忍城とさきたま古墳

 中古車椅子を購入した後、妻のリクエストでどこかへ行こうということになった。比較的近場だとちょっと前に行ったばかりの吹上のコスモス畑あたりになるのだが、それも芸がない。今まで一度も行ったことがないところということで、行田の忍城に行くことにする。

忍城(忍城址公園または忍公園)(行田市)/公園へ行こう!

忍城 - Wikipedia

 忍城は小説あるいは映画の『のぼうの城』で有名になったところだ。成田氏の城で、明智光秀の水攻めに耐えたという史実がある。当時は荒川と利根川に囲まれた沼地に建っていて浮城といわれたところだが、現在の城址後の周囲は普通の町並みである。

 城自体も明治の廃藩置県で忍県の県庁として使われたが、すぐに競売され解体されてしまったのだとか。現在の城は1988年に行田市郷土博物館の開館にあわせて建設された鉄筋コンクリート造のものだという。

 駐車場に車を停めたのが4時くらいで、博物館に行くと入場は4時までということで館内見学は残念ながらできなかった。そこでお城の周囲をぐるっと回ってみたのだが、最初博物館の入り口周辺からは植えられている木々のためお城がよく見えない。道路に沿って回ってみるとようやくその全貌というかお姿を現してくれる。

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 最近、姫路城や岐阜城といった大掛かりなお城を見ているのでそれからすると、スケールが微妙というか、全体的にミニチュア感が漂っている。再建されたレプリカみたいなものと理解していれば、そこそこの雰囲気を味わうことができる。小説や映画のイメージから期待して見にくるとちょっと意外というか、肩透かしみたいなことがあるかもしれないけど、まあ埼玉だし、行田市ということで、ゆるい気持ちで行くといいのではと思う。今回は行かなかったけど、近くにある水城公園に行くと当時の沼の名残りがあるという。映画のイメージからするとこの二つセットにするのが必須かもしれない。

 

 5時を回ってだいぶ薄暗くなってきていたのだが、車だと割と近くだというのでさきたま古墳公園にも行ってみた。

さきたま古墳公園 - 埼玉県立さきたま史跡の博物館

埼玉古墳群 - Wikipedia

 ここに来るのは何回目だろうか。最初に来たのは子どもが小学生に上がるくらいの頃。妻もまだ元気な時で、ピクニックみたいにして来た。さきたま史跡博物館で出土されたという「金錯銘鉄剣」を見たり、芝生でお弁当を食べたりした記憶がある。

 その後は1〜2回来ているだろうか。妻がチャレンジしたいというので丸墓山古墳に登ったりした記憶がある。病気からリハビリ復帰して5年くらい経っていただろうか、ものすごい時間をかけて途中まで登ったように思う。しかし最後に来てからもう10年近く経っているせいか、なんとなく辺りの風景が違っているような気もする。いやそれ以前にほとんど周辺や古墳までの遊歩道の雰囲気がまったく記憶にない。夕闇迫るというか普通に暗いせいもあるんだろうけど、記憶薄れているなと思った。

 そういう薄暗い時間でも何人かあたりを散歩している。丸墓山古墳にはけっこう良いカメラをもってさかんに写真を撮っている若い人もいたし、夫婦連れで登ってくるのもいた。

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 頂上付近に上がるとけっこうな夕暮れ。なんかこういう時に写真を撮ると、必ず近像型構図を意識したりもする。

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 帰り駐車場に向かう時に右手に池があったのでイメージショット的に。こっちは小林清親の光線画っぽいかなと適当に思っている。

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