関西旅行

 四泊五日の関西旅行に出る。メインは淡路での宿泊なんだが、さすがに御年64ともなると強行ドライブはしんどいのではとなり、初日京都、淡路島に二泊、そしてまた京都に戻って一泊と、そういう段取りをたてた。

 本来的には年齢面からいっても車よりも電車を使った方が長距離移動では早いし楽なんだろうとは思う。現地でレンタカーなりタクシー、バスとそういう一般的な旅行の方がいいのではとは、よく考えている。でも車椅子のカミさんを連れてとなるとどうしても車の方が現地での移動は楽なのだ。まあ車椅子を押して歩くとか、現地でタクシー移動とかぐらいならなんとかなる。バスはけっこうハードルが高いけど。

 しかし、新幹線や飛行機での移動となると、車椅子と荷物の両方をというのは中々難しい。まあ子どもが一緒で三人となればなんとかなるだろうけど、自分とカミさんの二人ではやはり車でないと、ということになる。なんならトイレ休憩とかも自分たちのペースでできる。

 基本的に健保の宿をとったので、今流行りのGotoトラベルとは無縁である。これは健保が基本的にGotoに対応しないということなので致し方ない。まあもともと健保の宿は安いからあえてGotoのお得感はいらないと思う。さらにいえばあのGoto事業についていえば、自分は明確に反対の立場である。感染症対策という点でいえば、人の移動が一番問題である。それでも行くというのは自分は自己責任と考えている。

 疲弊した観光業、飲食業を支援するというなら、直接事業の損失分を補填すればいいのである。経済を回しつつという形で、旅行を推奨してそれを補助し、事業者に金を落とすというのは、感染症との関連でいえばはっきりいって筋違いだ。

 なぜGotoなどで旅行を促し、クーポンという形で金を使わせて、そこに金を落ちる形にするのか。結局は利権とかそういうことではないのか。現にGotoによりクーポン発行等の事務局には大きな金が落ちる。その事務局は大手広告代理店や旅行代理店に事業を丸投げしてそこに金が行く。ここからは推測だが、事業を請け負った代理店からは多分、与党関係者に対してのキックバックもあるのではないか。

 困っている事業者に直接給付する。それがこと感染症対策という点では一番なんじゃないかと思っている。なので出来ればこと旅行についていえば、自分はGotoを使いたくもないし、あまり関わりたくない。とはいえせっかくリタイアして暇になったのだから、できれば旅行に行きたい。地方の美術館にも行きたい。そういうことで今回は割とよく行っていた関西、京都や淡路に宿をとり、周辺の美術館を回りたいとそう思い立った。