網戸と障子

 新聞の折り込み広告に入っていた地元の建具屋さんに電話して網戸の張り替えを頼んだ。今住んでいる家は築20年になる。中古で購入して超してきたのが確か2007年だから、自分たちが住んでからも13年になる。前の持ち主がやっているかどうかはわからないが、自分らになってから一度も網戸の張り替えをしていない。二階の自分の部屋と子どもの部屋の網戸はもう剥がれてきていて、あまり用途をなしていない。

 そこで地元のホームセンターに張り替えを聞いてみると、網戸を自分で外して店舗に持ち込み、張り替えが終わったらまた店舗に撮りに来て自分ではめるという、えらくやっかいな手順になるという。それでは自分で材料を買ってきて張り替えるかというと、かって図工や技術で最低の成績をおさめたことがある自分には多分難しいと考えた。いわゆるDIYは苦手なのだ。

 手先が思い切り不器用かというと、あくまで本人の感想だけどそこまで酷いとは思わない。ただせっかちな性格が災いしてかとにかく細かい作業を端折る。DYIはだんどりという細かい途中の工程が大事だ。きちんとメジャーを使って図るとかそのへんを目分量で行う。とりあえず結果オーライの中抜き。うまくいくこともあれば、かなり酷い出来になることも多々。そういう人間なので、自分で何かを作るとか直すというのがあまり得意ではない。まあ必要とあればもちろんやるけど、出来るだけ最短距離をとって結果オーライ、そういうことでやってきた。

 なので網戸はちょっとばかり面倒くさいということで後回しに後回しにしてきた。先週だったか新聞の折り込みチラシに、割と地元の建具屋さんの広告が入っていて、網戸張り替え1枚3000円からというのがあった。ホームセンターとか安いところだと2000円~2500円くらいなのでちょっと高い。でも、業者がきちんと引き取りに来てくれるのであれば多少高くてもいいかということで、早速電話するとすぐに来てくれるという。

 月曜日に来て4枚の掃き出し窓の網戸を引き取ってもらうと水曜日の午前中には張り替えて持ってきてもらった。その時に、ほぼ物置と化している和室の障子のことが気になっていたので、やってもらうことにした。引っ越してきてすぐの頃、子どもが小学生の時に友だち二人でけっこう障子に穴を開けてしまい、補修用の花柄の目隠しを貼ってそのままにしてしてあった。まあ一年中、雨戸を閉めている納戸化しているところなので、そのままでもいいとは思うのだがせっかくの機会なので頼むことにする。

 そして今日、障子も持ってきてはめてもらう。相変わらず物置なのだが、茶色がかった障子が白くなりなんとなく気分が変わったような。

 しかし網戸にしろ障子にしろ、だいたいどのくらいで張り替えとかするんだろう。大昔の記憶というか感覚でいうと、少なくとも障子は年末になると必ず各家庭で張り替えとかしていたような気がしないでもない。遠い遠い昭和の記憶だからかなりいい加減だけど、節目節目でそういうことを行う。そうやって家のメンテナンスを行う習慣があったということかもしれない。最近はそういう年に1度みたいなのはなくなっているだろうと思う。障子についていえば和室自体が少なくなっているかもしれないし。

 そうはいっても機能とか見た目とかを考えると5年に一度くらいはやった方がいいのかもしれない。うちのように20年やらないというのは問題外かもしれないし。

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