火曜日からの関西旅行の最終日、今日はもう埼玉に帰るだけなのだが、最後のあがき的にどこか一つくらい観光をしようということになる。当初からカミさんは太秦映画村に行きたいと言っている。なんでもリニューアルで新しくできたエヴァのアトラクションに興味があるらしいのだが、こっちは正直あまり興味ない。
自分はというとキョーハクでやっている皇室の名宝とかいう企画展に興味があるのだが、コロナ下入場制限しているためか、事前予約が必要なようでこれも断念。二日前にサイトをのぞくと13時からで2名が空いているという。ようはけっこう混んでいるようだ。まあ皇室は沢山文化財持っているし、その蔵出しみたいなことを京都でやれば、そりゃ人来るわなみたいな気持ちもある。
なので金閣寺か龍安寺あたりに行こうかと思っていたのだが、そういえば大覚寺に行ったことがないことを思い出した。ちなみカミさんは病気になった年に一度、小学二年生の子どもを連れて京都に来た時に訪れているのだとか。元気な時に一度だけ子どもと二人だけで旅行したのが京都だったので、けっこう思い出深い。
そのときは自分は仕事で行けなかった。京都に泊まるのはいつも健保の宿で嵯峨野にあるのに、大覚寺だけ見ていないというのもちょっと残念と思っていたので。ちょっと寄ってみようかとそういう感じで行ってみた。実際のところは、この名刹はちょっと寄るようなレベルのところではなかったけれど。
創建876年、平安時代のことだ。それから1200年、その間には一時三種の神器が保管されていたこともあり、皇室との関連もある名刹なのだとか。その境内は広い、堂内を歩くだけでもけっこうたいへんである。基本的に靴を脱いで、一部はスリッパで歩いて回る。カミさんは靴を脱いで装具だけで杖歩行で周るのだが、装具だけだと滑るのでいつも以上に集中している必要があり、その分時間もかかる。
また通常は非公開の霊宝館も春と秋の一時期は特別公開されている。今回は「武家と大覚寺」という企画で重要文化財の太刀『薄緑(膝丸)』が公開されていた。
この刀以外にも霊宝館には重要文化財が沢山あり、こんなに無造作に重文が展示されていていいのかと思うくらいにてんこ盛りだった。