ワールドカップ短感

結局、予想通りというか、なんというかイタリアが優勝した。今さら言っても嘘くさいけど、かなり早い段階からイタリアの優勝を予想した。なぜか、欧州での開催では南米のチームの優勝はほとんど考えられない。これで本命中の本命ブラジルと大会を通じて最も素晴らしいチームだったアルゼンチンの目がないと考えた。そこからは単純な思いつきと歴史的類推から。
1990年のイタリア大会では西ドイツが優勝した。だからこそ今回のドイツ大会ではイタリアが勝つというほとんど根拠なき確信があった。さらにいえばイタリアはこの大会の前後に一連の不正事件が発覚し、ある意味もしイタリア優勝がなければカルチョの死ともいえる状況になりつつあった。これは1982年のスペイン大会、パウロ・ロッシの活躍により3回目の優勝を遂げた時と似た状況でもある。
まあそんなこんなで今回はイタリアと早い段階で決めていた。特に予選リーグでの守備はいいのけど今ひとつかみ合わない攻撃陣をみて確信を強めた。このチームは徐々にコンディションあがるよと。実際、ブッフォンカンナバーロを中心とした守備陣は安定している。中盤の底ではピルロが絶妙な舵取りを行う。同じ守備的中盤のガットゥーゾが精力的に汗かき役を担う。このチームは穴がないなとはつくづく思った。
とはいえ個人的な趣味はたとえしょっぱいゲームを繰り返してもやっぱりイングランドが一番ではある。でも、面白いゲームはやっぱりドイツとアルゼンチンに集中していたかな。次回南アフリカ大会ではやっぱり本命はアルゼンチン。これはまちがいないとは思う。メッシーはどこまでマラドーナに近づくか、楽しみではあるな。