泌尿器科に先週受けた生検の結果を聞きに行った。
この検査の後に医師からはガンの確率は低いという説明は受けてはいたが、ガンマーカーの数値が高く、生検を受けたという事実は重く圧し掛かっていて、一週間がけっこうプレッシャーというか鬱々たるものがあった。
医師からは最初に検査報告書を一枚渡され、予想どおりガンではないという説明を受けた。正直、ホッとしたというか、ほぼ全身で安堵を表現したようなリアクションになった。
すると医者からはこんな投げかけがあった。
「ガンではないのに、数値高かったですよね」
「ええ、PSAは5.1でした」
「ガンでなくても数値が上がる場合があるんだが、なぜだと思います?」
「いや~、ちょっとわかりません」
「数値があがるのは、前立腺が大きい場合です」
そんなやりとりだった。そこで前立腺肥大の場合、治療を受けるのかと聞くと、今のところ尿のきれも悪くないというし、夜中に何度も尿意で起きるということもないようなので、そのへんが気になるようになったらまた来て下さいということだった。
ようは、今後しばらくは通院治療の必要なしということで、正直一安心だった。ただし前立腺肥大ということは、まあ62歳という年齢からすれば、多少そういう症状が出てきても仕方がないのかなと思う部分もある。しかし尿が出にくいとか、頻尿とか様々な症状も今後出てくるかもしれない。さらにいえば勃起不全といった<男性>性のアイデンティティに関わる部分にもいろいろと支障が出る。いや、実はもう少しずつそういう傾向もないではない。
とはいえガンと宣告されれば、手術や長きに亘る治療が続くことになる。それを思うと判決が回避されたということで、もうしばらく仕事や家事を頑張っていくべきことができる。まあ一安心である。
最後に医師は、この検査の限りではガンの恐れはないが、他のところはわからないよと脅し文句も忘れずジャブを放ってきた。まあつっけんどんな部分もあるが良いお医者さんだと思う。
<病理組織診断及び所見>
Prostaic tissue,no evidence of malignancy,biopsy
標本は前立腺の生検組織12本
- 左底部外側
- 左底部内側
- 左体部外側
- 左体部内側
- 左尖部外側
- 左尖部内側
- 右底部外側
- 右底部内側
- 右体部外側
- 右体部内側
- 右尖部外側
- 右尖部内側
組織学的には、全体に過形成性で部位により萎縮腺管や慢性炎症像が混在する前立腺組織よりなっている。何れの組織片にも、異型はみられず、悪性を示唆する所見は認められない。