修善寺桂川沿い遊歩道(11月27日)
修善寺(寺)の東海一庭園を観た後に行った。桂川沿いの遊歩道を通って竹林の小径に向かう。
桂川沿いにはもみじなどが少しずつ色づき始めている。修善寺自然公園のもみり林に比べて低い場所にあるのでせいぜい3~5分程度だが、もともと整備された景観地なので雰囲気はいい。ここにもウィークデイながら、多くの観光客(主に外国人)が来ていた。
韮山江川邸(11月27日)
修善寺のあと宿のある伊東とは逆方向になるが、ナビで確認すると30分足らずということで韮山の江川邸に行ってみることにした。ここも今年の4月に訪れているし、それ以前にも何度か訪れている。
ここの主であった江川英龍は、幕末期の韮山代官であり開明的な人物であった。幕臣でありながら、尚歯会のメンバーでもあり、渡辺崋山や高野長明とも親しかった。また高島秋帆に弟子入りして西洋砲術を習い、さらにこれを改良した西洋砲術の普及をすすめた。江戸で江川塾を開き、そこでは佐久間象山、大鳥圭介、桂小五郎らも学んでいる。
ペリー来航後は幕閣からの命により、品川沖台場の築造を行った。今のお台場である。さらに韮山反射炉の建造や、近代的な農兵軍を組織するなど試みたが、激務のため55歳で急逝、それらの事業は息子の代に完成している。
もしも江川英龍が生きていたら、勘定奉行などの高位の役職についていたはずであり、幕閣の中心を担っていたかもしれない。そうなると戊辰戦争はもう少し違う形になっていたかもと、まあいつもの歴史のIFである。
こういった江川英龍にまつわることの大方は実は、みなもと太郎の歴史漫画『風雲児たち』を愛読することで仕入れた知識だ。漫画もまたためになるとは常々思っていること。
さらに江川邸については、通信教育の芸術教養講義の空間デザインの中でとりあげられていたなんてことがあり、割と親近感がある。
今回はというと、紅葉の時期にはふだん公開されない江川邸裏の内庭が期間限定で公開されるということだったので、行ってみたいと思った。期間は11月23日~12月8日まで。
着いたのは3時半過ぎ。江川邸の開館時間は4時半までで受付は15分までということでほぼギリギリセーフ。内庭は公開中だが紅葉はまだ全然進んでいないとのことだた。で行ってみると、竹林や裏山の雑木林の前に池があったりして、それなりに趣があるにはあるのだが全体的に青々している。とても晩秋の風景ではない感じ。
とりあえず内庭を一周してから江川邸の屋敷内に戻り、広い土間の上、高くて重い天井を支える小屋組みを眺めたり、邸内から外を眺めたりした。
ステーキサロン・カーボーイズ (11月28日)
伊豆には何度も来ているのだけど、ちょっとばかり気になるけどちょっと入るのを躊躇するというか、タイミングがあわないでそのままみたいな店がいくつかある。伊豆高原から伊東にかけて国道135号を走っていて、ちょうど川奈あたりのとこでステーキハウスがあるのは以前から知っていた。
今回、いつものように昼飯をきちんと食べていなくて、伊豆高原あたりから箱根を目指そうとしていて、妻がおなかが空いたというのでどこかに入ろうと思い、車走らせていて、そういえばあのステーキ屋ってどうかなと思い入ってみることにする。
カーボーイズという店名そのままにアメリカンスタイルというか、西部劇のサルーンを模したような雰囲気。そしてマスターが一人でやっている店。あとでネットとかでググるとかなりキャラの強いマスターとして一部では知られているみたい。
多くの一見さんがその濃いキャラの洗礼を受けるように、170gのステーキでは足りない、最低220gにと強烈に勧めてくる。もう歳だからそんなに量はいけないと言っても、ここらの年寄りは400gを食べるよとかなんとか。
とりあえず強い押しをやり過ごして、自分は170gのステーキ、妻はハンバーグにした。そしてここはマスター一人でやっているので完全セルフ。出来上がった料理をマスターがカウンターに出し、それを各自テーブルまで運ぶ。ナイフ、フォークも同じ要領。サービス的なものはまったくなし。ステーキの焼き加減も全部おまかせ。ハンバーグはきちんと火を入れるため多少時間がかかる。
でもっと味の方はというと、まあまあ美味かった。ファミレス系のところよりは美味い。ステーキ、ハンバーグともに付け合わせは山盛りのもやし炒めだけというシンプル。多分、このへんでコスト抑えているんだろうなと適当に思った。
まあ次来るかどうかは判らないけれど。
伊豆スカイラインからの富士(11月28日)
伊東から箱根に向かうときは、宇佐美から亀石峠に向かい、そこから伊豆スカイラインに入る。今回の旅行でも前日、修善寺に行ったときは往復で亀石峠へと向かう県道19号を通った。そして最終日もまた宇佐美から県道19号で亀石峠、そこから伊豆スカイラインに入る。そして伊豆スカイラインを通るとき、天気が良いとやっぱり富士山を見たくなる。
いつも車を止めるのは玄岳近辺の池の向駐車場か西丹那駐車場。いずれも展望スペースがあり天気が良いと眺望も良い。今回はちょっと風が強くて寒かったけれど、そこそこの富士山を見ることができた。
そしてちょっとだけ右流れにしてみる。
構図の本なんかによると、右流れは不安を表すのだとか。視線が右に流れていくと、右端に流れを受けるものがないという。それに対して北斎の《凱風快晴》のように右受けー左流れは安定しているのだとか。このへんの感覚は今一つ理解できていないかもしれないけど。