ポーラ美術館「名画でめぐる100年の旅」

100点の名画でめぐる100年の旅 | 展覧会 | ポーラ美術館
 8日は午前中、ロープウェイで大涌谷まで行く。ガスが多いということで遊歩道は閉鎖されていたので、土産物屋をのぞくくらいですぐに桃源台に戻る。途中でガスの噴出量が多くなり、桃源台へ戻ることはできるが、逆に桃源台から早雲山までは運行が中止されていた。なので桃源台で多くの観光客はバスで戻ることを余儀なくされていた。
 その後、我々はお目当のポーラ美術館へ。

 「名画で巡る100年の旅」という企画展。ポーラ美術館開館15周年記念ということで、収蔵作品100点によって絵画史100年のめぐるという。

第1章 1860年代-1870年代〜大自然を歩く 印象派前夜
第2章 1870年代〜雲と煙 モネとモダニスム
第3章 1870年代〜人物の探究 セザンヌドガ
第4章 1880年代〜光を描く モネからスーラ
第5章 1880年代〜美しき女性たち マネとルノワール
第6章 1880年代〜カンヴァスの上のサムライたち 日本近代洋画の黎明
第7章 1890年代〜印象派の向こう側 ポスト印象派の挑戦
第8章 1890年代〜モネ、水の世界へ
第9章  1900年前後〜1900年 時代は動き、芸術が変わる
第10章 1900-1910年代〜色とかたちの冒険 フォーヴとキューブ
第11章 1910年代〜Bonjour! 巴里 パリと日本の画家たち
第12章 1910-1920年代〜美の競演 女性像にみる西洋と日本
第13章 1920年代〜薔薇とキャベツ 静物画の魅力
第14章 1920年代〜描かれた日本のエレガンス 洋画の美人画
第15章 1920年代〜パリに集う異郷人たち エコール・ド・パリの肖像
第16章 1930年代〜魔術的芸術の魅惑 シュルレアリスムのひろがり
第17章 1930-1940年代〜実りの季節 マティスピカソ
第18章 1940年代〜画家たちと戦争 揺れる時代の絵画
第19章 1950年代〜戦後の絵画 写実と抽象のはざまで
第20章 1960年代〜それぞれの宇宙 描かれた幻想

 この章立に美術館の今回の企画展への力の入れ方がわかるような気がする。収蔵作品の質、量、系統だったコレクション、それらが結実したような企画だとは思う。ここのコレクションに匹敵するのは上野の西洋美術館か創価系の東京富士美術館くらいではないかと、日頃から思っていたのだが、まさにその全貌が明らかにという感じだ。
 とはいえ、リピーターとして何度も来ている者からすればどの作品もお馴染みのものばかりではある。それこそ蔵出しでこんな作品もあったのかみたいな発見はあまりなかったようには思う。でも、それで十分なんだとも思う。こちらからすれば、一泊箱根で温泉に浸かり、半日ゆっくり絵を楽しめるだけで幸福なんだからとも。
 今回は古賀春江のこの作品が観れたことなんかがちょっと嬉しかった。

 今回は子ども一緒で家族三人で観た。子どもは芸術専攻なんだが、色気より食い気なんで、レストランでの昼食や午後のデザートなんかで結構出費も嵩んだが、まあ絵を観れて家族の思い出作りみたいなものと前向きに思うようにしている。