赤坂B flat

 赤坂のライブハウスでビッグバンド・ジャズを聴いてきた。
B flat website
 子どもが部活で時々指導を受けてる先生がジャズ・ミュージシャンらしく、時々ビッグバンドを編成してライブをやっているらしい。以前、レッスンを受けた時にどんな音楽を聴くかと子どもが尋ねられ、父親の影響でジャズやビートルズとかを子どもの頃から聴いてるみたいな話をしたらしい。それでジャズが好きなお父さんにということで案内をもらったらしい。
 ライブはこういうもの。

村上準一郎 BIG BAND EXPRESS/charge:\3,500(一般) \3,000(学生)/
村上準一郎(cond.,b-tb)/sax:金城寛文, 八巻綾一, 川村裕司, 広津誠, 大野清/
tp:菊池成浩, 高瀬龍一, 向出聡, 佐瀬悠輔/tb:鍵和田道男, 内田日富, 大田垣正信/
高橋佳作(p), 山下弘治(b), 阿野次男(ds).

 自分は日本のミュージシャンをほとんど知らないが、みなそこそこのキャリアある方ばかりらしい。実際、演奏は申し分のないもの。リラックスした演奏が聴けた。
 ビッグバンド・ジャズというと、スイング、エリントンやベイシーみたいなもの知っているくらいか。スイング系ではある時期にハリー・ジェイムスなんかも集中的に聴いたこともあるけど、聴き込んだというほどではない。あとはというと、これはもう父親の影響でグレン・ミラーなんかを聴いたくらいか。まあこのへんは音楽よりも映画のほうの印象が強い。
 なので60年代以降のビッグバンドというと、サドメルやギル・エヴァンスのマンデー・ナイト・オーケストラ、秋吉敏子ルー・タバキンなんかのCDを何枚か聴いた程度。ジャズはもう40年以上聴いているけど、ある意味ずっとコンボ系ばっかりだった感じ。なので訳知り的になにかを語ることは多分できない。さらにいえば前衛にふったようなビッグバンドや新機軸みたなものもあるにはあるのだろうが、ほとんど聴いたことがない。
 まあここからは単なる想像だけど、ドルフィーブッカー・リトルドン・チェリーみたいのがフロントでぐいぐいとばすようなオーケストレーションもあるにはあるんだろうが、どうだろう楽しめるだろうか。
 そういえば、以前とおに亡くなった稀代のベーシスト、ジャコ・パストリアスがビッグ・バンド編成したライブアルバムなんていうのも聴いたけど、あまり心動かなかったな。
 今回のライブについても、割とオールドなスタイルで本当にリラックスした演奏が中心。まあ酒飲みながら楽しむのにちょうどいい。本当にくつろげた。
 子どもは大学の授業のあと向かうということで店の前で待ち合わせのはずだったが、7時半前の約束が、やってきたのは8時過ぎ。なんでもスマホで検索したら、ヒットした店が祐天寺だったとか。都内の大学に3年も通っているのに、いまだにディープ埼玉の住人である。確かにBflatで検索かけると都内でいくつかの店がヒットするのだけど。
 ライブは2セットでたっぷり聴けた。これで3500円は安過ぎるかもしれないとも思った。その分飲みが進むのだけれど、それでもコストパフォーマンスはたいへんよろしいのではないかと思った次第だ。