あしかがフラワーパーク (4月20日)

 あしかがフラワーパークへ行った。

 何日か前に新聞の折り込みあしかがフラワーパークのチラシが入っていた。それによると大藤は「今、まさに見頃です」ということらしい。

 今年は花の開花が早い。あちこちの桜もそうだったし、下田のしだれ桃も例年より10日くらい早かった。あしかがフラワーパークの藤の花もそのようで、毎年ゴールデンウィーク辺りが一番の見頃のはずなのだが、今年は相当に早いようだ。

 今が見頃となると土日は相当に混むだろう。そうなるとパーク周辺の田んぼの仮設駐車場に止めることになるかもしれない。そうなると車椅子だとけっこう難儀なことになる。ということでウィークデイの今しかない、みたいなことで急遽行ってみることにした。

大藤まつり2023

開催期間    :4/12(水)~5/14(日)

ライトアップ期間:4/15(土)~5/14(日)

入場料:一日入園料・2100円、夜の部(17:30~)1900円

 ということで夜の部をチョイス。5時過ぎにパークの近くまで来ると仮設の田んぼの駐車場にもぽつぽつと車が止まっている。そして道の両側の駐車スペースもほとんど埋まっている。ウィークデイなのにかなりの人出だ。それでもずんずんと進み。園の入り口前の駐車場は観光バス専用となっているのだけど、ナイト営業時には一般車が入ってよいようで、係の案内で入場口に至近の場所に止めることができた。これを知らないでいると、入り口からかなり遠い場所に止めることになるかもしれない。

 着いたのは5時15分頃。ナイト営業のチケットは5時半ジャストから販売開始となるのだが、すでに窓口の前には少しずつ列が出来ている。そして夕方なのに続々と観光バスがやって来る。降りてくるのは外国人、主に欧米系の方々。

 園内に入ると、まだ昼間からのお客さんが沢山残っている。ウィークデイでも凄い人出だ。そして外国人観光客も多い。特にアジア系。見た目だと中国、台湾、韓国あたりか。そしてシンバポールやマレーシア系みたいなちょっと濃い方々もいる。こういう風景を見ると本当にコロナは収束したんだなと実感する。

 そして日も長くなってきているのでまだ明るい中での藤の花はというと、八重黒龍やうす紅藤はこんな感じで見事に満開状態。

 

 白藤はまだ3分から5分というところ。そしてつつじも満開状態だ。

 

 明るい中でもすでにライトアップされた大藤はこんな感じである。

 

 ざっとそのへんを見たあたりで早目の夕食をとる。というのは翌日胃カメラをのむことが決まっているので、8時までに食事をとらなくてはならない。となると早目に切り上げてどこかで食べるか園内で食べるか。ということで園内で食べることにする。レストランは列も出来るほど混んでいるので、フードテラスで食べることにしたのだが、席が全然空いていない。

 夕方時で帰る前に小休止している人たちと食事をとる人たちであふれかえっていて、テーブルはまったく空かない。あちこちで席を探す人たち、席に坐って談笑する人たち、ぐったりとしているお父さん、お母さんたちなどなど。

 10分ちょっと待っていたら、アジア系観光客の集団(多分中国系)が二つのテーブルを使っていたのだけど、一つを空けてくれて「ここ使っていいよ」と手招きしてくれた。やっぱり車椅子で待っていたので配慮してくれたみたいだ。

 これまでも京都や箱根などで、中国系観光客に親切にしてもらったことがある。意外と自然に席やスペースを譲ってくれたり、車椅子を持ち上げるのを手伝ってくれたりしてくれた。アジア系観光客はマナーがどうのという話もあるけど、結局のところ人それぞれである。マナーを知らない人もいるだろうし、そもそも異文化という点でいえば無理解な部分もあるだろう。でも、日本に訪れる観光客はどちらかといえば中流以上のクラスが多いはずで、モラルという点でもけっこうしっかりとされている方が多いというのが自分の印象でもある。

 そして早目の昼食は私が天丼、妻は天ぷらそばを食す。

 そうこうしているうちにあたり暗くなってきてライトアップされた藤の花はまさに「映え」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あしかがフラワーパークは車だと家から1時間と少しで行くことができる。埼玉の辺境は栃木と割と近接している。そういうこともあり、これまでにも何度か訪れている。この雑記の記録をみると、2013年、2014年、2016年、そして最後が2019年のようだ。

 身辺雑記をこうやってグダグダと書き記していても、ときに役に立つことがある。特に検索機能が重宝している。ちょっと検索すると即座に、いつといつみたいに判る。10数年続けているのも個人的な記録、ある種の自分史みたいなものだ。まあそれをネットにアップすることについてはやれ露悪的とか諸々あるのだろうが、ややこしくなるので触れない。

 2019年以降あいだが空いたのは多分コロナのせいだろう。あしかがフラワーパークもおそらく2020年あたりは休園していたかもしれない。そして2021年、2022年と再開してもなかなか人出は戻ってこないみたいな状況だったのでは。そしてなによりも外国人観光客が来ないということだったはずだ。

 そして今年はどうか。すっかり日常が戻ってきているし、インバウンドも戻ってきている。多分、今が満開という開花状況では、土日やGWはかなりの人出になるだろう。 

 うちの場合、木曜に比較的出かけることが多いのは、妻のデイサービスが木曜だけお休みにしているから、それだけのことだ。

 若い頃は花を見るなんていう趣味はなかった。フラワーセンターみたいなところでデートみたいなことはあったかもしれないが、もっぱらそれは相手に合わせてみたいなことだったと思う。

 それが年齢とともに変化してきた。今は家の小さな庭でのガーデニングなどを適当に楽しんでいる。薔薇、ペチュニア、ペコニア、なでしこなどを植えて花が咲けばなんとなく心が和む。桜を植えて毎年、小さな木にすこしずつ花が咲くのを喜ぶようになった。

 そしてこうやって見事に咲く藤の花を見れば、素直に美しいと思うし、こういう景色をまた見にこようと思う。最初は車椅子の妻が「藤の花を見に行きたい」ということからだったと思う。妻が障害者になってからは、出来るだけ普通の生活をさせる、障害だから観光に行けない、旅行に行けない、そういうのを出来るだけクリアするみたいなことだった。

 そのうち自分も妻との旅行や観光を楽しむようになったし、季節ごとに咲く花々を享受するようになった。そしてもう若くはないし、毎度思うことではあるけれど、この先あと何度こうした美しい花を見ることができるのか。