年も押し迫っての伊豆旅行

 27日、28日と年も押し迫っての小旅行で、また伊豆に行ってきた。数えたら今年は4月、6月、9月に続いて4回目になる。泊まるのは伊東の健保の宿。健保の保養所の中では一番新しく、バリアフリーも充実しているということが一番の理由。

 こう何度も行っているとマンネリという感じもしないでもないけど、自分的には家事、世事から解放されてというのが一番。あとはおさんどんなしで、そこそこ美味い料理が食べることができるということか。妻はというと、まあおでかけできればある意味なんでもいいみたいだ。

12月27日(水)

 朝、出遅れて家を出たのが9時半頃。旅行的なワクワクや緊張感もなにもあったものでもない。旅行のどちらかで美術館納めみたいなことを思っていたので、そのまま箱根のポーラ美術館に行く。そのことはまたおいおい。

 まずは御殿場から箱根に向かう途中で見た富士。

 

 そしてポーラ美術館から伊東への道のりは、箱根峠から静岡県道20号熱海箱根線、伊豆スカイラインを通って亀石峠から宇佐美に降りていくという道のりだ。ポーラ美術館を3時半くらいに出たのでやや余裕あるかと思ったが、夕暮れ時の山道、くねくね道で空いているけど、けっこう時間がかかる。夕食が6時からなので出来ればその前にひと風呂と思っていたのだが、まあいつものごとく6時ギリギリになった。

 途中、駿河湾方面を望む絶景ポイントというか、展望スペースが何か所かある。いつも同じようなところに車を止め、同じような景色を写真に撮る。何度かこの雑記にもアップしているが、ほとんど同じような写真だ。マンネリともいえるし、ある種の定点感想みたいな感じもする。

 

 

12月28日(木)

なぎさ公園

 

 1日は美術館、もう1日は妻の希望に沿って観光と考えていた。伊東に何度も来ているのに、実は伊東自体の観光をほとんどしていない。特に駅周辺から海沿いにかけてだと、妻は一度も行ったことがないという。自分はというと、20代の頃に会社の同僚との飲み会旅行で伊東に泊まった時以来かもしれない。かれこれ40年近く前だ。

 伊東の市街地を周遊するとなると、車をどこに止めるかということになる。そこで海沿いのなぎさ公園の市営駐車場に止めることにする。多分、土日はけっこう混んで入れないこともあるだろうが、年末のウィークデイ、しかも午前中ということで駐車場もガラガラだった。

 なぎさ公園は海の真ん前にある。公園内には伊東市在住の重岡健治氏の彫刻作品が多数屋外展示jされている。なかなかに雰囲気がよい。

 

 海の向こうには初島もみえる。あそこに行ったのは9月で、一周して汗だくになったことを思い出した。

松川遊歩道

 なぎさ公園の駐車場に車を置いて、そのまま市街地の方へ行ってみる。まずは松川遊歩道という松川(大川)沿いの小径を歩く。

松川遊歩道 - あの人が語る伊豆の魅力「いずみーる」 (閲覧:2023年12月30日)

 

 

 遊歩道を歩いているとあちこちに木下杢太郎のことに触れたプレートや看板がある。そういえば地図には木下杢太郎の記念館もあるという。あとで調べると伊東は杢太郎の生地だという。

 木下杢太郎、詩人にして評論家、医師としても有名だが、それ以上に自分などには彼が描いた草花の素描をよく覚えている。『百花譜百選』だ。遊歩道にはそれについて紹介する看板も出ている。

 

 『百花譜百選』は豪華な限定本として岩波から出ていた。けっこうよく客注が入ったことを覚えている。のちに文庫にもなったと聞く。

木下杢太郎 - Wikipedia (閲覧:2023年12月30日)

 あとで木下杢太郎記念館にも行ってみたが、残念ながら28日より年末年始の休業となっていた。

 その後は、遊歩道沿いにある古風な文化施設東海館のところにも行ってみた。入場料を払って中に入れるようなのだが、古い建物で靴をぬいで入るようだ。こちらは車いすだし、靴をぬぐとなると妻は介護靴をぬいで装具で歩くことになる。ちょっと面倒だったので入口から中をちょっとのぞいただけにした。

 

 
大室山

大室山登山リフトオフィシャルサイト

 ここに来るのはずいぶんと久しぶり。5年以上10年未満くらい。前回行ったときも事前に調べていったが、リフトに乗るときに一度止めてくれるので、車いすからリフトに乗り移ることができれば頂上まで行ける。ただしリフトを止めるということは、すでに乗っている人にはちょっと不安な思いをさせるかもしれない。

 車いすは麓駅に置いておき、頂上駅では備え付けのものを借りる。ただし頂上はアップダウンがあるので車いすでの一周はできないので、頂上駅付近で景色を見るだけ。前回は二人でそこに留まったけど、今回は妻を休憩所に残して自分だけ一周した。一周は約1キロで10分ちょっとで回ることができる。多分、こんな風に回るのも最後かもしれないかと思ったりもした。

 景色はよくて、かすかに伊豆大島も見える。富士は雲に隠れていた。

 

 

 

 

 そして帰りのリフトで麓に降りてみると車のタイヤがパンクしていた。

旅先でのパンクについて - トムジィの日常雑記

伊豆高原グランイルミ

[公式]伊豆高原グランイルミ~9thシーズン~ |GRANILLUMI

 パンク修理の後、盛り下がった気分を少しでも上げるため、というか元より最後にここを訪れようと思っていたのが1年ぶりのぐらんぱる公園のイルミネーション。去年見たときはイルミネーションの規模にびっくりしたけど、二回目となるとまあ普通というかなんというか。それでもタイヤの交換で思わぬ出費となってだだ下がりの気分が多少回復したというか。

 割と機転が利いたこと、仕事納めの日でも運よく業者が対応してくれたことなどから、レッカー移動、自腹で交通機関利用での帰宅を回避でき、自力で移動できるということで、こうやって旅行最後に観光もできて良かったと、まあ気持ちを切り替えるみたいな部分もあったような。

 とりあえずイルミネーションひキレイでした。

 

 

 

 

 

 寒い中、大道芸やっている若者がいてなかなか見応えあった。ぼくゆうという人らしい。調べると行政書士練馬区議選に出たりもしているらしい(落選)。まあいいか。