東京富士美術館常設展

 常設展の方はというと7月に行った時とだいぶ展示作品が変わっていた。印象派のコーナーでは一番人気の高いモネの「睡蓮」、マネの「散歩」、ルノワールの「浴後の女」「読書する女」「赤い服の女」も展示されていなかった。その代わりにロワゾー、シダネル、アンリ・マルタンといった新印象派の作品群が展開されていた。


 このへんを以前、東京都美術館の新印象派展で集中して観た記憶があるが、いずれも印象派以後の技法、題材などに工夫や展開があり、興味深いものがある。今回は特にロワゾーは好みの絵が多く、彼がもともとはゴーギャンの影響にあったという解説文があったが、展示されている絵を観る限りは、どことなくゴッホ、あるいはピサロのような雰囲気を感じさせた。