伊豆旅行2日目。
前週の埼玉での紅葉見物はなんとなく空振りというか、色つきは1~2割くらいという感じだった。伊豆で紅葉の名所はどうかと調べると修善寺あたりにそこそこ有名なところがある。でも埼玉で1~2割で、それよりも南にある温暖な伊豆ではあまり期待できないかなと思ったが、行ってみることにする。
修善寺自然公園は修善寺温泉から少し上った山稜にある。去年行ったことがある有料施設の修善寺虹の里を含めた広大な自然公園で、その一部が無料の梅園やもみじ林になっている。修善寺自然公園と虹の里は別々の施設と思っていたのだが、ウィキペディアによれば虹の里の前身が自然公園とある。でもいざ行ってみると、虹の里の手前に自然公園のもみじ林があり、駐車場もまったく別だったりする。自然公園の無料駐車場に行って車いす利用と係の人に告げると、少し手前にあるバス専用駐車場の奥に止めるスペースがあるということでそっちに回った。
バス専用駐車場の奥にそこそこ車を止めるスペースがある。駐車場ともみじ林の入り口は近接していて便利。ウィークデイで空いていたけど、多分、この時期だと土日はすぐにいっぱいになるみたい。そして観光バスもじょじょに止まり始めていて、外国人観光客や、高齢者中心の団体さんも続々とやってきた。
そしてもみじ林なのだが、左手がまさにもみじの林、右手は開けたやや斜面の広場がずっと続いている。その間の小径を延々と上るのだ。まあある程度は予想してたけど、これはまた車いすを押しての苦行の始まりだった。
そして肝心の紅葉はというと、色づきがたぢぶ進んでいる。とはいえまだまだ赤よりも黄色が多い感じ。それでも埼玉の紅葉に比べればだいぶ色づいている。
なだらかな傾斜の小径は途中でけっこうきつい坂道になる。真ん中が広めの階段になっていて、その両側がスロープ形状になっている。でもそのスロープが狭く、おまけに坂が途中で大きく湾曲しているので、ちょっと車いすを押して上るのは無理。そこで階段が始まるところに車いすを押して、妻には歩いてもらう。自分が手をひいてゆっくり、ゆっくりと。
だいぶ混んできていたが、それでも両側のスロープもあるので、他の観光客は自分たちを普通に追い抜いていくし、下るひとたちのジャマにもなっていない感じ。でも、ずっと車いす押してきて最後に妻の手を引いてというのは、妻も大変だけど、自分もけっこうしんどかった。
でも紅葉はそこそこに美しく、やっと紅葉狩りをしてるみたいな実感がわいてくる。まあまあ来て良かったかなと思えるような。
そして頂上付近の富士見展望台からはくっきり富士山も見える。
そして個人的にはこれがこのもみじ林でのベストショットかなとは、まあ単なる自己満足だけど。緑、黄、オレンジ、赤が混ざり合ってその向こうに青空がのぞいている。なんとなく印象派の筆触分割みたいな感じで、見ているこちらの目の中で混ざり合うような。
さらに赤く燃えるもみじ。やっぱり陽当たりが良いところの紅葉はより赤くなるような感じ。
修善寺自然公園の紅葉はかなり良い感じだったか。来年また来るかどうかは判らないけれど、11月末から12月初旬にはいい雰囲気の紅葉が見られそう。もっとも車いすを押してあのダラダラ坂道を上るのは、ちょっとしんどいかもしれないけれど。