関西旅行とロングドライブ

 6日(水)から9日(土)まで関西旅行に行って来た。いつものように淡路島で二泊、京都に一泊した。淡路島は健保が契約しているホテル、京都は健保直営の保養施設だ。関西、特に淡路島への旅行をここ15年くらいの間、ほぼ毎年1~2回行っている。なんでと言われれば、ただただ宿代が安いからということか。多分、通常の料金の三分の二か半分くらいで泊まれる。ただそれだけのことだ。

 こういった旅行をするようになったのは、多分妻が病気になってからだと思う。妻が病気を発症したのが2005年で、淡路島に行くようになったのは2007年が最初だ。それから多分今回でもう15回くらいになる。時には淡路島の他に倉敷まで足を伸ばしたこともあるし、大阪や京都の観光をまぜたりもしている。

 移動はいつも車だ。理由はというとやはり車椅子で障害のある妻は電車や飛行機での移動はけっこうストレスが大きいからだ。まず車椅子移動にさらにバッグやスーツケースというのがシンド過ぎる。電車の乗り継ぎとかもそうだし、まずエレベーターを探したりトイレとかもある。そういうことを考えると車での移動ははるかに楽だ。

 とはいえロングドライブはけっこうそれはそれで負担でもある。以前は子どももずっと一緒に行っていたが、友だちに京都や大阪に、淡路島に車で行ったというとたいてい驚ろいていたという。自分も会社に人間に淡路に車で行ったというとたいていビックリしていた。

 障害者にロングドライブはかえって難儀ではと思われるかもしれないが、妻は病気になってから極端にお出かけ好きになった。仕事をしている頃はどちらかといえばインドア系だったのだが。とにかくお出かけしたい、ここに行きたい、あそこに行きたいというというようになった。身体が不自由で行動が制限されるせいもあるので、余計出かけたいという欲求が強まったのかもしれない。

 こっちはこっちで、出来れば。あくまで出来ればということだが、出来るだけ普通の生活をさせたいし、身体が不自由だからといって行動を制限させないようにと心がけてきた。なので多分、普通の家に比べても旅行が多い家庭になったと思う。

 ここ15年の間に北海道旅行もしたし、アメリカにも2回行った。関西、淡路、倉敷、宮津、伊勢などに行った回数は全部で20回以上になる。

 とはいえ年齢的にも65を回って、いつまでこんなロングドライブを続けられるかというとなかなかに微妙なところに来ているのかもしれない。とはいえ今回も行きは朝5時くらいに家を出て、短時間のトイレ休憩2回くらいでずっと運転しっぱなしで12時過ぎに淡路島に入った。帰りは京都から岐阜に移動して観光したのだが、岐阜から完全5時間ノンストップで地元まで走った。

 まだまだやれるかという自信にもなったか。いや、なんかロウソクの最後に焔が明るく輝くみたいな、あれかもしれない。さすがに15回目の淡路・関西旅行となると、特に達成感もない。風呂に入って美味いもの食べて、観光してということだけだ。妻も自分も当然のごとくワクチン二回接種しているし、緊急事態を終わった状況だ。ウィークデイの観光だし、密になるようなところへは行ってもいないから、ことさら感染リスクが高いとも思わない。とりあえず年金生活者の細やかな贅沢ということだ。

 帰宅して確認すると走行距離は1492.9キロとある。4日間で約1500キロ、よく走った。そして車購入して三か月足らずで5732キロ。まあそういうものだ。

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