伊勢志摩・奈良に小旅行してきた

 10月28日から4日間、伊勢志摩・奈良に小旅行に行ってきた。

 例によって健保の契約しているネムリゾートが抽選で当たった故。

 伊勢志摩で二泊なんだが、今回は奈良に行こうと思いビジネスホテルにも一泊して三泊四日の行程となった。

 去年の10月には東北に三泊四日の旅行をしている。なんとなく秋にはロングドライブの旅行みたいな感じもする。一方で年齢的にはそろそろ1000キロ超えの車での旅行はそろそろ限界かなと思ったりもする。ということでなんとなく伊勢志摩に行くのもこれが最後かもしれないと思ったりもする。

 伊勢志摩に行ったのは通算でどのくらいになるだろう。この雑記の記録、それ以前の記憶を巡るとだいたいこんな感じだろうか。

1.1998年7月

2.2002年7月

3.2008年7月

4.2009年5月

5.2019年7月

6.2021年6月

7.2022年5月

8.2023年12月

 今回で9回目である。その時々に必ず伊勢神宮の内宮を訪れているので、お伊勢参りも今回で9回になる。基本無宗教無神論の人なので、神社は観光的に行くだけなのだが、30年近くで9回お伊勢参りはなかなかに多いなと改めて思ったりもする。関東住まいなのに、例えば明治神宮に何回行っただろうか。たぶん1回か2回か、そんなところだ。まあこれも健保の宿があるから。そんな感じだろうか。

 ネムリゾートはそこそこのグレードなので健保の抽選でもなかなか取れない。現役時代はどうしても土日中心になるため、倍率も高かったのだろう。初めて行った1998年は子どもが1歳になる前だっただろうか。たしかワールドカップのフランス大会、そう日本が初めて出場した年だった。部屋のテレビで深夜、フランスVSイタリアの準々決勝を見ていたことを覚えている。0-0でPK戦にもつれ込みフランスが勝ったが、スリリングな展開の0-0引き分けに思わず最後まで見続けてしまったっけ。

 2002年の時は蒸し暑いなか、伊勢神宮内宮を回る間、ずっと子どもを肩車していた。子どもは4歳くらいだったか、なんか途中から眩暈がするくらいしんどかった。すぐに「抱っこ、抱っこ」と言い、肩車をするとご機嫌になる甘えん坊さんだった。

 そして2008年はもう妻が車いす生活になっていた。病気で片麻痺になってしまってからは、ただでさえ行動が制限されるのだからと、とにかくいろんなところへ連れて行った。本人も「次はどこへ行く、どこへ行こうか」を口癖のようにしてお出かけがある意味唯一の楽しみになった。まあそれが旅行を続けてきた理由の一つかもしれない。

 2020年にリタイアしてからもけっこうな頻度で伊勢志摩には行っている。2021年はまだコロナが終わっていなかったので、ウィークデイでも賑わうおはらい横丁に人がまばらみたいな感じだっただろう。

 前回行ったのが2023年の12月で、それ以降は抽選で外れまくっている。ウィークデイでもそうなのである。たぶん自分のようなリタイア組が多数申し込むのだろう。まあそれは仕方のないことだとは思う。今回もダメもとで申し込んだのが当たったので、逆に驚いたくらいだ。

 そしてせっかく伊勢志摩に行くのなら、もう一泊してどこかに回ろうかとなった。最初に思いついたのは吉野。桜の時期ではないが、そろそろ紅葉もあるかとそんなことを考えた。妻はたぶんテレビの番組で知ったのだろうか、十津川村に行きたいと言う。でもどっちもけっこう遠い。特に十津川村は奈良というよりも和歌山、それも半端ない山の中だ。

 去年、東北とか長野に行ったときに利用したのはビジネスホテルのルートインだ。これはまあ安いというのが一番の理由。そこで奈良のルートインを調べると桜井駅前にあるという。どこだよ桜井って。よく判らないが奈良市から南下して天理市を少し行ったあたりらしい。知らないなそこ。ただし桜井からさらに南下すると吉野に行ける。なので伊勢志摩から吉野に行ってから一泊、その後は奈良公園の方面の観光とかそんなことを考えてこちらに予約をいれた。

 しかし桜井市ってまったく知らない地名だ。行ってみる近鉄とJRが通っていて、なんとなくベッドタウン風。駅前にもとくに商店街とかもないのだけれど、駅前には「仏教公伝の地」とある。なんでも仏教をもたらした百済からの使節が、大阪難波津から大和川を上って到着したのがこの地なのだとか。本当だろうかね。

仏教伝来の地/桜井市

 そのせいかどうかは分からないけれど、ルートインに宿泊したときにはなぜか僧侶の集団が宿泊していた。近くで研修でもあったのだろうかしらね。なので夕食を食べに行った近くの中華料理屋でも坊さんが私服に着替えて、酒食をなさってました。山盛りの唐揚げやら餃子やら、紹興酒ハイボールなどなど、締めはなぜかオムライスを食されておりました。まあどうでもいいことだけど。

 さらにいうと桜井市には纒向(まきむく)遺跡、箸墓(はしはか)古墳などがあり、ここが邪馬台国卑弥呼伝説というか、邪馬台国畿内説の中心になっているということらしい。道路を走っていても、あちこちに卑弥呼の里みたいな看板が目に入ってくる。

 でも繰り返すけど、奈良県桜井市なんて町があるのは今回初めて知った。いやなんていうか長生きはするものだ。70年近く生きてきて初めて知る土地。そういうのが沢山あるんだなと改めて思ったりもする。来世があればもっといろいろなところへ行ってみたいとつくづく思う。日本だけでもそうなのだから、世界には本当に知らない場所が沢山あるということ。まあ月並みな感想ではあるけど。

 

 初日は伊良湖から鳥羽まで伊勢湾フェリーを利用した。新東名降りて豊川から伊良湖まで下道で行くとだいたい1時間と少し。フェリーに乗っている時間が1時間なので、その間に伊勢湾道路から伊勢自動車道へと行くとたいして時間は変わらないかもしれない。でも1時間船で休めることから今回はこういう選択をした。

 伊勢湾フェリー伊良湖から鳥羽に向かうのはこれまで二度、鳥羽から伊良湖へは一度利用している。まあまあ快適な船旅だ。一度、船からイルカが泳ぐのを見たこともあった。あれはいつ頃だろう。

 フェリー乗り場に着いたのは12時10分くらい。係の人にきくと20分で船が出るが、それに乗るかと言われる。そこですぐ車を降りて切符売り場まで走る。車に戻ったのは15分過ぎでギリギリセーフで乗船した。

 伊良湖付近はけっこう風が強く海も荒れていたが、じょじょに落ち着いてきて、鳥羽に着いた頃にはほとんど風もなかった。

 

 

 

 

 

 その後、初日は鳥羽水族館へ。

 二日目は伊勢神宮内宮、猿田彦神社伊勢神宮外宮などを回った。

 宿で天気予報を見ると30日までは天気がいいが、31日は雨になるという。当初は30日に吉野からキトラ古墳あたりを回って、31日に奈良市内を周遊みたいなことを漠然と考えていたが、最終日が雨ということで急遽30日と31日に奈良市内を周遊することにした。

 30日は昼過ぎに奈良市内に入り、東大寺奈良公園春日大社などを回り、31日は興福寺奈良国立博物館を周遊した。奈良は中学生の修学旅行で来たのと、2012年に淡路旅行の帰りに寄った。なので今回は13年ぶりになるのだが、前回のこともほとんど覚えていない。ただ朧気に大仏を見たこと、鹿に鹿せんべいをあげたことなどが記憶にある。

 そして今回思ったこと、奈良は市街地から若草山に向かって全体的に緩やかな傾斜地になっている。東大寺奈良公園、鹿宛、春日大社もずっと緩い坂道を上っていく。これが車いすを押していくと、ジワジワと足腰にくる。13年前も車いすを押していたのに、すっかりそれを忘れていた。

 特に31日は雨模様で、特に午後は本降りになったので、けっこう難儀をした。

 車いすでお出かけの時は、雨が本降りのときはもちろん出かけない。出先などで小雨のときは車いすに常備している折り畳み傘を妻にささせて、自分は濡れながら行く。去年の東北旅行では、中尊寺や松島でけっこう雨に降られた。でもその時はずっと小雨が続く感じだった。でも今回の奈良では午後はほぼ本降り。そのため興福寺のショップでビニール傘を買って、片手で車いすを押して、片手で傘をさすみたいなことをした。それで興福寺から奈良国立博物館へという目と鼻の先まで移動(緩やかに傾斜している)もけっこうシンドイ思いをした。

 車いすを押していると、ちょっとした段差なども前輪を上げないと進まないことが多々ある。今回も歩道や博物館前の遊歩道にもそこそこ段差があり、そのたびに自分は傘をたたんで車いすのハンドルを両手で持って前輪をあげるを繰り返した。

 ということで最終日は興福寺と博物館だけで、本当にお隣同士みたいな場所だけを回っただけだが、自分はけっこう濡れたし、緩やか傾斜の奈良はシンド過ぎるというのが感想でした。

 その後、奈良から山越えして名阪国道に出て、亀山で高速に乗り、伊勢湾自動車道、新東名と乗り継いで帰った。その間はもう集中豪雨みたいな雨で、トラックの横をすり抜けると水しぶきで一瞬前方の視界ゼロになるみたいな怖いこともあった。さらに御殿場の先で事故渋滞90分とかいう情報があり、ナビが案内したのは御殿場JCTから須走IC、そこから東富士五湖道路を通って中央道路へという行程。なんで深夜、半端ない雨の中でこんなところを通るのかとブツブツ言いながら車を走らせ、中央道、圏央道と乗り継いで自宅へ帰ったのは日が変わった頃だった。

 帰宅してから妻を風呂に入れ、旅行中の汚れ物を洗濯したりして寝たのは2時過ぎ。我ながらけっこうタフだなと思う部分もなきにしもだけど、さすがにもうこういうロングドライブは難しくなるんだろうなとは実感した。

 まあとりあえず4日間、楽しい旅行はあっとういう間に終わった。個々の行った場所の感想はまた別の機会にと思う。しかし来年は古希だし、あとどのくらい小旅行続けられるだろうか。