千鳥ヶ淵で夜桜見物

 国立近代美術館での絵画鑑賞、満開の絵を観てから、カミさんの車椅子を押して千鳥ヶ淵へ夜桜見物をしてみた。ここは何度か訪れているが、大昔、多分まだ結婚する前に二人で訪れたことをよく覚えている。夜店でカミさんにピカピカ光るカチューチャを買ってあげた。カミさんはずっとそれをつけていたのだが、地下鉄に乗ったときにもまだつけていて、少しばかり恥ずかしいことになったことなんかも覚えている。もうそれは多分30年くらい前のことになるのか。

 あの頃はまだ結婚するかどうかもわからなかったけど、彼女が病気で倒れ、車椅子生活になるなんてことは考えられなかった。多分自分なんかよりも数十倍元気だった。桜の花を観ながら、そんな昔のことが少しだけよぎった。

 とはいえ8時に子どもと池袋でおち合い夕食を一緒にすることになっていたので、余裕をもってという訳にもいかず、なんとなく落ち着かない駆け足の夜桜見物だった。

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 最後にこの一枚、真ん中の松が景色を真っ二つに分けているのが、なんとなく浮世絵っぽくて、ちょっと気に入っている。

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