小田原城 (9月16日)

 

 伊豆からの帰りに寄ってみた。

 小田原城に来るのは何年ぶりだろう。この雑記には記録がない。多分、10数年ぶりくらいだろうか。今回と同じく箱根か伊豆旅行の帰りに寄ったはずだ。子どもがまだ小学生かそこらの頃だろうか。来た記憶があるし、妻も来たと言っているのだけど、いつ頃かの記憶がない。妻が病気になる以前にも一度くらい来ているはずだし、病気になってからも一回くらい来ているのだが。

 観光地はまず駐車場探しがたいへん。南入口に一番近い駐車場はロープで閉鎖されている。バスとバイクのみ駐車可という。よく見てみると身障者用のスペースもあり、係の人に聞くと手帳等があれば止められるという。一度、少し離れた市営駐車場に止めて食事を取りに行ったのだが、車を移動させることにした。止めたところが狭くて車椅子を出したり、妻の乗り降りがかなりしんどかったため。

 入り口で係の人から説明を受けたのだが、本丸に行くには階段があるので、裏側の遊園地脇がゆるやかなスロープ状の坂なので、そちらを行くようにと。砂利道ではあるが、車椅子を押すにはさほど難儀はしない。でも思った以上に坂道が続く。どこへ行っても苦行はある。

 

 天守閣に行くにはまた階段が続く。そして城内もまた階段。まあ古いお城はたいていこうだ。なんだかんだとこれまでも時間をかけて姫路城とか岐阜城とか、いくつかのお城に行って来た。多分、小田原城も昔こうやって上ったはずだ。妻はお城とか大好きで、無理してでも行きたいという。まあそのうち障害とは別に年齢的にダメになる時期も遠からずやってくる。行けるうちは・・・・・・。

 

 土曜日ということで城内はけっこう混んでいる。階段は他の人を先に行ってもらいながら、ゆっくり、ゆっくりと上る。途中の展示物や小田原城の歴史なども、妻は興味があるみたいでじっくり読んでる。自分はというと、かなりあやふやな知識だけ。最初は北条氏で、豊臣秀吉の小田原攻めがあり、江戸時代は江戸を守るため親藩・譜代系の大名の居城になってとか。

 途中で石垣山一夜城の記述に、妻がいろいろと聞いてきた。城址跡には一度連れていっているのだけど、妻にはなにも記憶がないみたい。もっともそこは見晴らしのいい公園で、特にお城があるでもないところ。多分、箱根に行く途中でちょっと寄っただけなので印象にないのだろう。

 天守閣の展望台はそれなりに見晴らしがいい。とくに妻にとっては上まで上った達成感もある。展望スペースを一周した。

 

 

 とにかく暑い一日。前日の初島で思い切り汗かいたこともあり、自分の体調はちょっと下り気味。妻は初日の風邪は快方に向かっているみたいで、「風邪はどう」ときけば、「もう治った」という。

 今回の旅行はやや低調。妻は最初、調子が悪く、自分はだんだんと具合が悪くなる感じだ。妻の風邪がうつったか、あるいは熱中症か。結局、その後帰宅してからは37度台の熱は出るし、寝たり起きたりの日々が続いた。

 まあ暑い時期の観光はちょっとセーブしないといけない。年齢も年齢だしということを改めて思った。