兄の見舞い

 兄からメールで入院が伸びたとの連絡。そのため着替えの下着やらなにやらを持ってきて欲しいとのこと。

 最初はホームセンターとかで全部買いそろえてから病院に行くつもりだったのだが、家から持ってきて欲しいものがあるというので、兄の家に寄りそれから買い物をして病院に向かう。

 病院では新型コロナの影響で原則的に見舞いは受け付けていない。病棟への入り口にあるインターホンで呼び出し、着替え類は担当看護師に渡すだけとなっている。そこで入院が伸びた理由等をついでに聞くと、今回の検査入院の後一度退院してから再入院となると、本人の自己管理等にも問題があり、再度一から始める可能性もあるので、そのまま入院させて手術まで行うということらしい。手術の前にカテーテルをやるのではと聞くと、それは行わずそのまま足の親指の壊死した部分の除去を行うことになるとか。

 手術については、もし軽ければ壊死部分除去だが、場合によっては親指全部の切断になる可能性もあるとのこと。兄からのメールでは入院は10日前後伸びるということだったが、手術となるとどうもそれ以上になる可能性もあるようだ。

 着替え類を渡してそのまま帰るつもりだったが、汚れものもけっこう溜まっているようなので、看護師に頼んで中に入れてもらい病棟にあるコインランドリーで洗濯をすることにする。洗濯機で30分、乾燥は30分では生渇きのためさらに30分。その間、病棟にいるのも原則見舞い禁止なので、仕方なく病棟内にある待合ロビーみたいなところで一人で本を読んで過ごす。

 病棟は7階にあるのでロビーからの眺めも見晴らしがいい。病院は田んぼの真ん中にぽつんとあるので、ディープ埼玉の田園風景が見下ろせる。そんな殺風景な景色を眺めていると、「何やってんだろう自分は」みたいな思いにかられる。

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 洗濯物を終えて畳んでから病院を出たのは6時過ぎくらいだったか。それから家に戻り、カミさんを拾ってスーパーへ買い出しに。自分の時間などまったくないまま1日が終わった。