何度目かのリカバリー

 最近、Windowsマシンが頻繁ににブルースクリーン落ちする。おそらく、おそらくなのだが、周辺機器関連の不具合などではと当たりをつけている。BlueScreenViewで落ちたときに何が動いていたかを確認するとどうも周辺機器関連のドライバのようだったから。今回はというとおそらくその前に入れたバッファローのメモリ関連のユーティリティとメモリの不具合だったとようで、再起動後まったく立ち上がらなくなった。

 それで仕方なく、何度目かのリカバリーをかけることにする。その後の再設定とかを考えると、正直やりたくないのだが、かといってこのままオシャカという訳にはいかない。その後、1時間くらいかけてようやく立ち上がるようになったのだが、今度は音が出ない。調べていくとIDT High Definition Audio CODECというサウンドドライバが、どうも10に対応していないらしいのだ。

 その後、ネットで調べて何とか新しいドライバをダウンロードしてというのを繰り返す。この間、再起動をなぜか12回も繰り返している。格闘すること小1時間、ようやく音が出るようになった。

 さらにである、リカバリーかけてからずっとそれまで使っていたブルートゥースのマウスが使用できなくなっている。そのため階下の使っていない周辺機器を集めた箱の中から、使えそうな有線のマウスを引っ張り出して使っている。

 それから再度、ブルートゥースのマウスをペアリングしたのだが、しばらく間を置くとすぐに使えなくなる。そのたびに優先マウスを接続してを繰り返す。これもいろいろと調べてみると、どうもブルートゥース機器の電源管理の問題のようだとわかる。そこでデバイスマネージャーを立ち上げて、プロパティ画面で「電源の管理」のタブを選択。そこにある「電力の節約のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す。

 するとようやくマウスが問題なく使えるようになって、優先マウスとサヨナラできた。しかしWindowsは本当に半製品だと思う。設定ひとつとっても素人には相当にハードルが高いとおもう。あまり自慢できるほどのスキルは持ち合わせてはいないが、還暦過ぎのジィさんにしては、自分はまだパソコン系のスキルはあるほうだとは思う。とりあえず放り出さずに試行錯誤して、とりあえず結果オーライなところまでこれる。でもこれが普通のオジサン、オバサンだったらどうか。いや、若い子だってうちの子どももそうだが、パソコン系のトラブルはたいてい自分に聞いてくる。

 多分、今回のようなリカバリー、再設定といった類だと普通の人々はお手上げなんじゃないかと思う。だからこそPCデポはそれなりに繁盛しているのだろう。同じパソコンという意味でいえば、Macの方がはるかに完成されていると思う。とにかくブラックボックスではあるが、設定だの更新だのは自動的に行われていて、ユーザーが設定だのプロパティだのに苦労することはほとんどないからだ。

 まあ、いずれにしろパソコン、コンピュータの世界は、まだまだユーザーフレンドリーにはほ遠い世界なんだと思う。パソコン、コンピュータが民生機、家電の世界に近づくのはまだまだ先の話なんだろう。とはいえ、民生機、家電は壊れたり、不具合の場合は、すぐにメーカーに電話して、修理に来てもらう。テレビ等などは大体メインユニットの交換となる。そこにはユーザーの知識など入りこむ余地は一切ない。まあそれが現代の家電製品というものだ。

 それからするとパソコン、コンピュータの世界はいまだ前史的意味合いが強いのかもしれない。