11月日誌的②

11月10日(日)

 隣町にある大きなスーパーが先週金曜に新装開店になったとかで、諸々特売をしている。野菜類を沢山買ったが6000円台でおさまる。多分、肉をあまり買わなかったからかもしれない。

 営業時間もそれまでの8時から9時に変更になったみたいで、動き出しの遅い我が家などは余裕をもって買い物ができる。これは他のスーパーに影響するかもしれないな。

 入ってすぐのところでミカンとキウイの詰め放題をやっていた。300円でとにかくギュウギュウに詰める。最初、物凄い人だかりだったので、スルーして8時過ぎになってからチャレンジ・自分は袋をもつ係で、妻が選んでは袋に入れる。「ちゃんと広げてて」との指示に素直に従う。

 なんだか詰めたのは果物ではなく「欲」ではないかと思えてきた。

 

11月11日(月)

 Bunbackupという動機ソフトが、Wi-Fi環境でもそこそこ速いらしい。試しにインストールして、メインのマイドキュメントフォルダーのデータをairMac Time Capsule に投げてみた。

 うちのハードディスク環境は、メインで使っているデスクトップ・パソコンに1テラのSSDをつないでこれに文書、Excelや桐のファイル、動画や写真などを保存している。さらに以前使っていた2テラと1テラのハードディスクが余っていたので、これに定期的にバックアップし、さらにWindowsのバックアップもしている。データ保存環境としては完璧かもしれない。

 データ量は500キロ少し欠けるくらい。バックアップ用のソフトはRealSyncを使って同期をかけている。このソフトは現役時代から重宝して使っていたのでもう10年以上のつきあいかもしれない。

 小さい会社だったけどNAS導入して端末50台くらい接続したりとかした時によく使った。専用システムで使っていた端末でデータ利用始めた頃は、スタンドアローンで使ってたりとか原始的だったけ。それを一つずつ、試しながら新しいものにしていったとか。

 とはいえNASの運用は基本有線LANだったと思うし、ファイル共有で同時にアクセスするとえらく重かったりとか、いろいろあった。なので無線LANNASは無理だと思ったりもしてた。今の最新機種だとどうだろう。

 家にはAu光を入れた時のルーターがメインであるけど、ブリッジとかなんとかでいくつかルーターを接続してる。MacのTime Capsuleも試しに使ってみた。第3世代のものだから当然中古。ルーターと2テラのストレージというのが今一つよくわからない。まあ有線接続ならけっこうNAS的に使えるだろうけど、無線となるとちょっと難しいとは思っていた。

 それでもiPhone等の接続は使い勝手がいいし、Macbook airのバックアップなどは時間がかかるけど便利は便利。なのでよせばいいのにもう一台5世代のものも中古で購入。2台をネットワークドライブとしてそれぞれXとかYドライブとして認識させておいた。もっとも完全にバックアップ用。あとノートパソコンでiTunesの音源聴くときには無線でもけっこう聴けたりした。

  といっても一度データ放りこんでからはほとんど放置状態。400~500のデータ無線で投げるととんでもなく時間がかかる。当たり前だ。もう少しやり方あるのだろうけど、まあほとんど使わないから。

 もっともTime Capsuleappleも製造中止してるし、今となっては化石みたいなものかもしれない。とはいえあまり使ってないこともあるけど、壊れないのでなんとなくそのまま放置。それぞれ2テラのストレージがなんとなくもったいない状態のままだ。 

 今回はBunbackupを使ってみたかったので、久々メインSSDのマイドキュメントをWi-Fiで投げた。第5世代の方を先にやったら半日と少しかかったか。多分最初はフォルダーとかを全部構築してからデータ飛ばすみたいなので時間がかかる仕様みたい。次からは差分ファイルだけだから、もう少し早くなるか。

 でもこれで第3世代のTime Capsuleの方もやると、おそらく丸々1日かかるかもしれない。

 

11月12日(火)

 廃品回収が回ってきたので、液晶テレビとノートパソコン4台を廃棄処分にした。

 液晶テレビ東芝の43インチで2016年に購入。夏頃に画面がチカチカして、頻繁に暗くなる。すぐに戻るがまた暗くなる。多分、基板がいかれたのだろう。一度、保証期間内に画面がやたら暗くなるということで、一度基板交換を無償でしている。今回も修理依頼すればおそらく3~5万くらいかかるはず。それなら新たに買うかとなり、とりあえず7月に繋ぎでソニーの中古を買った。

 東芝テレビ8年でおしゃかになるか。その間に東芝という会社自体がおしゃかになってるのだからシャレにならない。今、レグザのブランドは中華系に買収されているのだろう。ということで修理とかサポートも多分期待できないだろう。7月以降は和室に放置してあったがいささかジャマだなとは思っていた。

 ノートパソコンはレッツノートで、CF-SX2が3台、CF-W9が1台。いずれもSSDを外してある。CF-SX2は子どもが大学生になったときに、中古で程度の良いものを買い与えた後、自分でも使ってみようと思い全部ヤフオクで買ったもの。子どもに与えたのは8年くらい前で8~9万したようなきがする。

 その後に落としたのは2~3万くらいだったか。2台は完動品で、1台は購入した時から液晶不良だった。CF-SX2はまだネットサーフィン程度なら問題なく仕えたけど、やはりcoreI5の3世代だと発熱もすごい。一応、今は8世代とか10世代のノートもあるので不要になった。

 人柱ではないけど、自分は割とパソコン類を導入するときは自分でいろいろ試すことが多い。会社でもパソコン系はけっこう自前で入手して使い込んで、ある程度あたりがついたものを会社でも導入みたいなことやったような気がする。

 今では笑い話だけど、1980年代の末か90年代の初期だったか、エプソンの98互換マシンとモニター、外付けHDD(40メガバイト)とプリンターを買ったときは当時で50~60万したのではないかと記憶している。若干アヤフヤな記憶とちょっと大袈裟かもしれないけど。その頃、自嘲気味に軽自動車買えるわと呟いていたかもしれない。

 なのでCF-SX2も子どもが使うときに多分操作とかで聞いてくるかもしれないと思い当たりをつけようとか思ったのかもしれない。でもって、けっこう親がはまったというか。レッツノートは頑強だし使い勝手がけっこう良かった。

 まあ今となってはさすがにcore I5第3世代はシンドイかもしれないし、手持ちは8世代とか10世代があるのでさすがに不要となった。

 そういえばTime Capsuleの3世代へのバックアップは続いている。こっちは丸々1日かかりそうだ。

11月13日(水)

 午前中から早く動き出そうとしながら、なかなか動き出せない。学習もまったく捗らない。少しパソコンの前に座り、テキストからノートを取り出すと睡魔やら倦怠感やらに襲われる。生来の怠け者癖と老いなのだろうか。

 午後、4時近くになってから図書館まで歩いていくことにした。いつも車で行くのだが、すこしは身体を動かしたほうがよさそうに思ったから。だいたい距離にして3キロ弱くらいだろうか。

 江戸時代の文人と中国文化の受容に関する本、あるいは日清戦争と日本のナショナリズムの勃興などについて調べたかったのだが、必要となる本は見当たらない。地方の町の図書館ではいたしかたないか。

 江戸時代までもっとも日本に影響を与えた海外文化はまちがいなく中国文化だった。江戸時代の文化人は中国の思想、漢文、書画などに憧憬をもって接していた。今は、どちらかというと蘭学西洋文化がメインのごとくに扱われるけれど、多分それは違う。とにかく入ってくる情報量が圧倒的に中国文化だったはずだ。

 元禄元年(1688)に来航した中国の船籍総数は193隻、やってきた唐人は延べで9128人にも達したという。当時の長崎の人口は5万人程度である。まだ居留地としての唐人屋敷は出来ていない。おそらく来航する中国人が多く、密貿易などが問題になったのだろう、管理の都合で唐人屋敷という居留地が作られるようになった。それまでは長崎の各所に中国人は居住していた。

 延べ人数でいえば、長崎の人口の五分の一弱にも達する中国人(唐人)が長崎にいたのだから、それこそ町を歩けば普通に彼らと出会うことになる。

 当然のごとく膨大な中国文化が流入した。長崎には中国黄檗宗の寺院ができ、来日した隠元禅師は京都から江戸へと招かれている。京都宇治の一角には町全体が黄檗宗の寺院を中心にして成立したようなところもある。萬福寺の界隈だ。

 そんな中国文化の受容が止まったのはおそらく明治以後のことである。列強の餌食となって弱体化した清にとどめさすべく、列強の後押しで戦うことになった日清戦争で日本は勝利した。中国文化は敵性文化となった。敗れた中国はもう日本にとっては学ぶべき存在ではなかった。かって2千年続いた東アジアの大国は、もはや欧米と日本によって分割される存在になった。

 かくして明治以後に新たに創られた様々な伝統と同じようにして、中国蔑視の感情がナショナリズムとともに構成されていく。そういうストーリー的な歴史書を読みたかったのだが。多分、もう少し的を絞っていけば数多あるだろうとは思っているのだが。

 

 結局、レポートの参考になるような書籍はなく、評伝コーナーで関川夏央の『人間晩年図巻』の「2000-03年」、「2004-07年」の2冊を借りた。山田風太郎の『人間臨終図巻』の続編という体裁で、関川が1990年代に2冊出したものの続編だ。前作が岩波の『図書』で連載されていたが、今回借りた21世紀版はたしか岩波のWEBサイトに連載されていた。連載当時に読んでいたのだが、いざ本となったものの目次を眺めると、以前の記憶がほとんどないことがわかる。

 返却は2週間後だが、しばらくは夜寝る前にでも読もうと思う。さしあたって「2000-03年」では、梶山静六青江三奈、田山幸憲、山田風太郎、モハメド・アタ、古今亭志ん朝などが取り上げられている。

 その後はまた少し歩いてマクドナルドに寄って、テキストの江戸時代の中国文化の受容についてノートを少しとる。その後はスーパーいよって、マガーリン、溶けるチーズ、牛乳などを購入して帰宅。

 スマホで調べると歩いた距離は6キロと少しだった。