、アレンジャーだったのかもしれないな。

  1990年代にはレイ・ブラウン、グラディス・テイトらとオーケストラをバックにしたジャズ・フィルハーモニー的な演奏を行っている。トータルなコンポーザー、アレンジャーだったんだなと改めて思ったりもする。

Jazz Meets the Symphony - Wikipedia

 

 また一人、自分がよく聴いてきた音楽家が旅立った。なにかとても淋しい思いになる。ラロ・シフリンのご冥福を祈ります。

車の1年点検に行く

 車の1年点検のためディーラーに行って来た。

 特に問題はなし。まあ新車購入して1年点検だから問題があったら困るか。

 タイヤ残量がF5.6、R5.3というのが気になるところだが、整備の人に聞くと「お客様は走行距離が多いので普通だと思います」とのことだった。

 1年で走行距離は13,601キロ.........、まあ多いか。

 一般的に1年1万キロ超えれば多いらしいからそうなんだろうな。整備の人自身、毎日通勤で使っていても1万いくかいかないだという。まあ勤めている人でサンデー・ドライバーだったら1年でせいぜい7~8千キロいけばいいほうだろうか。

 前の車のときは1年点検のときに1万8千キロ走っていて、ディーラーの担当者がそれこそ目を丸くするくらいの反応だった。2020年の秋に仕事を辞めて、翌年に車を買い替えた。旅行や美術館巡りも増えた。1年の間に淡路島や京都なども行った。そんなこんなでの1万8千キロだ。そして3年目の1回目の車検時には4万5千キロオーバーである。5年時の2回目の車検時には7万キロ超えの可能性大。そうなると車の下取りなどは無理だろうな。

 それもあって年齢的にはワンちゃんありかとなり、3年目で車を買い替えた。まったくの同一車種の入れ替えだ。もっともそれまでは3列シート車7人乗りだったのを、2列車にした。妻と二人暮らしになってからはや4年経っている。5人乗りで十分だ。

 それまでは10年以上ずっと3列車を乗り継いできた。ステップワゴンを2台、フリードを2台。でも3列目を出すことはほとんどなかったような。荷室に常に車いすを乗せているので、3列目を出すというのはまあほとんどない。ステップワゴンでは数回3列にしたこともあったが、たぶんフリードになってからは1度も3列目は使っていない。なので2列目シートを選択するのは必然ということだろうか。

 しかし今回の1年での走行距離1万3600キロはどうなんだろう。遠出ということでいえば、去年の10月に東北旅行をしたのが1回だけだ。あれはまあまあ楽しかった。

 いつも遠目の旅行に車で行くことに驚かれることがある。フェリーも使って北海道にも行ったことがあるし、健保の契約している宿があったこともあり、淡路島には19回も行っている。ただただ上村松園の企画展に行くためだけに京都に一泊旅行したこともあったっけ。

 子どもが今仕事をしているところは車の著作権関連システムらしいのだが、取引先には車で関西や九州に行くという猛者がけっこういるらしい。なので子どもの頃から淡路島とか倉敷に何度も行っているという話をしたら、「けっこう凄いね」という反応だったとか。まあ家族旅行で関西とかに何度も車で行くのはあまりないだろうな。

 でもまあ車いすユーザーが家族にいると、飛行機や電車での移動というのはなかなか難しい。車いす押しながらスーツケースなども押して、しかも乗り継ぎとなると様々な問題がある。家族で二度アメリカに行ったが、けっこう大変だったなという感慨。おまけに言葉の障壁もあったし。

 来年は70の大台にのることになる。さすがにロングドライブはしんどいかもしれない。この前の箱根旅行でも帰りに家まで残り30分というところまできて、SAで1時間半くらい寝ていたし。

 今回は1年で1万3600キロ、来年はこれが1万キロくらいに落ちるだろうか。できれば今の車が最後くらいに思っている。

 次の免許の更新は74歳になるので、ぎりぎり高齢者講習の前になるのか。妻が車いすということでいえば、出来るだけ車を利用したいとは思っているけれど、さすがにこれは年齢との兼ね合いでどうなるか。さすがに認知機能が落ちてくればすっぱり諦めざるを得ないだろうな。

 年齢を重ねてくると、車のことでもいろいろと考えることがある。若ければ、車の1年点検などただの通過点、一里塚でしかない。でもねアラ古希ともなると、ゴールとの逆算であといくつみたいなことを考えることばかりだ。

 さてさて、来年の今頃は車の走行距離はどのくらいになっているだろう。3万キロ超えでアタオカ扱いされていなければいいのだが。

久しぶりにMacBook airを引っ張り出して、戦争の不安について綴る

 朝、6時前に起きてグダグダしている。

 前日、使っていたノートPCのキーが一つ取れてしまった。ただ取れただけではなく、どうもバタフライが欠けているみたい。やっぱり中古PCは当たり外れがあるな。まあ他にもノートはあるし、ふだん家ではデスクトップばかり使っているので特に問題はない。とりあえず接着剤を使ったけど、最悪キーなしででもスクロールキーなので使えないことはない。まあいいか。

 一応、メインで外で使っているので(引きこもり気味なので、あまり外に出ないかも)、同じノートがもう1台あったので、そっちを外用に使うことに。SSDが256なので512に交換しようとかと思ってみたり。さらに発熱がけっこう凄くて、すぐに75度とかになるのでヒートシンクも必要かなとAmazonを物色してみたり。

 そういえば今はほとんど使っていないMacBook Airがあったなと、机上の本棚から引っ張り出してみる。

MacBook Air(11ーinch,Early2015)

 10年前の代物だ。使えるのか。インテルCore I5でメモリ4ギガだぞ。

 試しに電源オンする。普通に立ち上がるな。起動もさほど遅くない。何年か前にSSDを128から256に交換したら感覚的には少し起動が速くなったような(あくまで個人の感想)。とはいえそのまま放置したような。やっぱり普段使い的にはWindowsマシンの方が慣れているというのもある。

 とりあえずブラウジングしてみるとさほど問題ないというか、普通に使えるような気がする。今、この雑記を試しにMacBook Airで打っているけど、このキーボードのタッチはたまらなく心地よい。このキータッチはクセになるというか、Windowsのノートとは比較にならないくらいに気持ちが良い。まあしいていえばレノボのX280あたりは割といい感じではあるにはあるが。

 でもマックのショートカットキーをなんとなく忘れているような。とはいえ全角半角の変換とか基本中のキは一応身体が覚えているから、普通に入力していてもイケる。

 最近、小指でエンターキーやdeleteキーを押すように矯正している。それこそ20代からずっとかれこれ40年以上、薬指を使っていたのでなかなか矯正できていない。でもMacBook Airを使っていると、なんとなく小指エンターがまったく問題なくできるような気がする。やっぱりAppleはいろいろと考えているんだなと実感してみた。

 

 ここからはなんとなく最近思っていることを脈略なく綴る。

 先週、箱根に小旅行に行ってきた。そのあいだも世界はえらく胡乱な雰囲気に包まれている。さすがに第三次世界大戦の危機迫るという風ではないのだろうけど、偶発的なファクターが重なればいつ勃発してもおかしくないような状況だ。特にイスラエルにネタニヤフがいて、アメリカはトランプである。さらにロシアにはプーチンである。そこに対峙するのが中国の習近平だけというのが2025年の世界だ。けっこう絶望的な情勢といえるかもしれない。

 少し前に観たディランの伝記映画のなかで、キューバ危機と第三次世界大戦の恐怖にとらわれたアメリカ社会の様子が描かれていた。そのなかでたしかディランとジョーン・バエズは結ばれたというそんなシーンが挿入されていたような。

 今の世界は、危機も管理されている。まずマスメディアも大衆の情動をコントロールするように機能している。たぶんネットメディアも高次にはそうした体制側のコントロールが行われているかもしれない。なので社会不安が増長していくということは多分ないのかもしれない。要するに高度先進資本主義下では、大衆の情動さえも管理されているかもしれないということだ。

 一方で戦争の危機がありながら、ニュースが終わればバラエティ番組に切り替わり、空虚で騒がしい笑い声が溢れかえる。そして戦争の危機は心理的には一気に消え去る。

 でもひょっとすると、中東への米軍の爆撃機が沖縄の基地から飛び立つことも可能だし、既にもうそれは現実かもしれない。となれば迎撃のために日本国内の基地やその周辺が攻撃される可能性だってけしてない訳ではない。まして集団的自衛権のため国外のアメリカ基地が攻撃されれば、日本も戦争に参加する可能性だって今はあるのだ。

 減税にしろ、福祉にしろ、教育にしろ、すぐに財源問題が障壁となる。一方でアメリカから要求される防衛予算の増額については、まったく財源の話がでてこない。防衛予算3.5兆円増額などという胡乱な話が普通にニュースで報道される。その財源はどこから捻出されるのか。そういえば暗殺された元総理大臣は、防衛予算も赤字国債で賄うみたいなこと言っていなかったか。なにかの記憶違いだろうか。

 今回のイスラエルアメリカによるイランへの攻撃は、宣戦布告なしに他国を武力で攻撃することを意味している。これが国際法的に問題ないのか。予防的自衛権の行使なんて理屈が成立してしまえば、侵略行為は全部肯定可能になる。

 在日米軍、在韓米軍の軍事能力、さらに韓国軍や日本の自衛隊の攻撃能力は、北朝鮮や中国にとって侵略される危機と認められる。よって予防的自衛権の行使のため、沖縄や横田の基地を攻撃することは可能だと。これが今、イスラエルアメリカがイランに対してやっていることだ。

 ウクライナNATOに加盟する可能性がある。となるとロシアにとっては、それは存立的な危機となる。ゆえにウクライナへの侵攻は予防的自衛権として可能であり、国際法上も合法である。

 まあなんでもありだ。

 イランに対するイスラエルアメリカの攻撃という現実を目の当たりにすると、安全保障と体制維持のために北朝鮮核兵器開発と保有を進めたのは、正しい選択だったと認めざるを得ないような気がしてくる。トランプにミサイルマンと揶揄された太っちょの3代目は、けっこう切れ物かもしれない。あるいは彼を神輿に担いでいる者たちの中に、かなり優秀なテクノクラートがいる。北朝鮮は侮れないかもしれない。

 今後、自国での核開発を進める国は増えてくるかもしれない。あるいはロシアあたりからこっそり提供を受けるとか。とにかく持ってなければやられるのだから。

 核戦争の恐怖が次第に現実化する可能性は高い。でもテレビはたぶん相変わらず、バラエティ番組で騒がしい笑いや意味のない食レポで溢れかえる。そういうものかもしれない。