ゴミ屋敷の水回り

 午後二時くらいに兄の見舞いに行く。兄は午前中に透析を終えていて、かなり良くなっているようだった。聞けば人口透析は火曜、木曜、土曜と週三回あるということだった。月曜日にはそろそろ退院の話も出てくるだろうとのことだった。
 その後、兄の部屋に行き掃除する。居室のほうは前日とかに何回も掃除機かけていて、とにかく今日は徹底的に水回りをやることに決めていた。まずは壁のタイルや戸棚の部分、換気扇の周辺から。とにかく油と埃、さらに恐らくタバコの脂とかで全体に茶色くなっている。そこに直接マジックリンを吹き付けて垂れてきた汚れをスポンンジで拭きその後で雑巾で拭きとる。これで大体一時間と少し。それからほとんど油とこびり付いた焦げとか諸々で元々の部分が見えないくらいに汚れたガスコンロの掃除。これだけで多分一時間近くかける。終わってから下に引いていたアルミのコンロ敷とかも交換する。最後にコンロの火が出る部分を丹念にブラシとかを使って清掃するも、結局二口のうち一つは使いものにならないことが判明。高々五年かそこらでこの状態になるというのは、とにかく手入れの類を一切しなかったということ。
 その後で使ったきりボールに入った食器類やらヘドロと錆がこびり付いたシンクをステンレスタワシを使って汚れをこそぎ落としていく。シンクのステンレスが見えてくるまでにけっこうな時間がかかる。床の足元部分に少し水が零れているのが気になったが、掃除のときに跳ねたものと思い雑巾で拭きとる。
 最後に床部分もマジックリンを吹き付けて壁と同様スポンジ拭き、雑巾掛けを行う。
 なんだかんだで終了したのは7時を少し回った頃。とにかくヘトヘト状態でこのまま家に帰るのもムシャクシャするので、友人に電話して酒飲みに行くことにした。なので結局帰宅したのは12時近かっただろうか。