65歳からのハードロック、ヘヴィメタ入門継続中である。
今回はガンズ・アンド・ローゼズの巻。まあ名前は聞いたことがある。なんなら何曲かは聴いたことがあるはずだが、CDを通して聴いたことはない。そもそもいつ頃のバンドが微妙で、話の中に出てくれば、ああそういう騒がしいのあるよねくらいの感想しかない。でもって簡単におさらいしてみる。
1985年活動開始か、まあこの手のバンドとしては割と普通か。それでもすでに30年以上のキャリアとなる。例えばジューダス・プリーストやAC/DCなんかは70年代後半あたりからキャリアをスタートさせているから、後進といってしまえばそうかもしれない。これもまだほとんど聴いたことがないメタリカあたりも1981年あたりから出発してたりするから、ガンズ・アンド・ローゼズもほど同時期ということになる。
メンバー的にはいくらなんでもボーカルのランディ・ローズやギターのスラッシュあたりの名前は耳にしたことがあるけど、まあほとんど知らない。しかし60の坂をコロコロ転がりゆく今、なんで30年以上前の騒がしいの聴いてるのかと思ったりもする。でも、例えば20代、30代の頃に、時代にして80年代から90年代にかけてだけど、その頃は50年代のハードバップや40年代のスイングとかを聴いてたりした。なんていうか、今を知るためには時を遡行する、歴史を知るみたいな、そういう志向性があるんだと思う。
なので、今更に80年代の騒がしいのを聴いているという訳である。
でもって、この「グレイテスト・ヒッツ」である。収録曲は14曲。
- Welcome To The Jungle
- Sweet Child O' Mine
- Patience
- Paradise City
- Knockin' On Heaven's Door
- Civil War
- You Could Be Mine
- Don't Cry (original version)
- November Rain
- Live And Let Die
- Yesterdays
- Ain't It Fun
- Since I Don't Have You
- Sympathy For The Devil
おっ、カバー曲が3曲も入っている。ディランの『天国への扉』、ポールの『死ぬのは奴らだ』、ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』である。この選曲がまた微妙。しかも割と原曲に忠実な感じで、こいつらこういうの聴いてきたんだな、こういうのやってみたかったんだなみたいなのを感じる。なんかえらく好感度が上がる感じ。
全体としてはやっぱり80年代という時代的な限界があるんだろうけど、音にあまり電子的なものもなく思ったよりもうるさくない。エモーショナルなバラードにしろ早い曲にしろ、普通に聴ける感じだ。出始めの頃、80年代には斬新かつ死ぬほどうるさい演奏だったものが、21世紀の今となってはなんというか、クラシカルな感じで聴ける。もちろん演奏もボーカルも相当に上手い。まあ普通に一流バンド、先進性と商業性がきっちりミックスされていて、やっぱり売れたバンドというのはこういうものかと思ったりもした。
カバー曲以外では、まあニワカ的に聴いているので、やっぱりデビューアルバムのヒット曲『Welcome To The Jungle]』、4曲目の『Paradise City』といった売れ線の曲が普通に聴き安かった。
この後、このグループのアルバムを揃えるかというと、それはちょっと微妙かもしれない。AC/DCもとりあえずベスト盤1枚で良さげなので、ガンズ・アンド・ローゼズもこの1枚だけをしばらくお供にしてと思っている。そのうえで次はオジー・オズボーン、メタリカ、アイアン・メイデンあたりにチャレンジしようかと思ったりもしている。