小沢批判の副幹事長更迭される

http://mainichi.jp/select/today/news/20100319k0000m010090000c.html?link_id=RAH03
なんだ民主党はほとんど末期的な状況だな。しかし誰が民主党を駄目にしているかがはっきりとしてきた。もちろん小沢が一番悪い。彼のやり方、党運営は、ほとんど恐怖政治、独裁政治と同質だ。数の力で反対意見、少数意見を押しつぶす手法だから。
そして小沢と同罪、あるいはそれ以上に問題なのが、小沢の威を借る狐たちの存在だ。今回でいえば高嶋良充筆頭副幹事長、こいつが元凶だな。さらにいえば参院民主党のドン興石東。こいつらが小沢の忠犬ポチたちなんだろう。彼等は小沢の思惑以上のことを小沢の意思として行っている。そこに自らの権力志向の恣意性を紛れ込ましながら。
しかし今の民主党はこと民主主義という点では壊滅的だ。小沢一派にあらずんば人でなしという状態になりつつある。元々は青臭い議論を戦わすややもすればアマチュア的な政治家たちの寄り合い所帯だったところだ。自民党に変わる政党となるために、権力奪取のために冷徹な政治志向を目指すという意味では、それを小沢がプロの政治集団に変えようとしたという部分もあるだろう。しかし現実には行き過ぎたマキャベリズムみたいなもので、民主政治の良質な部分が消滅してしまっている。
これに対して異を唱えるやつはいないのか。例の反小沢系の七奉行はどうしたのだ。誰かがきちんと異議申し立てをすべきではないのかと思う。夏に予定される参院選を前にして、今、民主党内から現執行部に対しての反対勢力を打ち出さないと、選挙結果はおそらく壊滅的なものになりかねないと思う。
いっそ岡田か前原あたりが大臣を辞任して鳩山、小沢体制に対して反主流派を形成するというのはどうだろう。今の民主党の状態はかっての自民党よりも始末に悪いものになりつつある。なんったって小沢による一党独裁体制になっているのだから。これならかっての派閥が群雄割拠した自民党のほうが遥かにましだったと思う。
思い切ってまず反主流派を形成する。それに対して小沢一派が刃を向けてきたら、そこはそれ権力闘争である。民主党を割って出ればいいのだ。そのうえで自民党の例えば河野太郎あたりと組んで第三極みたいな流れを進めていけば、一気に政局は流動化する。急速に支持率を下げている鳩山民主党政権への批判票を含めて参院選では一躍第一党に躍り出る可能性だってありえるのではないかと、そんなことも夢想する。
なんにしてもわずか半年足らずでかくもひどい状況になってしまう民主党政権である。本当になんとかならないかと思うのだが。