繕い物とか介護靴のこと

縫物について

 妻のお気に入りのセーターが脇の部分にほつれが出来ていて、ほとんど穴が開いた状態になっている。自分は覚えていないが、エディー・バウアーで買ったものなのだとか。また買いに行かなくちゃと妻が言い始めるので、そのくらいなら糸でかがれば何とかなるのではと言うと、「お父さん、やっといて」と言う。

 ハーっとため息一つ。家事の類で多分一番嫌いなのが裁縫系である。手先が不器用なこともあるがどうにも好きになれない。かって家庭科は1を取ったことがあるくらい苦手、いや好きじゃない。でもまあ必要に迫られて、けっこう小さい頃からやることはやる。ボタンが取れたとかスボンが尻の部分が破れたとかとなれば、それはそれでやらなくてはならない。ずっとそんな風だ。

 子どもが中学とか高校の頃というと、例の体操着の名札を縫い付けるとかそういうこともあった。なんか入学したての頃に、体操着、ジャージなんかの名札をそれこそ泣きそうになって夜中に縫ったこともあった。「父さんが夜なべをして、名札を縫い付けて」・・・・・・。

 子どもは特に感謝することなく「ちょっと曲がっているね」とかそんな反応か。

 ということで裁縫は一番好きじゃない。次に好きじゃないのはアイロンかけだ。

 それでもまあセーターのほつれくらいだと数分でできる。雑だが仕事が早いというのが長所であり短所でもある。裁縫道具はというと、子どもが小学生の時に使っていたお裁縫セットである。数年前まではダイソーで売っているプラスチックケースに糸やら針やらぶちこんで使っていたのだが、今ひとつ使い勝手がよくない。ちゃんとした裁縫セットを買おうと思ったのだが、Amazonとかで探す2~3千円する。買おうかどうしようかと思っていてふと思いついたのが、子どもが使っていた裁縫セットがあったなと。

 そこで主のいない子ども部屋を探すと出てきました。たしか小学生の時に買ったやつだ。針もあるし、糸もある。少し買い足せば十分使えそう。ということでここ数年は、良い子のお裁縫セットを使って、たまに縫物をする。悲しい高齢者だ。

介護靴

 妻の介護靴が届いた。

 つい最近、旅行とか用に使っている靴に穴が開いているのを発見。普段使いのものもだいぶすり減ってきている。そういえばもう1年くらい買ってないかもしれない。

 妻が使っている介護靴は左右サイズ違い。右はLで左は装具をつけているので3Lだ。最近は靴屋でも介護靴や老人向けのシューズはけっこう売っている。さすが高齢化社会だ。でも片麻痺用の左右サイズ違いは売っていない。そもそも扱いがないところが多いし、扱っていても取り寄せになる。

 なのでずっと通販を利用している。といってもこちらも左右サイズ違いだと購入できるものが限られていたりもする。とてもお洒落とは無縁なものだ。

 妻の場合、装具をつけていれば短い距離を杖や伝い歩きができる。そのため外出はもちろん、室内でも介護靴は必須だ。その分消耗も激しい。いちおう何足かを外出用、上履き用として交互に使っているけれど、そうするとみんな消耗してくる。

 数日前に介護用品のネットサイトを見て、今回は二足いっぺんに購入した。徳武産業という介護靴では一番有名なところのあゆみというブランドのもの。手持ちのものとこの二足で、とりあえず来年の夏くらいまでもちそうな感じだろうか。