4月の日誌的

テキストとレポート

 やはりGoogle keepで日記のようなものをつけ始めたら、はてなの方はおろそかになってしまった。まあここのところは、テキストの読み込みやら、レポート課題の草稿作りとかに時間をとられていたので、どちらかといえばそっちの影響かもしれない。

 科目は「西洋史」で課題は四問。最初の一問から四問までは西洋史というよりも「歴史学」や「歴史学」に関するもの。E.H.カーのこともテキストに言及してあったりなど、まずはテキストを読み込むのにえらく時間がかかってしまった。

 おまけに四問目はいくつかのテーマから選んでそれについて論じるのだけど、選んだのが「イギリス産業革命とその社会的帰結」。そのため別に『世界の歴史22巻』を概説書として通読するはめに。しかしなんで金払って、それもそこそこ高い金払って、こんな苦行しなくてはならないのだろうなどと。

 もう67歳の老いた脳ではもろもろ集中力、理解力も減じているし、本読んでいてもすぐに睡魔がやってくる。まあ卒業できようが、できまいが今年が最後なので、とりあえずダラダラ続けるしかないか。

4月2日

保険の話

 生命保険で2年前に受けた白内障手術の給付金が降りるようだ。先日やってきた保険屋さんにそのことを話したら、手術内容の明細が判れば降りるという。保険屋はずっとかけている生命保険が6月に更新になるので、継続するか、保険内容を見直すかみたいな話。

 今の生命保険は多分、祖母が始めたのでおそらく40年くらい前から。いちおう死ぬと〇千万くらいの死亡保険になるのだが、6月からは保険料が3倍近くに跳ね上がって7万近くになる。とても払えないので解約するつもりなのだが、解約しても10数万しか戻ってこないとか。

 もう子どもも独立したし、死んでも葬式代程度があればいいかなどと思ったりしてもいる。障害のある妻のことを考えると預貯金だけではしんどいものがあるかもしれないけど、こればかりは。

夕食

 めずらしく作ったものを全部書き出した。

麻婆茄子

スペイン風オムレツもどき

浅漬け

レンチン菜の花

サラダ

ゴーストバスターズ アフターライフ』

ゴーストバスターズ/アフターライフ | Netflix

 

 深夜、Netflixで『ゴーストバスターズ アフターライフ』を観た。新作の『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』がまもなく公開されるということで話題になっていたのでその前作を観てみようかと。

 子役のマッケナ・グレイスは確かに上手い。新作でも主演を務めているようで順調にキャリアを積み重ねている。現在は17歳で、大人っぽい雰囲気で子役的イメージを脱し始めているようだ。この子は『ギフト』で天才少女役を演じていたのを覚えている。子役時代にスターとなった人は、その後のキャリア苦戦したり、薬などに走るケースもある。この子はどうなるだろうか。
 映画自体は定番のコメディであり、かっての雰囲気をよく受け継いでいる。監督のジェイソン・ライトマンは第一作の監督だったアイヴァン・ライトマンの息子。若い頃から俳優として、また監督としてキャリアをスタートさせている。シャーリーズ・セロンの『ヤングアダルト』、『タリーと私の秘密の時間』なども監督している。またデミアン・チャゼルの『セッション』の制作総指揮も行っている。

 その後もノリで女性科学者をメインにしたコメディスピンオフ作品『ゴーストバスターズ(2016)』も観た。これは昔、家族でワカバウォークで観ている。まあまあのドタバタコメディ。主役の女性たちはみなコメディエンヌとしてキャリアのある人たちで、久々観たけどけっこう楽しめた。

 ということで寝たのは明け方近く。

我が家の桜

 陽気がいいせいか、我が家の桜も少し花開いた模様。

 

4月3日

 朝8時少し前、妻の階下からの声で起きる。

 すぐに降りて妻のインシュリン注射をしてから、ゴミ出しに行く。前夜集めておいたビン、缶、他プラ。最近、よく飲むので缶ゴミが多い。

 

 9時頃、テレビの「モーニングショー」を見ていたら、石垣島や沖縄近辺で震度4の地震発生。震源は台湾近くで浅いので津波警報が出た。それからはどこのチャンネルを回しても「津波が来る、逃げて」のオンパレード。

 じょじょに情報が入ってきて、震源の台湾ではマグニチュードが7.6、震度も6強とかで、映像でもビルが傾いたり、山が崩れたりといった情報も入り始めた。

4月4日

 明け方まで西洋史のテキストからのノート書き。といってもメモソフトに入力してまとめているのだけど。

 起床は11時過ぎ。妻のインシュリンを打つために階下に行く。

 

 新聞に目を通すと訃報記事が。

 NHKのアナウンサーだった鈴木健二が亡くなったとか。この人の本『男は20代に何をなすべきか』が学生に読まれていたことを思い出す。勤めていた大学内の本屋でもそれこそ飛ぶように売れた。なんでこんな本が売れるんろうって思ったものだ。自己啓発雑誌の『ビッグトゥモロー』が創刊されたのも同じ頃だったか。

 同じくアメリカの作家、ジョン・バースが亡くなった。難解なアメリカ文学の人。自分的にはピンチョンと同じ括り。酔いどれ草の仲買人』、『やぎ少年ジャイルズ』は持っているけど読んだ記憶がない。引っ張り出して読む気もさらさらない。多分、一生読まないのだと思う。

鈴木健二さん死去 元NHKアナウンサー 95歳:朝日新聞デジタル

ジョン・バースさん死去:朝日新聞デジタル

 

 その後は妻のお出かけ欲求を満たすため、幸手の権現堂桜堤へ行く。去年行ったときは2月だったので駐車代は無料だったけど、今回は駐車場料金2000円をきっかりとられる。桜は三分から五分咲き。菜の花は満開近い。

 

 帰宅後、割と早めに夕食。

 その後はだいぶ咲き出した庭の桜見つつ、一人でだらだらと酒を飲む。酒は横山大観が愛飲したという「酔心」。なんとなく「勧酒」の気分だ。

勧酒  井伏鱒二
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

 

 

4月5日

 日中は中央公論の『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』のイギリス産業革命の部分を読んだ。例の西洋史の課題のため。もともと受験は日本史だったし(もう50年近い前の話だけど)、世界史のことは本当に知らないことばっかりである。

 農本主義から工業化社会への転換、人口増加、運河建設、舗装道路、鉄道の建設など交通網の整備。すべてエネルギー源の石炭を炭鉱から紡績工場のあるランカシャー地方(マンチェスターなど)に運ぶためだったとか。

 夕方、友人と会うために外出。その前に妻用の夕食のおかずを作る。

 友人と会う前に少しだけ散歩。埼玉は駅から少し歩き、住宅地を離れるとけっこう畑にでくわすが、菜の花畑や桜を見かけることもある。

 

4月6日

 前夜、明け方4時過ぎまで映画を観ていたので、かなり遅い起床。妻のインシュリンをうってから軽めの朝食。

 午後は自室でダラダラと過ごす。事前に車椅子を外に出しておいたので妻は3時過ぎに一人で散歩に出かける。その間に週に一度の掃除。

 夜7時くらいに駅前のスーパーに行き買い物。トンカツが30%オフになっていたので2パック購入。夕飯はカツ煮に決定。他には半額になっていたさつま揚げの詰め合わせとか。なんかこういうおつとめ品や半額ものを7時過ぎに買いに行くって、高齢貧困家庭っぽい。いや実際そうなんだけど。

パルプ・フィクション

 明け方近くに観たのはタランティーノの『パルプ・フィクション』。Netflixで観たのだが本当に久々観た感じ。最近、たしかAmazon primeで『レザボア・ドッグス』を観たので(こっちは初めて)、その流れでって感じ。知性のかけらもないクズなギャングのエピソードを集め、時系列をバラバラにしたアンソロジーみたいな映画。『レザボア・ドッグス』に比べるといささか冗長ではあるが、やっぱり面白い。トラボルタとユマ・サーマンのツイストを踊るシーンは何度見ても最高。

 クリストファー・ウォーケンの出てくるシークエンスはちょっとダラける感じで寝そうになった。クリストファー・ウォーケンハーヴェイ・カイテルなどを使うところなど、タランティーノマーティン・スコセッシ好みなんだろうなと感じる。そういえばデ・ニーロはなかなか出てこないなと思ったのだが、あれは『ジャッキー・ブラウン』だったか。

 勢いで次は『ジャッキー・ブラウン』も観るかとは多分ならないと思う。タランティーノ、面白いことは面白いが殺伐としているし、ぶっちゃけクズたちの話はちょっと食傷気味かもしれない。この感覚は北野武の映画をあまり観たいと思わないのと同じような部分かもしれない。

 同じクズを集めたヤクザ映画でも、深作欣二の『仁義なきシリーズ』はけっこう好きなのだが、その違いがなんというか微妙。多分『仁義なきシリーズ』はヤクザ映画というよりも、ヤクザ社会でのある種の群像劇みたいな部分に面白味を感じるのかもしれないな。まああまり掘り下げて考えたことはないけど。

4月7日

 妻がデイサービスの友人たちとカラオケに行くというので、その送迎を仰せつかった。11時からの約束で、その10分くらい前に友人2名を車で拾ってカラオケ喫茶まで。

 妻の友人の一人は70歳過ぎの独身男性、妻と同じく脳梗塞片麻痺。状態は妻よりはだいぶいいようで、なんなら一人で少し離れたカラオケボックスまで出かけていくという無類のカラオケ好き。もう一人はやはり70過ぎの女性。こちらはたしか脳幹出血の後遺症で下半身に痺れがあるという。とはえい両手両足ともに使える。ただ痺れであまり感覚がないという。

 そういう意味では片麻痺高次脳機能障害、1種1級という点だけでいえば妻が一番重症なのだと思う。まあ病気はすべて個々だからなんともいえない。

 

 夕方、また迎えに行くまではフリータイム。

 割と近くということもあり、一人でいつも妻と二人でよく行く高麗川遊歩道に行く。

 手ぶらで来たので、スマホBluetoothのイヤホンつなげて音楽を聴く。なんかBeatlesローラ・ニーロスティーヴィー・ワンダートッド・ラングレンばかりがループしている感じだった。

 遊歩道の周囲に咲く菜の花、桜とも満開に近い。

 菜の花畑を見ていると、なんとなく「菜の花畑でつかまえて」みたいな言葉が思い浮かんだ。もちろん『The Catcher in the Rye』のパクリだ。イメージ的には菜の花畑で「死」に捕縛されるような感じ。そうだな、菜の花畑で死ぬというのも悪くないかと。

 なんとなくスウェーデン映画、ベルイマンの『みじかくも美しく燃え』を連想した。音楽はたしかモーツァルトのピアノ・コンチェルトだったか。

 

 

 

 

4月8日

 8時少し前に起床。妻のインシュリン注射。

 紙ごみの日なので、前日縛っておいた新聞紙を捨てに行く。

 午前中、先週とった西洋史のノート読みながら、そのままうつらうつら。

『エア・フォースワン』

 午後、NHKBSでやっていた『エアフォース・ワン』を観る。これは多分初めてかもしれない。ハリソン・フォードが大統領役で、ハイジャックされた大統領専用機エアフォース・ワン内で孤軍奮闘する話。荒唐無稽だが面白い。女性副大統領役のグレン・クローズが名演技。この人はやっぱり『ガープの世界』の母親役が印象的。あと『危険な常時』がオカルトチックで凄すぎた。

4月9日

 前夜からずっと雨が続いてる。

 朝はいつものように妻のインシュリン注射。それから前夜用意した燃えるゴミを出しに行く。

 妻をデイに送り出してから眠ってしまい、目を覚ますと昼近い。そういえば前夜はNetflixで『正しい医師生活』を3~4話みたんだっけ。これはたしか2年くらい前に夢中で観ていた記憶がある。医者もの、大病院での群像劇だが、とにかく悪人が出てこない。多分、韓国ドラマでは一番好きかもしれない。

ア・フュー・グッドメン

 これもNHKBSでやっていたので観た。

 キューバのグンタナモ基地内で起きた殺人事件を巡る法廷サスペンス。トム・クルーズジャック・ニコルソンデミ・ムーアキーファー・サザーランドらが出演。面白い映画だが、やっぱりトム・クルーズが二枚目過ぎて入ってこない感じ。けっして演じが下手ということではないのだけど。この感覚は『7月4日に生まれて』でも感じたものだ。

 ジャック・ニコルソンの演技はいかにもというか感じの軍人ギミック。トム・クルーズの優秀な弁護士にして海軍の将校といいもう少し類型的な役柄を変えた方がいいような気もした。

 ハリウッドのシステム、人気俳優起用による興行収入期待とか、もろもろあるのだろうけど、こういう配役はちょっと微妙、せっかくの法廷ドラマの緊張感がだいなしみたいな感じがする。こういう映画ではもう少し配役を考えた方がいい。そしてジャック・ニコルソンはやり過ぎというかなんというか。でも当時的にいえば人気二大俳優を配し、さらにやはり人気のあったデミ・ムーアも使っている。主役三人で制作費の三分の二くらいもっていったのではないかと想像したり。

 ということで面白いような面白くないような。ぐいぐい画面に引き込まれることもなく終了した感じ。

4月10日

 前夜はNetflixジュリア・ロバーツ主演の『終わらない週末』を観た。サイバー攻撃でネットワーク、通信が遮断されたリゾート地で孤立化していく家族の話。奇妙な映画だ。

 カメラワークがけっこう面白いこと、制作会社がバラク・オバマとミシェル・オバマが立ち上げた会社で、二人はエズゼクティブ・プロデューサーも兼ねているとか。

Watch 終わらない週末 | Netflix Official Site