なぐわし公園周遊

 兄の見舞いに行く前に、カミさんのお出かけ、車椅子散歩に付き合うためどこか公園でもと思い、割と近場のなぐわし公園というところに行ってみた。

 なぐわしは名細と書くらしい。これは地元の人でないとまず読めない。いわれについてはウィキペディアで確認する。

名細村 - Wikipedia

「名細」の地名の由来

 「くはし」は美しいという意味で、名が美しいということらしい。楳図かずおの漫画『まことちゃん』に「グワし」というセリフがあったがまあどうでもいい。ついでにいえばまことちゃんの本名は「さわだまこと」というのだが、その名札がなにかで「さ」が隠れて「わだまこと」になったという話を和田誠山田宏一の対談集で読んだことがある。和田誠があれは困ったみたいな風にぼやいていたっけ。

 川越に車で向かうときに県道39号線を通るとよくなぐわし公園という標識を見ることがあり、どんなところか興味はあった。調べるとゴミ焼却施設に隣接した健康施設とその周辺が公園になっているようだった。

なぐわし公園/川越市

なぐわし公園PiKOA(ピコア) トップ

 温水プールは身障者でも利用できるようで、カミさんもピコアという名前を知っていた。なんでもデイに来ているお年寄りの中でもピコアは利用しやすいということらしい。

 まあ今回はまったく準備もしていないので施設利用とかはまったくなし。施設裏の公園をつっきると小畔川の両岸土手が遊歩道のようになっている。そこでカミさんの車椅子を押してのんびり歩くことにする。カミさんは自分で片手片足で車椅子をこいで自走するのが唯一の運動でもある。遊歩道の途中には200メートルごとに距離を表示する道標があるので、200メートル自走して次の200メートルは自分が押すみたいなことを繰り返す。

 かなり遠目にある橋を目指して進む。そこで引き返すことも考えたが、まあ時間もあるしということで橋を渡って対岸の土手をまた歩くことにする。橋から橋まで歩いて元きたところまで戻る。感覚的には4キロくらい歩いたかなと思ったのだが、あとで帰ってからヤフーの距離計測で測ると3.32キロということだった。まあ車椅子を押してだからそれでも1時間半くらいかかったんじゃないかと思っている。

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 遊歩道は川に沿ってまっすぐ続いている。本当にどこまで行っても一本道という風情だ。なんとなく東山魁夷の『道」を連想してみた。ちょっと違うだろうけど、まあいいか。

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