クイーンズ・ギャンビット

 

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アニャ・テイラー=ジョイ

 Netflixのドラマにはまった。日曜日から月曜日にかけて第1話から第7話まで一気に観した。

クイーンズ・ギャンビット (ドラマ) - Wikipedia

 ツィッターで誰かが紹介してたのかな、それでこの主役の女の子、アニャ・テイラー=ジョイの容姿、雰囲気ーちょっと危なげな美少女的な雰囲気がなんかバルテスに描かれるの妖しい美少女っぽいなとか、そういう興味もあって観ました。

 お話は孤児の女の子がチェスの才能を開花させ世界を舞台に活躍していくというもの。時代は1960年代で米ソが冷戦を繰り広げていた頃。当時チェスはソ連が国策として取り組んでいて、圧倒的に強かった時代。ソ連にとっては共産陣営の拡張のための国威発揚の一つとしてチェスも利用していたわけで、チェスはある意味資本主義陣営との代理戦争みたいなわけ。そこにアメリカの女の子が乗り込んでいくというもので、自由の戦士みたいな側面もある。

 かといって品行方正なスポコンみたいなドラマかというと、ぜんぜんそういうこともなく主人公の女の子も最初孤児院にいて、さらに引き取られた家庭の環境とかもあんまりよくなくて、薬物中毒、アルコール中毒になってしまう。薬中、アル中の女の子がチェスの才能だけを頼りにのし上がっていくという。お話はけっこうご都合主義的にどんどんスピーディーに展開していく。そのへんあまり個々人の性格描写やらなんやらを細かく掘り下げることなく、とにかくストーリーをどんどん前へ前へと進めていく。そのへんがグイグイ観る者を引っ張っていくんだろうと思ったりする。

 そしてこの作品、なによりも主演のアニャ・テイラー=ジョイの個性が際立っている。いわゆる一般的なキレイな顔の女優さんとは違う、特徴的な顔立ち。昔ならコケティッシュとかファニー・フェイスとかいわれてりするんだろう。まあ演出等にもよるんだろうけど、アップのときの強烈なインパクト、日本的にいえば目力が凄いんだと思う。さしずめ「私、失敗しないので」ならぬ「私、負けないので」みたいな感じだろうか。

 あとは時代が1960代の中頃から後半にかけてということで、使われている音楽が当時のヒット曲が多くてこれがけっこうぐっとくる。個人的には何話だったか覚えていないけど、モンキーズの「Steppin' Stone」が使われてるシーンがなんかオーっていう感じになった。

 配信もの、ドラマものってあまり興味なかったんだけど、今年になって韓国のソン・イェジンの出ている昔のやつとかから例の「不時着」までけっこう観ちゃったりもして、単に流行りモノに弱いジイサン状態だけど、『クイーンズ・ギャンビット』はかなり買いだと思うし、実際えらくヒットしているらしい。多分、もう一回くらい観てしまいそうである。