カミさんの通院の送迎

 昨晩、明日は病院に行くからとカミさんに言われる。3ヶ月に一度の定期的な病院での診察である。介護保険や身障者手帳のための数年に一度の診断書を書いてもらうこともあり、いちおう主治医として脳神経内科の医師に診てもらっている。といっても、だいたい診察は数分、お変わりはありませんかという問診程度、あとは頭痛薬を処方してもらうだけ。

 勤めている頃はだいたい半休をとりカミさんを病院まで連れて行っていた。まあ、タクシーを呼んでカミさん一人でも通えないこともないのだが、家、病院、勤務先が近いこともあり、ここ10年くらいずっと続けていること。今は仕事辞めたこともあり、これも当然続けていくことになる。

 しかし仕事を辞めてからというもの、なんだか医者通い、病院通い、それも自分のではない付き添いみたいなものばかり続けている。カミさんと兄のものばかり。それと普通に家事しているだけで、日々が過ぎていく。

 まあ仕事をしているときも同じようだった気もするし、それはそれでよくやっていたなとか思ったりもする。でも、それは多分仕事にも影響はあっただろうし、会社人的にいえば職場に迷惑がかかっていたかもしれない。意思決定がメインの立場だったから、なんとかなっていたのかとも思うけど、ある意味早期に辞めて正解かもしれない。

 診察から薬局で薬をもらうまで、割とすぐに終わる。早く帰ってとも思ったが、カミさんはお気楽に昼食はとか、ちょっとドライブへみたいなことを言っている。仕方ないので、近場でどこかとちょこっと検索。飯能の秩父御嶽神社をチョイスしたのだが、実際行ってみると坂と階段ばかりなので断念。仕方なく日高の巾着田に行く。

日高市・曼珠沙華の里「巾着田」公式ホームページ

 拍子抜けだったのは新型コロナの影響で、曼殊沙華まつり開催中止だけでなく、なんと曼殊沙華を開花前にぜんぶ刈り取ってしまったとか。たしかここの曼殊沙華は500万本くらい群生してると聞いてる。それを密を避けるためまつりの中止だけでなく曼殊沙華をみんな刈り取ってしまうという。これはちょっと驚き。

 まあ、花咲いていればまつり中止といっても人は来てしまうだろうし、それなら花咲く前に刈り取ってしまえというのもわからないでもないけど、それでもどうかと思う部分もある。曼殊沙華には罪はないけど、やはり新型コロナはいろんなことに影響してくるし、少しずつ社会の細部が壊れていくようにも思う。

 車椅子を押して公園内をゆっくりと回る。曼殊沙華はほとんどないが、所々にちょっとだけ咲いている。ここには子どもが小さい頃になんども訪れている。カミさんが病気になる以前もそうだし、病気になってからも数回来ているか。子どもには水具を着せて川遊びをした記憶がある。子どもはここでの水遊びが大好きだった。

 公園内のあちこちに看板が出ていて、そこには「マムシ注意」みたいなものがある。以前はこんな看板あまり見た覚えがないのだが、目撃情報とかあるのかどうか。ニョロが嫌いな自分としてはちょっとばかり緊張感が。割とこういうところでは見る機会が多いので、人からは探して回ってるのではないかと揶揄されることもある。

 午後の散歩を終わらせてから、巾着田の近くにある担々麺屋に入って遅い昼食をとる。カミさんはもう少しドライブを楽しみたい様子だったが、こっちはもう運転していても睡魔が襲ってくる状態で家に帰ることにする。

 帰宅後は庭のラティスに絡みついた藤の枝を全部刈り取った。なんか枝が太くなるにつれてラティスを歪ませていて、このままいくとラティスが割れそうな感じになっていたので、これは早いことやっていこうみたいに思っていた。

 作業自体は30分かそこら。やや太い枝はのこぎりを使い、後は剪定鋏を使ってからみついたものを全部取り去る。終わってからはなんだか疲れが出たからか自室で眠ってしまい8時頃に起こされてから夕食を作った。