ザ・ネゴシエーション

ザ・ネゴシエーション (字幕版)

ザ・ネゴシエーション (字幕版)

  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: Prime Video
 

  アマゾン・プライムで観た。昨年ブームとなった『愛の不時着』の主演二人の共演作ということでなんとなく興味があった。そう、白状しちゃうけどあの『愛の不時着』も遅ればせながら、11月くらいに観た。ほぼこのドラマのためだけにネットフリックスに入ったといってもいい。

 ただしあえていうなら、『愛の不時着』以前に主演のソン・イェジンにはまった。正統派美人かつ可愛らしい表情、そして表情豊かな演技力などなど。でもって、彼女が出演したドラマを立て続けに観た。『個人の趣向』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』などなどを。もともとは偶然観た映画、確か『白夜行』だったか、そう東野圭吾原作のやつ、その韓国映画で主演していたのが彼女で、続けざまに『ザ・タワー超高層ビル大火災』『殺人の疑惑』なんかを観た。

 そういう流れで『愛の不時着』も観た訳。まあそうはいってもブームの流れに嵌ったのは事実。それで主演の二人、ソン・イェジンとヒョンビョンについても、ただの美女、美男の役者さんというだけでなく、演技力という点でしっかりしていること、また脇役陣もみんな達者な役者さん揃いであること、演出を含めて作りこみしっかりしていることなど、韓国ドラマのクオリティの高さにはある種感服している。

 もちろんドラマなんで、そこそこのリアリティはあっても基本はご都合主義のオンパレードではある。でも役者の演技力と細部のリアリティ、しっかりとしたストーリー・テリングできちんと観させる作品になっている。

ザ・ネゴシエーション - Wikipedia

 ということでソン・イェジン、ヒョンビョン主演のこの映画なんだが、国際的な武器密輸組織のリーダーで誘拐犯ミン・テグ(ヒョンビョン)とソウル市警の危機交渉班警部補ハ・チュンユン(ソン・イェジン)がパソコンの画面を通じて対峙する心理サスペンスドラマ。誘拐の現場はタイで、そこには韓国軍の特殊部隊が向かっている。救出までのタイムリミットは14時間で、その間ハは時間稼ぎをしなくてはならない。

 なかなかに緊迫感のあるドラマだが、ストーリーの展開とともにミン・テグがなぜ誘拐を実行したのかがわかってくるのだが、そのへんからなんとなく情緒的というかそれまでのスリリングでクールな展開とは異なるファクターが入ってくる。なんとなくそのへんから情緒的というかちょっとスローダウンするというか。こういう情緒性に流れるドラマの展開については好みが分かれるかもしれない。自分はというと、ちょっと冗長的かなという感じがした。

 とはいえ主演の二人は好演しているし、脇を固める俳優陣の演技力も高い。ハの上司役で『焼肉ドラゴン』で主役だったキム・サンホが飄々とした演技で好演している。

 まあ娯楽映画という点では水準以上の出来だとは思う。もう一度観るかといったらちょっと微妙かもしれない。まあソン・イェジン好きとしてはそういうのもありかもしれない。