歯医者終了する

 1月から通い始めた歯医者の治療がようやく終了した。11ヶ月、長かった。家の近所ならともかく池袋、それもサンシャインである。試みに通院した回数をわかる範囲で書いてみよう。

  • 1月 3回
  • 2月 4回
  • 3月 5回
  • 4月 4回 3月〜4月はほとんど日曜日に行っている
  • 5月 4回
  • 6月 3回
  • 7月 2回
  • 8月 2回
  • 9月 4回 
  • 10月  2回
  • 11月  2回

 都合で35回。手帳につけた日付からなので、何日か漏れがありそうなのでおそらく40回は下らない。交通費もけっこうかかったものだと思う。そしてかんじんの治療費だけど、左上奥歯2本、左下奥歯2本、これはセラミックで土台と差し歯を作ったので1本10万くらい、右下奥歯1本は土台だけセラミックにしたので5万、あとは保険でつめたものが3本くらい。なんだかんだで50万くらいはかかっている計算であうる。

 しかしだ、還暦過ぎのジイさんにそれほど金をかけるべき価値があるのかどうか、大いに疑問である。とはいえここで少し金をかけておけば、ひょっとして後期高齢者になるあたりまでなんとかなりそうな気もしないでもない。まあ生きていれば、生きていればの話にはなるのだが。

 今回は奥歯を中心に直したのだが、自分の場合前歯が3〜4本差し歯なんだが、それがもう処置してから15〜20年くらい経過している。いつ取れてもおかしくない状態。もしこれが一本でも取れれば、新たに作ることになるのだが、そうなると1本15万くらいになるんだろうか。それを考えるともう本当に憂鬱になる。

 とはいえ今回の治療でも、奥歯の土台となる根の部分がだいぶ薄くなっていたりするのでということで、本当は抜いてインプラントにした方がと何度も勧められた。そしてインプラントとなると、これはもう1本30万、40万の世界に突入する。

 自分が20代、30代の歯医者の最先端治療はというと、歯は出来るだけ抜かない、根っこが少しでも残っていればそれを土台にして、歯根治療をしっかりさせて差し歯なりをするという、残存治療だった。それが最近はというと、何かあれば抜いてインプラントというのが主流のような。

 会社にもインプラントにしたという社員も何人かいるにはいるし、割と普及しているのだろうとは思う。とはいえ1本30万である。もしも全部の歯をインプラントにしたら1000万の世界である。それだけの価値が自分にあるか、多分ないだろうと思う。

 ある意味、自分の20代の頃の気分でいえば、おそらく自分は50代半ばで総入れ歯になってしまうだろうと思っていた。そのくらい歯は弱かったし、いつも虫歯や歯周病を抱えていた。それがどうにかこうにか60代になってもほとんどの歯が自分のものという状態にある。多少、傷みがきていてもそれは有難やというような感じである。

 それというのも今通っている歯医者できちんとした治療を受けたことが一つ、あとはしいていえば30代の頃からブラウンの電動歯ブラシを使い始めたことあたりかと思う。

 虫歯はほとんど治療した。多分、1年もすればまたどこかに出来るだろう。歯周病も年並みにはある。でも、ここ半年くらいは重曹を使って歯磨きをしているせいか、歯垢もほとんどついていない。歯医者の歯科助手の女の子たちからも、きれいな歯ですね、とかツルツルですよとか言われる。まあ半分はお世辞の類だろうが、それも悪い気はしない。

 あと4〜5年、今の状態でいてくれればいいと思う。出来れば仕事をしている間に前歯の治療が出来れば御の字かもしれない。11ヶ月通った歯の治療がようやく終わった。