都内定期通院

 三カ月ぶり都内に定期通院。健保の健康管理センターで診てもらい薬を山ほどもらってくる。

 ルーチンのごとく最初に尿検査と血液検査。その結果をもとに医師の診察を受ける。

「おかわりはありませんか?」

「特には」

 気さくな感じの女医さんとのこんなやりとりを10年近く続けている。

 今回の検査では4項目で「高」がついた。ALT、中性脂肪、血糖、HbA1c(NGSP)。肝機能、糖尿。もっとも勤めていた頃、例えば2019年あたりだと「高」は9項目くらいあったから、それからすれば。あの頃はけっこうストレス過多だったし、飲む頻度が今からすると半端なかったとか。

 高血圧症、糖尿病、肝機能障害、いわゆる成人病系を抱えるようになってかれこれ10年、いや15年くらいだろうか。いずれもちょっとずつ数値が上がってきている。糖尿はずっと境界をいったりきたりだったけど、なんとなく完全な糖尿病患者のラインに足踏み込んだみたいだ。

 医者からは糖尿の薬を増やすか、もう少し今のままで運動とか頑張ってもらうかと提案され、薬を増やすことをお願いした。

 そういえば去年の今頃は週に4~5回はウォーキングで8~10キロくらい歩いていた。家から15分くらい歩いたところにある遊歩道を何往復かする。二、三カ月続いたのだけど、次第に遠のいた感がある。

 妻と出かけたり、近所を車椅子を押して散歩するのは週に1~2回はやっている。行動範囲はちょっと広めで7~8キロくらいか。そういうのは苦も無くできているから、さほど筋力は落ちてはいないけど、やっぱり運動としては圧倒的に足らないのだろう。

 あとは食生活か。コロナのせいもあり外での飲酒はほとんどしなくなった。その分、家で飲む回数が多い。晩酌というか、食事の時に缶酎ハイを2本くらいが定番になってしまった。もっとも勤めていた頃は、外で飲んでから帰ってもまた飲んだりもしてた。それからすれば酒量は確実に減ってはいるけれど。

 食べる方ももう少し量を減らすなり、肉から野菜中心にしていかなくてはいけないのだろうけど、これも中々難しい。前立腺で月1回程度通っている泌尿器科の医師からは、もう少し体重減らさないといけないとよく言われている。運動をサボり気味みたいな言い訳をすると言下に否定される。

「その年齢で運動で体重減らすのは難しい。とにかく食べる方で摂取量気をつけないと減らないよ」

 この先生は大学病院の教授をやめてから開業した割と偉い先生。体形もスリムで自分と同い年なので妙に説得力がある。

 頑張りますとしか言えない。

 65年生きてきて大病もしたことがなく、入院すら一度もない。そういう意味じゃ健康には恵まれた方なんだろう。でもこれからは判らない。出来れば70くらいまでは今のように生活したいとは思っている。もう一ついえば妻との関係でいえば、主たる介護者なのでそう簡単に病気になる訳にはいかない。判っているのだけど・・・・・・。

 女医さんからは、「そろそろ眼底検査と胃カメラやった方がいいですね」と言われて予約を入れることになった。胃カメラは一応年に1回やることになっている。前回は去年の4月だったとか。ということで4月に胃カメラ、5月末に眼底検査をすることになった。

 まだ寒い日が続くけど、少しずつ春めいてくる頃でもある。そろそろまたウォーキングを始めるか。次の通院までに最低でも2~3キロは痩せねばと思っている。