これも昨年に引き続きのことである。
ライブハウス - トムジィの日常雑記
妻も楽しみにしていたようで、ある意味ここに行くために都内に宿を取ったといってもいいくらいだ。
ビートルズのコピーバンドによるライブである。昔はそれこそ週に1度くらい行っていたのに、埼玉に引越してからというもの、ほんとうに足が遠のいてしまった。おまけに妻に病気である。たぶんもう妻とは二度と行くことはないだろうとも思っていたのだが、去年無理やり宿を取って家族で行ってみた。えらい出費といえばそれまでだが、それでも年に一度のことである。
障害者になった妻にとっても懐かしい場所、懐かしいバンドなのである。年に一度のご褒美みたいなものと割り切っている。
今回、妻は会社時代の友人を誘っていて、六本木の交差点近くで待ち合わせをした。この方は私より4〜5歳上の独身女性なのだが、バイタリティ溢れる方で、英語やフランス語を独習しているし、毎年ヨーロッパに遊びに行っている。
ボンジョビのファンだとかで、今度来る公演に盛んに誘われもした。
Abbey Roadはお盆休みのせいか、早くから満席状態になっていた。相変わらず平均年齢が高い。私と同世代、あるいはもっと上の団塊の世代の方もずいぶんといる。リクエストに寄せたコメントを見ると、私同様にお盆休みで地方から出てきた方も多いようだった。
年に一度の六本木でのライブ、我が家にとっては小さな贅沢ではある。そしてまた我が家の娘にとってもビートルズの音楽が、普通に、普通に享受されていけばいいとも思う。40年以上昔の、20世紀のポップ・ミュージックが普通に、本当に普通に受け入れられていけばいい。けっして博物館に飾られた音楽としてではなくて。