まぼろし博覧会再訪 (9月16日)

 前日の初島周遊でやや体調崩し気味。よせばいいのに宿からわりと近いということで、まぼろし博覧会に行くことにする。本当によせばいいのに。

まぼろし博覧会 | 静岡県伊東市ニューカルチャーの聖地 (閲覧:2023年9月25日)

 ここに来るのは1年半ぶりくらい。去年の春に来ている。多分、一度来れば十分と思っていたのに懲りないというか、悪乗りというか。ここは出版社データハウスを経営している鵜野義嗣氏が運営しているB級テーマパーク。カオスと悪乗りだけがコンセプト。真面目な人は絶対に行ってはいけない。多分、怒るか呆れるか、その両方。

 いつものように館長のセーラちゃん(鵜野氏)がいつものスタイルでお出迎えしてくれる。

 セーラちゃん近影

 鵜野氏は多分団塊世代だから、そろそろ後期高齢者の仲間入りくらいかもしれないけど、スリムで筋骨隆々の脚線美である。これで話をするとけっこう真面目かつまともな考えをお持ちの方なので、そのギャップがとても楽しい。

 前回訪れたときは、出版は東日本大震災以来めっきりダメになっているので、今はお休み中とお話されていた。いわれてみると、2011年以降から出版は本当に壊滅的にあかん状態になっている。なので出版休止中は正しい経営判断かもしれない。そして現在はこうしたB級テーマパークに注力しているようだ。

 鵜野氏が経営しているテーマパークは、まぼろし博覧会、怪しい少年少女博物館、ねこの博物館の三館。まぼろし、怪しいはいずれもB級で多少エロのはいったグッズ類を集めたところ。ねこはまだ行ったことがないが、猫類の標本とかわいい実物ねことのふれあいというところらしい。

 ためしにセーラちゃん(鵜野氏)に、1988年に出たジャニーズ告発本、北公次の『光GENJIへ』の復刊について聞いてみたが、たった一言「ありませんね、興味もないし」とのこと。彼曰く、今のジャニーズ事務所問題も一過性のものであり、世間は思ったほど関心薄いのではないかとのこと。さらにいえば、そうした過去のことよりも、これから先の、もっと面白いことを考えていきたいみたいなことを仰る。

 まあそういうことなんだろうな。もっともこれ額面通りには受け取らない。多分30年以上前の安直なタレント名義による告発本だ。おそらく版権は切れているだろうし、北公次もジャーニズ事務所と和解してフォーリブスを再結成して活動していた。

 今、ジャニーズ告発本が復刊される意義は一定あるとは思うし、多分復刊されれば相当な売行きとなるだろう。Amazonでは古書が1万数千円で取引されている。でも版権、ジャニーズ事務所との関係性でいえば、この本が二度と日の目を見ることは難しいのだろう。

 まあこちらは一介の観光客なので、セーラちゃんの話に特に反論するでもなく、なんとなくスルーしてカオスの館に突入。

 

藝大とのコラボ? ジンベイザメ

 

こちらは岩下新生姜とのコラボ



上田哲と雛飾り

 

 ここはもともとは伊豆グリーンパークという植物園の跡地。ようは植物園の中に怪しげなグッズを無秩序に置きまくっている。なので暑い、とても暑い。ここは多分、夏場に来るところではない。いわばカオスな蒸し風呂の中を歩き回るような感じ。次来ることがあるかどうかはわからない、多分ないかもしれないが、その時は多分冬場になるんではないだろうか。