箱根観光 (8月18日)

 美術館だけでなく普通の観光をということで、箱根旅行二日目は定番観光に。

 

箱根遊覧船

 まずは箱根園の駐車場に車をとめて、遊覧船で箱根関所跡港まで。当初は海賊船でとも思ったが、海賊船は桃源台からの出発。桃源台は大涌谷に行くロープウェイ客も多く駐車場が一杯になる。それに対して箱根園の駐車場はかなり余裕があるので、こちらにした。まあ船で移動ができて、湖からの景観を楽しめれば遊覧船でも海賊船でもどちらでも無問題。箱根関跡港までは、乗客も少なくゆったりとしていた。

 しばし湖の景色など。

 

 


箱根関所跡

 箱根関所跡港で降りると、実はあまり観光するところがない。箱根関所跡を見学するとほぼ終了となってしまう。観光地として栄えているのは一つ手前の元箱根の方みたい。最初、駅伝ミュージアムなるものに行こうかと思ったが、なんとなく今一つっぽいのでやめる。駅伝あまり興味ないし。

 そして関所跡。

 ここも訪れるのは10数年ぶりかもしれない。子どもがまだ小学生の頃だったような気がするが、どうも定かではない。

 

箱根町 箱根関所『よみがえった箱根関所』 (閲覧:2023年8月20日

 まあここは30分かそこらで見学できる。人形を置いて取り調べの様子などを再現している。昔から、入り鉄砲、出女など厳しく通行する者を調べていたというが、この記録って残っているのだろうかと、ちょっと気になった。調べると小田原藩士角田惣右衛門久孝による『箱根御関所日記書抜』という日記、覚書があるようだが、古文書の類ようだ。これ元にした関所物語的なものでもあればちょっと読みたいかもとも。

 関所での取り調べには時間を要したため、通行までに時間がかかるなどという話もどこかに書いてあったが、そもそも当時の関所の通行人は一日何人くらいだったのだろう。入りと出、男と女、武士や町人、僧侶などの人別など、そういう記録があるのかどうかなど、ちょっとだけ思った。

恩賜箱根公園

神奈川県立恩賜箱根公園-公園について (閲覧:2023年8月20日

 箱根関所跡からほんの少し歩いたところにある。もとは箱根離宮跡を公園にしたところで湖に面した小山的な半島が丸々公園になっている。箱根はもう何十回となく来ているけれど、ここは初めて。

 箱根関所跡に隣接した資料館から駐車場までほんの少しの距離なのだが、ここが階段。その脇にある坂道を登っていく。それからは頂上の湖畔展望館までは中央門からの階段を登るか、左側の坂道を登るか、もしくは右側の二百階段を登るか。当然、車椅子を押してなので左側のコースを登ってみる。まあ坂がきついようだったら、途中で引き返そうとそんなことを思ってました。一応、こんなコース。

 

 最初はこんな感じの坂道

 

 まだ続くのかなと思ったらそのとおり。

 

 正直、このあたりで引き返そうと思った。

 

 

 そして先が見えないまっすぐな坂道。その先にもさらに坂が続く。

 

 この先にさらに一番きつい坂があって、そこを過ぎるとようやく展望館に。

 


 二階にはちょっとした喫茶室があり、売店みたいなところにオバちゃんが一人でアイスコーヒーとかを作って売っている。特にエアコンとかはないのだけど、湖からの風が心地よい。

 バルコニーからの景色はこんな感じです。

 

 そして地サイダーでちょっと小休止。

 

 ウィークデイということもあり、ここにはほとんど人も来ていない。箱根園や関所には若いカップルや外国人観光客などが沢山いたのだけど、ここは皆無。ある種の穴場的場所かもしれない。もっともそこは箱根、土日ともなればそこそこの人出があるのかもしれない。

 とりあえずこの日は、箱根的というか、観光地的喧噪とはまったく異なる空間な感じ。まあいいところだとは思った。ただし次はあるかというと、やはり車椅子を押しての苦行はかなり大変。やっぱりもう年齢的には少々限界に来ているかもしれない。

箱根湿性花園

 3時近くまで箱根関所跡周辺にいて、再び遊覧船に乗って箱根園まで。そこから車で宿のある仙石原まで戻る。健保の宿のある仙石原周辺にはガラスの森美術館、ラリック美術館、少し前までは星の王子様ミュージアムなどもあり、だいたい一度か二度は行っている。そして唯一行っていないところが箱根湿性花園。ここは湿原や川、湖沼などの水湿地の植物が自然の状態で生育する植物園。本当はその近くにあるすすきが原にも行ってみたかったのだが、とりあえず時間の関係で今回はこちらまで。

箱根湿生花園【公式】SHISSEIKAEN (閲覧:2023年8月20日

 着いたのが4時少し過ぎ。5時閉園で最終入場が4時半まで。ネットで調べるとだいたいの滞在時間が45分くらいなので、車椅子を押してもいけるかと入った。園内の遊歩道は基本ウッドデッキ仕様で、途中にところどころ砂利道がある。ただ砂利があまり深くはないので、車椅子は前輪持ち上げて進ませるということはほとんどなかった。

 まあ中の雰囲気はこんな感じ。

 

 

 

 



 まだ行ったことはないのと、多分生きているうちに行くのは難しいかもしれないけど、尾瀬の湿地をスケール1/1000位にした感じだろうか。

 

 途中でなんとなく横尾忠則的な湿地を発見。まあちょっとした小ネタなので適当にスルーしてくれれば・・・・・・。

 

 5時ジャストくらいに入り口に戻った。まあ小ぶりだけど、なかなか気持ちの良いところ。ただし後から思ったけど、こういう湿地帯って、ひょっとしてニョロの宝庫かもしれない。今回はお目にかからなかったけど、多分目にする可能性は大かも。それを思うと、ここに来るのは3月とか4月くらいがベストかもしれない。水バショウを見ることもできるだろうから。

 途中で何度かカナヘビは見つけたけど、すばしっこいのもいれば、近くによるとアタフタ逃げるのとかもいた。ちなみ足があるやつは大丈夫なタイプ

 

 湿性花園から宿までは車で10分もかからない。宿に着いてから夕食の6時までの間に、割とのんびりと風呂にも入れた。箱根湿性花園はこれから何度も足を運びそう。