旧友来訪

 古くからの友人I君から職場に電話がある。近隣の大学で会議があったので立ち寄りたいという。若葉駅近くの居酒屋で小一時間話す。彼は最初の職場で1年後輩だから20数年来の友人だ。趣味や読書傾向を一にする部分が多々あり時々会っているのだが、ここ久しく会っていなかった。人づてに妻の病状のことも聞いていたようで、いろいろ心配してくれる。有難いことだ。
 妻の闘病のことをいろいろ説明した。それから業界の話や最近読んだ本のことなどを話した。矢作俊彦の新作が出ていることを教えてもらう。『悲劇週間』(文藝春秋社刊)。なんでも堀口大学の青春時代を描いた小説という。矢作と堀口大学!?。I君の話ではけっこういける大作だという。早速アマゾンで注文だな。
 7時半過ぎに店を出て、一緒に電車に乗りふじみ野駅で別れた。子どものお迎えがなければ、もう少しゆっくりと話をしたいところだがこれもいたし方ない。まあ健康的な酒が飲めるとでも考えるしきゃないわけだ。
悲劇週間