仙台市内周遊 (10月19日)

青葉城址 

旅行最終日。

 仙台市内を少し回ってから岐路に着く。

 そうなるとやっぱり行くのは青葉城址だ。

 ナビに入れると青葉城駐車場と入れると、青葉山公園東北大学のあたりをぐるっと回るように案内される。そして裏側から入ったところに駐車場の看板がある。案内されたのは舗装されていない駐車場だった。

 

 

 そして青葉城本丸会館の脇を通るとこの姿が目に入ってくる。

 

 伊達政宗騎馬像。

 どんよりとした曇り空のもとなので、なにかシルエットのようだ。

 ここには30年前にも当然のごとく来ている。やはり仙台といえばここに来る、そういうものだ。アルバムとかを探してみると当時の写真も数枚出てきたりする。

 

 

 伊達政宗像はなにも変わっていない。写っている人物は30年前、たぶん三十代後半だっただろうか、みょうに若い。ハーフパンツに白いソックスはご愛敬か。当時は長い休みといえば盆暮れしかとれなかった。日付を見ると1994年8月13日とある。お盆休暇の大渋滞の中夜通し走ってきて最初に訪れたのが仙台だったのだろうか。人物以外はなにも変わらない。

 そして市内を一望する。

 

 残念ながら30年前の市内を写した写真は残っていないけれど、たぶん街の景色は30年とまったく違っているんだろうと思う。市内を車で走っていてもタワーマンションがいくつも建っている。20世紀から21世紀にかけて街はえらく変貌してしまったのだろう。

 逆に観光地、観光名所だけが昔のままでいる。仙台といえば青葉城址と伊達政宗騎馬像。それはずっと変わらないであり続ける。

 伊達政宗騎馬像の近くにある昭忠碑。明治時代、佐賀の乱西南戦争日清戦争などに従軍した陸軍第二師団所属の戦没者の慰霊顕彰碑として1902年(明治35)に建立されたものだが、こちらは2011年の東日本大震災で大きく損傷した。高い碑の一番上に鎮座してた鵄(とび)の像は落下して損傷したという。そして東京文化財研究所で修復されたが、安全上の理由から碑の上から、その前に置かれるようになったという。

 

瑞鳳殿

瑞鳳殿ー仙台藩祖伊達政宗公が眠る霊屋

 伊達政宗の霊廟がある。広瀬川の蛇行部を挟んで青葉城本丸と向き合うような場所で、直線的には1キロと少しである。でも車だとけっこうぐるりと回っていく。

 最初、ナビに案内されて第一駐車場に行くが、そこからは石畳で急斜面を上っていく必要がある。駐車場の係の方が、車椅子で上るのは無理なので、ぐるっと回って瑞鳳殿のすぐ裏手に車を数台止めるスペースがあり、身障者用スペースもあると教えてくれた。

 そしてそちらに回ると、住宅地の中の狭い道を上っていくと確かに瑞鳳殿涅槃堂のすぐ裏手、斜面に車が数台止まっている。みんな宮城ナンバーなので職員用なのかもしれない。そこに高い木の前に小さく障害者マークがあったので運よく止めることができた。

 その後も何台か車が上ってくる。断念する車もあれば、止まっている車の前に駐車しようとするのもある。すると係の人がでてきて、ここには一般客は止められない告げている。車から降りてきたのは若い男性二人組だったが、「ナビの案内どおりに来た」と食い下がる。係の人は「旧式のナビだと案内されるようだけど、駐車はできません」と言う。相手はなおも「Googleマップの案内なんだけど」と言うが、結局あきらめて帰っていった。

 こちらはとりあえず車椅子を出す。裏門までは短い距離だが急な坂道を行く。門をくぐると石畳で、入場口で入園料を払う。瑞鳳殿の本殿(涅槃堂)には石段を上っていく必要がある。その石段がけっこう高くて難儀する。

 

 

 

 

 

 霊廟は見事な作り。ちょうどこの時期は中の仏像を見ることができる。いわゆる御開帳ということだった。