11月の日誌的(闘病日誌?)

11月1日(土)

 日が変わった12時半頃に帰宅。旅行中の荷物を片付け洗濯もした。

 朝、スマホのバイブ通知で目を覚ます。10時から歯医者の予約が入っていた。診察は15分くらいで終了、妻が「朝マック」とか言い始めるが、すでに10時半を回っている。そこでコメダ珈琲へ。ここのモーニングは11時まで。10分くらい前に入ると、運よく席は空いていたが、それから数分もすると満席になってしまった。午前中のコメダ珈琲は中高年の社交場と化している感じ。

 その後、ホームセンターで庭の花の受け替え用にパンジービオラシクラメンなどを購入。帰宅後、庭の植え替え作業を。といっても先週のうちに植えてあった日日草などはぜんぶ引っこ抜いて、牛糞肥料などを撒いておいたので、ならして買ってきた花を植えるだけ。たぶん30分かそこらで終了。あとは少し大きくなり過ぎたツツジを刈り込んだ。

 夜はけっこう疲れがあったためか、夕飯も食べずに寝てしまった。今回の伊勢志摩奈良旅行の走行距離は約1200キロだった。

 

 

11月2日(日)

 妻の実家から米が送られてきていた。子どもと分けるようにということで15キロくらいあっただろうか。

 しかし米をどのようにして分けるか。いつも購入するときには5キロとかを買う。でも炷くときは二号とかだ。体積と重さの換算になるのか、こういうのが実はよくわからない。なのでAIにきいてみる。

米一合は約180cc、約150gです。キログラムで表すと、1kgは約6.7合になります。 

 ということで1号は約150g。なのでいつも夫婦二人で約300gの米を炊いているということになるのか。

 とりあえず15キロを子どもの家分に分けるので、透明ビニール袋二枚重ねにして、せっせと軽量カップで50杯くらい分けてみた。なんかやりながら、たいへん頭のよくないやり方のような気がしてきたがまあいい。トータルで7~8キロくらいになったので、子どもに連絡して持っていくことにした。

 どうでもいい話だが、15年くらい前だったか、ジムにはまったときに3ヶ月で8キロ近く体重落としたことがあった。その頃、スーパーに米買いに行って5キロ袋を持ち上げたとき、これ以上が身体からなくなったのかと、ちょっとした感慨を覚えたものだった。これは本当にどうでもいい話。

11月3日(月)

 世間的には文化の日

 妻は通っているデイケアから休みが多いと言われたので、休日だがデイケアに行くことに。そのため一日のんびりと過ごす。しかし急な休みならともかく、事前に来月は何日行くとケアマネ通じて連絡しているのに、休みが多いと言われるのはなにか納得できない。しかも見た目は普通そうに見えるとはいえ、一応片麻痺高次脳機能障害のある利用者に、直接言うというのも。一度、重要事項説明とかを読み直してみようかと思ったりもした。

11月4日(火)

 ほぼ一日自室で過ごす。

 夕方、妻が帰ってきたので買い物にでも行こうかと思ったが、些細なことで癇癪を起して出かけないことに。最近、どうにもこらえ性がない。これも廊下のせいか。

 そのため、夕飯は冷蔵庫にある材料で、豚の生姜焼き、ホウレン草のお浸し、卵焼き、ナスの浅漬けなど。

11月5日(水)

 午後から歯医者の通院のため出版健保まで。左上の糸切り歯の裏に大きな虫歯ができていて、そこの神経をとることになった。麻酔を多めにうってもらったので、もとに戻るのに時間がかかる。一応、神経をとった後、歯根の部分の治療もしてもらう。

 その後、風邪のかかりはじめみたいで喉が痛むので内科にも通院した。

 そのまま帰るのもなんなので、新宿のSOMPO美術館へ。現在、ユトリロの回顧展をやっている。ここでは以前、ヴァラドンユトリロの母子回顧展を観たけど、けっこうな数のユトリロ作品を観るのはそれ以来かも。ユトリロはその出自もあるが、とにかく都市の孤独者だと思う。その孤独が投影されたパリの街並みは、みなどこか淋しい。淋しい自分はそこに共感するのかもしれない。

11月6日(木)

 前日神経をとった歯を中心に、そのあたり全体から痛みが続いている。神経をとったのに。これは歯痛というよりも、風邪、あるいはウイルス感染などからくる痛みなのだろうか。適当に調べると、神経をとった歯が痛むのは、歯槽膿漏副鼻腔炎とかが検索される。まあもともと歯槽膿漏が年齢相応にあるにはあるけど、どうもそれとは違うような気がする。

 もともと痛みには弱いタイプだけど、とくに歯痛はシンドイ。このズキズキは単に肉体的な痛みだけでなく、心理的なダメージもある。歯痛の憂鬱。

 哲学者や文学者と歯痛の関係性とか、多分そういう本もきっとあるんだろうな。憂鬱系文学の元になるのは、作者が抱える歯痛にあるとかなんとか。

11月7日(金)

 歯医者で処方されたロキソニンのせいか、歯の痛み、風邪の症状は小康状態。それをいいことに、友人と酒を飲む。二週間ぶりくらいだろうか。お互いグダグダ話に花を咲かせた。やっぱり体調が今一つなので、いつもよりかなり早く切り上げる。

11月8日(土)

 風邪、悪化した感じがする。喉の痛みも昨日までは左の上の方がちょっと痛む程度だったのが、全体的に広がった感じ。そして、そしてこれが強烈なのだが、歯の痛みも嶠れる。左側の上の歯はもう全部痛い感じ。しかし神経をとった歯までが痛むというのは、たぶん歯根部分の炎症とかそういうものかもしれない。

 結局のところ、体調今一つの時に酒飲むのはよくないという教訓。といってもまもなく古希の人間が、教訓とか訳のわからんこと言っているところがアホくさいというかなんというか。

11月9日(日)

 風邪、歯痛で完全に寝込んでいる。ほぼ一日、自室で寝ていたが、よくなった感じがしない。それでも夕方、妻に促されて買い物に。いつものスーパーへ。とんかつがちょうど半額になっていたので買ってくる。ということで夕飯はかつ煮を作る。それにしても歯が痛む。

11月10日(月)

 風邪、かなり悪化している。

 朝、起きて熱を測ると38度を超えている。もうフラフラである。鼻水もこれまで透明だったのが黄色いドロドロに。かなり状態は悪そうだ。そして、おまけに歯の痛みもひどい。水を口に含むと沁みて「ヒャー」となる。

 平熱が36度前後なので、38度にもなるともう完全にダメである。熱でフラフラになるとともに、心理的なダメージもある。

 伊豆で病気になり発熱して、死ぬ思いで運転しながら帰ってくる夢を見た。これは笑えないな。しかし起きてても発熱、寝ても発熱の夢をみる。リアルに生き地獄的だ。寝ているときくらい逃避できないものか。

11月11日(火)

 あいかわらず風邪症状が続いている。日中は36度台になったが、夜になると37度5度とかに。なにか一進一退の攻防的な。そしてそして歯が痛い。

 ずっと寝ているので夢ばかりみる。昔の職場のこととか。転職を繰り返していたので、いろんな登場人物がでてくる。だいたいがトラブル系だったりして、行こうとするところにたどり着かないで目が覚める。

 俳優の仲代達也が亡くなったとか。黒澤の『影武者』は勝新太郎が黒澤と折り合いが悪く、結果降板となって、仲代が代役になったんだったか。