八景島シーパライダス (7月14日)

 三浦半島、実はあまり観光するところがない。

 三浦海岸まで行くと、城ケ島に行くか剣崎あたりを回るか。少し戻って横須賀や観音崎へ行くとか。それを思うと数年前に閉館となった油壷マリンパークのことが惜しまれる。あそこに行けば、その後油壷あたりをぶらぶらしたりとかできたのにね。

 ということで、海に近い観光地となればやっぱり水族館に行かねば(どこが)。

 宿の三浦海岸が高速道路で戻り、金沢八景にある八景島シーパラダイスに行くことにした。ここに来るのも多分14年ぶり。その前に一度来ているはずなので、通算三度目になるか。

 しかしここに来るたびに思うのは、ここら一帯が埋立地であること。もともと遠浅の海岸だったところを全部埋め立てて、あらたに人口の海岸と島作っちゃったんだから。なかなか横浜市もやることがエグいというか。

 大昔、小学生の頃には自転車でよく訪れた。夏は午後遅くに来てちょっと海水浴して、そのまま海パンにTシャツで自転車に乗って帰る。途中で銭湯に寄ってなんてことしてたなあ。

 ここの海岸は本当に遠浅で、かなり遠くまで泳いでいっても足がついたりした。昭和の、20世紀の、少年時代の朧気な記憶だ。海岸が八景だったか文庫のほうだったかはちょっと覚束ない。

 埋め立て事業についてはこのサイトに記録が残っている。

泥亀新田と沿岸部埋立 横浜市金沢区 (閲覧:7月20日

 しかし埋め立て前と後、景観はがっつり変わってしまった訳だ。

 

 まあ失われた景観、ノスタルジーに浸っていてもしょうがない。

 現代の観光である。

海・島・生きもののテーマパーク|横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE

 ここは水族館ゾーンと遊園地ゾーンが併置されているが、両方を観て回ると丸々一日かかる。しかも乗り物フリーパスのチケットにするとかなり高い。なので水族館だけのチケットにすると。身障者割引やらシニア割引やらでお得に入れることは入れるけれど、それでもけっこうお高目ではある。

 そしてこの水族館は、1Fから4Fまである。エレベーターには車椅子利用やお子様連れのベビーカーが列をなす。広いスペースなので周回にスロープでもあればいいのにと前回来た時に思ったかどうかは覚えていないけれど。

 まあお決まりの大回遊水槽やアシカ、ペンギン水槽見て、これもお決まりのイルカショーを見たり。まあまあ楽しいひとときを過ごしました。

 

 

 

 しかしなにかで読んだけど、イルカの平均寿命はだいたい30年くらいだけど、水族館のイルカは7年程度だとか。生簀で飼われて芸を仕込まれるのは、なかなかストレスなんだろうなと思いつつも、こうやって観光として受容している立場では、ちょっと微妙な感じ。まあそういう難しいことは忘れて楽しめばいいとも思うけど、どこかでちょっとしたもやもやを感じたりも。

 昔はもっと素直に水族館を楽しめたのだが、いろいろと情報が氾濫するなかで、世の中は単純ではないということも判ってきている。あと50年もしたら、こういう動物を使ったショーはみんなアウトになってしまうかもしれないなと思ったりも。

 

 まあ最後は小動物や鳥たちを見て過ごしました。