税務署へ行く

 1年ぶりに税務署に行って来た。

 去年は退職の翌年だったのできちんと確定申告する必要があった。でも、今年についていえば無職、年金生活なんで確定申告の必要はないはずである。でも一応内訳書みたいのは必要だろうと思い、実は3日前にeタックスですべての入力を終えている。案の定所得税はゼロである。まあ年金生活者なんてこんなものだ。

 とはいえ一つ気がかりなことがある。一昨年暮れに亡くなった兄を住まわせていた団地を去年売却している。40年近く前に建てられた古い団地なので、不動産価格としてはえらくチープだけど、それでも一応収入といえば収入だ。ただし買ったときよりも安い価格で売却したので売却損である。調べると売却益が出ていれば課税となるが、売却損であれば税金かからないはずだ。

 さっそく国税庁のサイトでいろいろ調べてみると、けっこう計算がわかりにくい。団地やマンションの場合はまず取得金額を土地と建物のそれぞれに分ける必要がある。そして建物の代金に0.9を掛けてさらに償却率、経過年数を掛けて償却費相当額を出す。購入代金から償却費相当額を引くと取得費が出るとか。

 なんかもうとても一人では手に負えないので、LINEで申告の予約相談を入れることにする。そう、今の時期は予約なしで税務署行ってもダメ。受付でLINE画面を見せて順番に並ぶようやく対応してもらう。まずeタックスですでに申告済みであることを告げてから、不動産を売却した話をすると、それも一緒に申告しないといけないとやんわりと言われる。ただし売却損が出ていると話をすると、それでも内訳書を提出するのが必要だということで、教わりながら自分で計算してみる。

 最終的には取得費にさらに仲介手数料を足して必要経費を出し、これを売却価格から差し引く。見事にマイナスとなっていたので課税はなし。記入した内訳書を提出して終了ということになった。

 今後はというと、まあ仕事をまたすることになれば申告の必要があるだろうけど、今のところあまり考えていない。なので当分、へたすりゃ残りの人生で税務署を訪れることはないかもしれないなと思った。