インサイトがやってきた

我が家にインサイトがやってきた。言わずと知れたホンダのハイブリット車である。ドアこすって傷ついたステップワゴン。買ってから丸々2年経過したばかりだったのだが、頭にきて衝動的にインサイトに買い換えてしまった。ほんでもって昨日納車されたのだが、生憎昨日は大雨だったので本日初乗りしてみた。
てなことはまったくなく、とりあえずステップワゴンは修理のためディーラー行。板金塗装等もろもろで10万何がしの出費。当然保険使ってやることにした。ふじみ野時代からつきあっているディーラーの担当営業となかなかコンタクトがとれなかったので、地元のディーラーを幾つか回ってみた。修理代はだいたい一緒。それでようやくふじみ野のディーラーと連絡がとれたので、そろそろ地元とつきあってみようかみたいな話をする。向こうは引き続きおつきあいをという。すでに代車も手配しているという。ふ〜ん、で代車はなにと聞くと、「インサイト用意しています。もしくはゼストもあります」「え、インサイト。本当に?じゃあ、お願いしようかな」
私も現金なものよ。ほんでもって即決して修理お願いすることにしたわけ。
今日はいきなりジムまでインサイトで行ってみた。いや、ジム行く前に娘を連れて、日高のベイシアまで買い物兼ドライブに行った。娘が明日の家庭科の授業で使うためのプリンを買いたいとかいうから。
それでもってインサイトについて。まあいろんな見方もあるだろう。そして私自身はあんまり車のこと良くわかっているわけではないけれど、乗ってすぐの感想としては、なかなかに質感がある。とても普通の1300車の乗り味ではないかなと。それとまあ普通にハイブリット車である。街乗り的な走りではとても静か。快適である。
そういういざ乗ってみてとか以前に、インサイトはスタイルがいいね。とにかくかっこいい。個人的な感想というかあてずっぽうだけど、小型化したオデッセイみたいな顔立ちみたいだ。さらに流線型のフォルム。街中で走っているのを見かけても、オって思うような人目を引くかっこ良さだと思う。多分ハイブリット車としての性能面や質感とか、まあ様々な面でインサイトよりはトヨタプリウスのほうが優れているんだろうとは思う。でも、一点見た目の良さだけに限っていえば、インサイトかなとも思う。
取り回しはたぶん小型車だからけっこういいのだろうけど、なにせ代車である。必要以上に気を使って乗っているので、ジムの駐車場とかに入れるときはけっこう気を使った。試乗車だからナビ、バックモニター付だったので車庫入れもけっこう楽に出来たけれど、前方の視認性が今ひとつ。とにかく前というか鼻先が全然わからないから、慣れるまではけっこう大変かも。とはいえ、これはインサイトに限ってのことじゃない。最近の車全般がそういうことだし、前に乗っていたストリームも、今のステップワゴンもみんなそうだ。でもとにかく車庫入れには気を使った。
ジム終了して10時過ぎに帰宅したのだが、今度は妻が乗ってみたいという。じゃあ深夜ドライブ行くかということになる。娘もなぜか一緒に来るという。最近はけっこう買い物とかでも「私は家にいる」と言うことが多いのに。
夜も遅いし、明日も当然仕事だしとそれほど遠出するつもりはない。とりあえず圏央鶴ヶ島から高速乗って、意味もなく川島まで行く。それから国道254で東松山まで行き、そのまま下道で鶴ヶ島に戻る。30分ちょっとくらいの道程だったかな。妻は車に乗るとすぐに船こぎだす。あんなに乗りたい、乗りたいと言っていたのに。結局そういうものなんだ。やっぱり病気で子どもに戻ったんだろうな、などと改めて実感。
そうなると一人でインサイトの乗り味を確認できるかというと、そういうこともなくただひたすら娘の話の聞き役しながらの運転なのである。娘は学校のこととか、友達のこととかをえんえん話続ける。本人曰く愚痴なのだとか。周囲の友達との関係もけっこうスリリングなようで、子どもの世界もなかなかに大変なんだなと思う。
考えてみればここのところジム通いを優先させているから、帰宅時間はたいてい10時過ぎである。ジムに行かない日はたいてい会議だの、その流れの飲み会だの。あんまり家にいない。娘としてはやっぱり話したいことがいろいろあるのだろう。本当ならそろそろお年頃である。話の聞き役は母親のはずなのだろうが、娘からすると病気をした母親は今ひとつ信頼できないのかもしれない。妻にとっては悲しい部分だけど、家の一切を仕切っていて、家事からなにからもやっているのが父親なわけなので、このへんはいたし方ないのかもしれない。そろそろ反抗期に差し掛かる頃なのに、こうやって父親にいろいろ話してくれるのは、まあ有難いことでもある。
とはいえ娘の話を聞いても、あまりきちんとはアドバイスはできない。大人的な価値観では計れない部分もあるし、分別とかそういうもので片付けれられるほど、子ども達の世界は単純ではないのだから。けっこうハードな世界を生きているんだなと思いつつ、子どもも大変だね〜と話すと、「いや〜、実際そうなんだよね〜」と気さくに返してはくれる。
ほとんど全編娘の愚痴を聞きながらのインサイトの試乗だったが、全体としては運転しやすい。ハイブリットで1300車ではあるけど、高速ではなかなか吹き上がりも良く、小気味の良いエンジン音を聞かせてくれる。さすがホンダ車みたいな感覚である。これで180万台はかなりお買い得かもしれないな。
妻も家に入る前に感想を一言。車高が低い車だからゆれが少なく快適だったとか。やっぱりミニバンで車高があるとそれなりにゆれがあるのかな〜と思う。もっとも私なんかはすでにミニバンの運転に慣れているから、目線が高いほうが楽は楽なのだが。
世の中の流れがエコに向かってきているだけに、ハイブリット車はこれからどんどん普及していくのだろうと思う。街乗りでリッター20キロ前後、遠乗りで高速使用だと25キロ以上いけるというのは魅力である。ではこのインサイト、買い替えの対象になるかというとそれは別問題である。後ろに車椅子積むことを考えると我が家の選択肢ではセダン系ということはありえないのである。ホンダが後3〜5年くらいの間にミニバン系のハイブリット車を出してきたら買い替え真剣に考えたいとは思う。
インサイトの次はフィットのハイブリットだということらしい。それも早ければ来年くらいだという。でもフィットもうちのニーズではない。私的には1500〜2000クラス、ステップワゴンかフリード辺りにハイブリットが出たらマジで買い替えを考えようかと思う。とりあえず来年の車検は通すけど、その次の車検はわからないかも。前にも書いたけど、もう年も年なのである。後何台車乗れるのかということもある。そうなるとけっこう先行して3年後くらいのところで買い替え決断するかもしれない。
車で遠出するのも多分50代までだろう。遠出は1回の旅行で700〜1000キロくらいというけっこうハードなロングドライブのことである。そういう旅行をするのであればハイブリットのメリットはけっこう発揮されるような気もする。
新しい車に乗ること、そういうことを考えている時っていうのは、なんだかワクワクする。車好きの男の子のDNAというか、まあある種の病気だな。でも車に対する興味とかが失せてしまうよりはいいとは思う。いい年していてもそういう色気というかやんちゃなな部分があってもいいではないか。