昨日、墓参りの後せっかくだからということで、宮ケ瀬湖畔に行ってみることにした。墓からは20分くらいで着くので、これまでにも何度も来ているところだ。
着いたのは5時少し前くらいだったので、人出も圧倒的に少ない。コロナ禍で施設もほとんどが休館になっていて、遊具も利用禁止だという。以前であれば日曜日の夕方であればけっこうな人出があるのだが、ここも本当に閑散としている。
駐車場に車を止めてから湖畔園地をぶらりと周遊する。とはいえここは駐車場から湖畔まで圧倒的に下っていくので、車椅子を押してとなると行きはよいよいが、帰りは・・・・・、ということになる。もっとも長い下りはブレーキ併用しているとはいえ、車椅子を押さえながら進むのでけっして「よいよい」ということではない。
せっかくなので水の郷大つり橋まで行ってみることにしたのだが、ここはほとんど一番下まで降りてからまた登ることになる。
5時で閉鎖されるということなのだが普通に入ることができる。閉鎖されているのは向こう岸側でずっと歩いていっても向こう側には行けないということらしい。
妻は以前から吊橋が大好きで、杖をついたり手摺を使ったりして歩いて渡る。これまでにもあちこちの吊橋巡りをしてきている。身体が不自由になって、短い距離しか歩けないのだが、ある種自分への挑戦みたいな感じで吊橋を歩いてわたる。往復したりすると自慢気に「凄いでしょ」と嬉しそうにする。
しかし今日はというと途中まで行って引き返してしまった。本人曰く「もう遅い時間だから」と。還暦を迎えたばかりだが、やっぱり以前よりは体力が落ちているのかもしれないなと思ったが、それは口に出さないようにした。発症した時には医師から自力歩行は困難と言われていたのが、リハビリを頑張ったお陰でなんとか少しでも歩けるようになったのだから。
吊橋からの宮ケ瀬湖の風景はなかなか美しかった。
帰りはもと来た緩やかな坂を車椅子を押して登った。長い距離だったので、これは自分にとってはけっこうな苦行でもあった。上まで着いたときにはけっこう息が上がっていて、足もふくらはぎがちょっと吊りそうな感じで慌てて屈伸運動をした。
やっぱり自分も年だなとは思った。まあ考えようによっては65を過ぎてもまだこれくらいのアップダウンを車椅子押して動けるのだからまだいい方かもしれない。そんな風に良い方にでも考えないと、これからの老いを受け止めることはできないかも。身体が動くうちは多少の無理はしても、自分が行きたいところへ、あるいは妻が行きたいというところへ行く。まあ出来る限りという留保付きではあるけれど。