成川美術館 (6月17日)

 湯河原美術館の後に訪れた。

 以前から気になっていた美術館だが初めての訪問。

 この美術館、名前こそ知ってはいたがどんな作品があるのかなど、ほとんど知らなかった。昨年、五浦の天心記念五浦美術館を訪れた際に成川美術館のコレクション展が開かれていて、現代の日本画の名品が多数収蔵されていることを知り一度行きたいと思っていたところだった。

天心記念五浦美術館~成川美術館コレクション展 (6月18日) - トムジィの日常雑記

成川美術館 (閲覧:2023年6月20日

 ここは実業家成川實氏が蒐集した4000点あまりの日本画作品を展示するために作った個人美術館だ。コレクションは山本丘人、杉山寧を中心に多岐にわたり、現代作家の作品も多数ある。五浦でも観たなかでも、堀文子、牧進、田淵俊夫、森田えり子などの名品があった。特に堀文子、森田えり子などは初めて知る作家で、その作品を再見したいと思ってもいた。

 場所は芦ノ湖畔で箱根神社と箱根関所の間くらいにあり、元箱根港の前、箱根神社第一鳥居前の坂道をちょっと上ったところにある。駐車場は坂の途中と美術館前にある。身障者用駐車場も1台分が美術館前の脇に設置してある。

 

 そしてこの美術館は何よりも眺望がすばらしい。入場すると一番奥が大パノラマの展望ラウンジになっている。展示品も素敵だけども、この眺望だけで来た甲斐がある。

 

 

 展望ラウンジの右側にはカフェがあり、ここの飲み物や甘物を食しながら景色を観てひとときなんていうことも。

 

 

 ラウンジから外に出て階段を下りると庭園になっていて芦ノ湖の景色や植栽を眺めたりと気持ちの良い空間が広がっている。


 庭園から見上げる美術館。

 

 そして館内はというとこんな雰囲気。

 

 開かれていた企画展は「岩田壮平日本画展-意識のながれ-」。

 

 1階は企画展と常設展示の2部屋で常設展示には山本丘人、杉山寧、加山又造らの作品が。

 2階に堀文子の作品が多数展示されている。ちなみここにはエレベーターがなく、階段には身障者用の昇降機が設置されている。今回は昇降機が故障していて使えなかった。

 

 堀文子の作品は五浦でも観たものが多数あった。その中では五浦でもそうだったけどこの2点が特に気入った。この画家は2019年に100歳で亡くなっているとか。

堀文子 - Wikipedia (閲覧:2023年6月20日

《春の庭》 堀文子 1975年

トスカーナの花野》 堀文子 1990年