退職一日目~口座開設とか

 前夜、かなり早くに寝たので朝5時前に目を覚ます。このへんなんかステレオタイプの老人みたくて、ちょっといいかも。

 カミさんが病院での健診があり、8時には家を出たいというので、カミさんを風呂に入れる。それから朝飯の用意をして、いつものように子どもの弁当を作る。まあそういうものだ。

 カミさんを病院に届けてから、病院回りから周辺の住宅街を1人で散歩することにする。薄曇りで時々霧雨模様の朝だが、まあまあ気持ちが良い。そんな風に朝の住宅街を歩くなんていうのもほとんど初めての経験。一応、iPhoneブルートゥースイヤホンでバレンボイムのベトーベン1番を聴きながらやや速足で歩く。気がつくと一人、二人、同じような男性、ようはジイさんたちが同じように散歩しているの見かける。年よりの散歩はもう少し早い6時台、7時台なんじゃないのかと思わないでもない。まあ人により、少し遅めの散歩組もいるということか。

 事前に調べていてその近所に信用金庫の店舗があるのを知っていたので、9時ちょい過ぎ、開店してすぐの店内に入り、窓口で新規口座開設を頼む。これまでは都市銀行三菱UFJ一本しか口座を使っていない。さすがに少しは分散した方がみたいなこと言ってくれる友人もいるので、退職を機に地元の信金か地銀、もしくは郵貯に口座を作ろうかなと考えていた。まあ僅かばかりだけど、慰労金みたいなものも出るには出るから。

 30分くらいで大体の手続きは完了。病院へ戻るとカミさんの健診はまだ終わっていなくて血液検査とかやっていた。検査の後は会計とかを手伝って11時頃に病院を出る。それから駅近くのショッピングモールに向かい、そこでカミさんと別れてすぐ近くの郵貯に同じく口座を作りに行く。15分くらい待たされたところ、窓口で以前作った口座が生きているのでその口座を閉鎖しないと新たな口座を作れないという。郵貯の口座など持った覚えはまったくないのだが、多分何か付き合いで作ったものがあるのかもしれにあ。当然、通帳もカードもない。ただし閉鎖の手続きに2~3週間かかるというので、郵貯は断念する。

 その後、カミさんと夕食を食べた後で一駅先のところにある地銀に行って再び口座を作り、まあまあ本日のミッションは終了した。しかし信金だとその場でカードとかも発行となるのだが、銀行はだいたい10日くらいしてから書留で送ってくるということになる。このへんも信金の小回りというやつかもしれない。年とっても初めて知ることってけっこうあるもんだ。

 それから前日、車に積んでおいた家族三人分のスキー板を廃棄すべく、毛呂の不燃物処理場まで行くことにする。ここは粗大ゴミの持ち込みで何度か利用している。スキー板はずっと物置に置いてあった自分のものと、この前に介護ベッドを入れたときに、前のベッドの下から見つかったカミさんと子どもの分の三組。まあ我が家的にはもうスキーをすることはないだろうし、もし子どもが始めるということになれば、そのときは新しいものを買うのがいいだろう。最早ほとんど感慨もなく、ほとんど事務的に粗大ゴミとして捨ててくる。費用は重量でカウントするのだが、わずか200円だった。これは多分基本料みたいなものか。

 これからしばらく、我が家の断捨離を実行していくことになる。10年以上前に引っ越した時から開かずのダンボール類も多数あるし、グルニエの整理とかもしたい。これからしばらくは粗大ゴミの廃棄とかで何度もこの処理場には足を運ぶことになりそうだ。

 とりあえず退職して一日目はカミさんの健診に付き合い、預金口座を二つ作り、スキーを廃棄して終了した。退職後の手続きとかこれからいろいろ手をつけなくてはいけないだろうと思う。さらには今まで全然できていなかった家のガラクタ類の整理とか廃棄。そんなこんなで年内は終わっちゃうのかなとか、なんとなく漠然と思っている。そういう目の前のあるべきことがあるうちはいい。でも、いつかはそういう作業も終わる。なんにもやることがなくなったら、それを思うにつけ、少々淋しい気持ちになる。