カラヤン「アルルの女/カルメン」

 クラシックネタである。

 クラシックは子どもの頃から聴いてはいるけど、ちっとも深まらない。御幼少の頃に親が買ってくれた学習百科辞典に音楽の巻があり、その付録に名曲のレコードが10枚くらいついていてそれを繰り返し繰り返し聴いてた時期があった。小学生から中学生にかけての頃。百科辞典はこんなやつだった。

 その後、ポップス、ロック、ジャズの方にいっちゃったから、クラッシクがあまり聴いてない。今でもCDはというと多分100枚ももってないか。ジャズとロックはその20倍くらいあるけど。

 今回のこのCD、ブックオフのワゴン100円コーナーにあった。めっけものである。カラヤンとベルフィルの1970年録音の名演奏らしい。特にジェームズ・ゴールウェイのフルートが素晴らしいとかなんとか。

 ビゼーは割と好きなほうだ。といっても聴いているの「アルルの女」、「カルメン」、まさしく今回のアルバム収録のものだ。「アルルの女」は「ファランドール」や「メヌエット」の第二組曲とか。まあポピュラーなところだけだな。多分、この二曲は前述した学習百科の付録レコードに収録されてたんじゃなかったかな。

 特に「メヌエット」は大好きで何度も何度も、もう針が摩耗するとか、文字どおりレコードがする切れるくらいに聴いたような気がする。当時はまだオーディオとかじゃなく蓄音機の時代。さすがにラッパついてるのではなく、スピーカー内臓だったけど、蓄音機に耳傾ける子どもの自分は、それこそビクターの犬状態で「ご主人様の声」よろしく音楽聴いてたような気がする。

 その後もビゼーはちょこちょこ聴いてた。「アルルの女」とかはクリュイタンスとかも聴いた覚えはある。そしてここ10年くらいのところで、ビゼーの「交響曲1番」を聴くようになって、ビゼーいいじゃんみたいな感じになった。この交響曲は本当に気に入ってる。なにがいいって、とにかく明るくて軽やか。さらにいえば主旋律のコードがCというか、ハ長調であるのがいいので。素人だから。

 なんか知らんが、子どもの頃から割とハ長調の曲って好きだったりする。耳に馴染むというか。これって多分、中学くらいから始めたギターの影響あると思う。我流でやっていて上手くならないから、ある意味CとかGとかDとかの曲ばっかり弾いてた。なのでCの旋律が一番耳に馴染んでいるような。

 なのでビゼーの1番は最初聴いてすぐにしっくりきた。同じようにいえば、ベートーベンの交響曲も1番わりと気に入っていたりする。ハ長調だから。さらにいうとビゼーは生涯に交響曲を三つ作っているらしいのだが、見つかっているのはこの1番だけなのだとか。しかも見つかったのは1933年と割と後になってからのようだ。

 それは置いといて今回のカラヤンの「アルル女/カルメン」はかなり当たりで、100円でこれはラッキーだったと思う。まあ普通に買っても1500円前後で買えるみたいだけど。今さらニワカがいうのもなんだけど、ビゼーの明るい感じがカラヤンのちょっと軽いとされる演奏スタイルにマッチしている。あるかどうかは知らないけどフルヴェンのビゼーは考えにくい。

 とりあえず100円で買えてラッキーでした。