『ブリジッド・ジョーンズの日記』を観る

 といっても、今春話題になったやつではなく前作のほうをDVDで借りてきた。
 面白いことは面白い。でも、評判ほどでもないかな〜。主演のレニー・ゼルウィガーはなかなか好感持てるな。『シカゴ』の妖艶な姿を知っているだけに、この映画の太めのOL役はびっくりだな。たぶん出演が決まってから太めに体型を改造したんだろうか。プロの役者はこういう改造が自由自在だからすごいよな。昔、ロバート・デ・ニーロが『レイジング・ブル』やった時に、確か20キロくらい太って晩年のボクサーを演じきったことがあったけど、役者のプロ根性には感服するよね。
 この映画のレニー・ゼルウィガーは、けっこう魅力的だな。所謂美人ぽくなく、どこにでもいそうなちょっと太めのセクシー系の肢体をもった30過ぎ独身OLを好演してる。愛嬌があってなかなか好感もてます。主人公のドジ加減はちょっとマンガチックではあるけど。
 あとこの映画は話題になった本、『負け犬の遠吠え』の例の30代、未婚、子どもなしをけっこう先どりしつつあると思った。この映画は確か2001年作品。『負け犬〜』は2003年出版だったかな。増えつつある30代未婚女性をターゲットにした、ちょっと元気がでる映画っていうことでブレイクしたのかなとも思う。しかもこの主人公は自立とは無縁、いかにして良き伴侶を得るかということで、あせりつつもがいている。それでいてけっこういい男にめぐり合えているんだから、そこそこ秀逸なおとぎ話になっているよね。
 まだまだ不完全ではあるけど、雇用機会均等、女性の社会進出も普通になってきているから、働く女性がそう簡単に仕事辞めて安易に結婚っていう道に走らなくなってきているっていうことだろう。出来れば仕事と結婚を両立したい。でもなかなか難しそう。かといって仕事もそう簡単に捨てられない。安易に安っぽい男に妥協はできない。そういう女性が増えているんだろうし、30過ぎれば結婚への焦りとかいろいろあっても、せっかくここまで頑張ってきたんだから、安易な結婚はできない。そう、掲げてきたハードルをそう簡単には下ろせないみたいなこともあるんだろうな。
 でも、そういう自立した女性がいる一方で、たぶん結婚できない男性も相当数増えているんだろうとも思う。うちの職場見渡したって、30〜40代独り者がけっこうゴロゴロしているしね。このへんをお茶らかした映画とかって出来ないかな。けっこう悲惨すぎてお笑いにならないかもしれないけど。
ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]