月曜の西洋美術館とともに自分のベースの場所でもある竹橋の近代美術館へ行く。日曜日ということもあり、カミさんを連れて行く。この美術館には都内一等地ということもあり、当然駐車場の類はないのだが、近くの北の丸公園の駐車場が比較的空いている穴場的駐車場なので、カミさんを連れていくときには割とアクセスしやすい美術館だ。
ここはとにかく収蔵作品が豊富であり、特に日本画は保存の問題もあり、展示期間を短くしている。そのため展示替えも多く、頻繁に訪問していると、著名な画家の名画にこれでもか、これでもかと巡り会うことができる。なので都内で会議とかがあるとその帰りとかにマメに寄るようにしている。基本好みなのは西洋絵画で特に印象派なのだが、ここに通うようになって、なんとなく日本
画の良さが少しずつ解ってきたような気もしないでもない。まあ勉強中の超初心者でもあるので、まだどうのこうの能書きたれるようなレベルではないのだが。
そういう日本画趣味とは別に日本の洋画についても、興味深い作品が多数あり、毎回新しい発見状態でもある。以前思ったことだが、日本の洋画は特に戦前についていえば、みんな習作の類ではないかという暴論を吐いたことがある。残念ながら古賀春江のシュールリアリズム的な作品なども、ある意味習作かなとは今でも思っている部分がある。好きな画家、作品が多いのではあるのだが。
そんな中、日本の洋画においてオリジナリティが出てくるのはやはり戦後のことだという気がしないでもない。そんなオリジナリティが開花、発露しているのは例えば瑛九であったり、難波田龍起であったりするのだが、その中心的な画家はやっぱり岡本太郎なのかなと、そんなことを思ったりもする。この作品のインパクトはやはり凄い。