通院

 3〜4ヶ月ぶりにかかりつけの医者に行く。ちょうど薬が切れかけたから。
 今、ほぼ毎日飲んでいるのは胃薬、アレルギー、血圧の三種類。
 胃薬はフェモチジン、胃酸の出を抑える薬だと聞いている。以前から胃は恒常的にムカムカする。もう10年以上この手の薬を飲んでいるのではないかと思う。40代の頃には胃のムカつきで胃カメラを呑んだ時に、かなりひどく胃が荒れていて、潰瘍もあるとのことで経過観察した。その時三ヶ月後に再度胃カメラ呑んだら、荒れは治っていた。それ以降も2〜3年に一度くらいの感覚で胃カメラは呑んでいる。さらにいえば、もう3年くらい前にはなるけれど、ピロリ菌の除染もやっている。
 それでも胃についていえば、ちょっと緊張が続いたり、嫌なことがあるととたんにムカムカする。典型的なストレスからくる胃酸過多みたいなことになるのだろうか。なので胃薬は手放せない。このフェモチジンもけっこう強力だという話も聞くし、もっと軽めの薬がいいということをネットとかで読むこともある。しかしずっと出してくれる薬でもあるし、割とポピュラーなものだということでもらい続けている。
 血圧の薬はアムロジピンというこれもポピュラーな降圧剤。血圧も50代半ばから健康診断でも高血圧を指摘されて以来ずっと常用している。だいたいその頃は150超えるくらいあっただろうか。ここのところ、少しこの薬をやめていても上は140を少し超えるくらいで安定している。ただし、下が90を超えることが多いので、やっぱり薬を飲まないでいるのはまずいのだろうとも思う。
 血圧についていえば、遺伝の部分もあるかもしれないが、やっぱり酒のせいということになるのだろう。父親も大酒飲みで結局酒がたたって早死にしたようなものだ。高血圧、糖尿、肝機能障害、もう成人病の三冠王みたいなもので、いっときは血圧が300を超えるみたいなこともあり、医師から転ぶなといわれたと情けなさそうに話していた。
 最後はくも膜下出血で倒れ一昼夜集中治療室に入っていたが、一度も意識が戻ることなく亡くなった。63歳だった。自分は確か30くらいだったと思うが、出来ればもう少し長生きして楽させてやりたかったとも思う。一度も会ったことがないのだが、祖父も胃がんで63歳で亡くなっている。我が家の場合、男系は早死にの家系なのかもしれない。そして自分も来年は父が亡くなった年齢になる。ちょっとした危惧もあるにはあるが、こればかりは神のみぞ知るというところか。まあ7つ違いの兄が糖尿、人工透析と満身創痍の状態でもけっこう元気に生きている。63早世説はあまり思い悩むことでもないのかもしれない、
 最後にアレルギーの薬はファキソフェナジン。ここ何年も春先に花粉症用に処方してもらっている。とはいえ花粉最盛期には実はこの薬は効きが弱い。薬屋で市販されている花粉症用のアレルギー薬と併用するようにしている。
 花粉症とはもう30年以上つきあっている。20代の半ばからずっと春先から連休明けくらいまではくしゃみ鼻水でボロボロの状態にある。まだ花粉症という言葉が出始めの頃だったので、よく「花粉症は長いね。神奈川県で三番目に発症したんだ」などと訳のわからんこと飲み屋で話していた。何人かに一人は割と普通に信じてたみたいだった。
 このアレルギーが実はここ何年かはほぼ通年かしている。一番ひどいのはやはりスギ花粉のようで3月くらいからひどい状態になる。以前は5月も中旬くらいには治っていたのだが、今はそれ以降もずっと鼻水やくしゃみがとまらない時がある。時期的には秋とか冬でもひどくなることがある。以前、なんに反応しているのか調べてもらったが、メインはやはりスギ花粉だったのだが、それ以外にもいくつか反応するものがあったように記憶している。自分的にはたぶんハウスダストがあかんのではと思うこともある。
 ということで胃薬、血圧薬を90日分、アレルギーは60日分もらって帰った。